今月の福利厚生本(山口くん)
####佐伯一麦『ア・ルース・ボーイ』(小学館)
はい
ありがとうございます
なんかさっきさ、これ買ってたんだけどさ、なんかどこのコーナーだっけなとか思いながら、たしかここだったなあとか思って、いやなんか、たしかここだと思って、でも、同じタイミングで、同じタイミングであの、同じタイミングでその棚に入っていく人がいたから、なんか、それももうしわけな申し訳ないというか、あれだなと思って、で一回、他の棚、にも用があったから、でそのそれ、取ってからそっちの棚に戻って、でさっき、一緒のタイミングで入ろうとした人が、まだいて、で、まその人の後ろを通ってこれらがあるところに行ったら、その人がなんかやたら分厚い本をペラペラしていて、でなんか、まあ紙の色とか表紙の色とかで、あ、もしかして、って一瞬思ったんだけど、しばらくしたら棚に戻してそれがあの読書の日記で
ああああ
僕です、って言いたくなるなって
へへへへ、そうですよね
なんか、ははは
え、言ったんですか
いや言わなかった言わなかった、なんか、へへへ、
いやでも、いやむずかしいなあ
むずかしいよねえ
でも、僕だったらもう全然話しかけちゃうかもしれないです
あほんと、へ〜〜
自分の、本があったら、読んでたら、いや別に、なにも、なにもないけど
なんか、気になってくれてる、ってありがとうございますみたいな気持ちはなんか、伝えたい気もしつつ、しかもそのなんかその真下くらいがこの、ピープラスディー、ブックスの、コーナーで
そうなんですね
で、けっこうその人その場所でずっと立ってて、俺その横でずっとなんかこう、
へへへ
なんかどうしていいかずっと、へへへ、ずーっとこうケータイ見ながらあれーないなーみたいな顔しながら、一回よそのコーナー行っていやいややっぱこっちだみたいな顔しながら戻って、そしたら一歩横にずれたから、で即座に見つけて、取ったんだけどさ、いや〜、どうなんだろうね、それ、それで、なんか、僕なんですよ〜
へへへ言われたところでですよね、言われたところで
どういう感じになるんだろうね、うわー買ったほうがいいかなみたいな気持ちになるのかな
へへへ
まそれで買ったら買ったでその買う、っていうのもなんか記憶に残りそうで面白そうではあるよね
うん
この、けっこう、あの、これは?
はははは、あの、森奈ちゃんが、あの、この、佐伯さんのノルゲってやつを、選んでて、この前なんか、一緒に遅番、入ったときに、店終わって、なんか、福利厚生本なんにしたんみたいな話してて、そしたらその佐伯一麦さんのノルゲにしましたって聞いて、それでその話聞いてたらその本がめちゃくちゃ面白そうで、なんかあらすじを森奈ちゃんが読んでくれたりして、で、うわめっちゃいいじゃんそれってなって、
へ〜
同じやつを、頼むのって、やってみようかなって思ったんですよ
はいはい
なんか二人でおんなじ一冊みたいな
いいねそれね
で、やろう、かな〜って思ってて、家の近所に図書館があるんですけど、最近なんかその、シフト減らしてもらったりしててお金がもうピンチなのであと積ん読がすごいことになってるから、もう俺は、本は買わないっていうのを決めて、ただ図書館では借りるけどっていう自分の中のオーケールール作って、で行ったら、あんまり品揃えがなんか、微妙な感じで、でもノルゲだけあったんですよ、借りよっかな〜読みたいしって思って借りて、読んだらすごく面白くて、
へ〜〜
びっくりするくらい面白くて、それで、なんか、じゃあ、てか佐伯さん、けっ、まったく知らなかったんですけど、なんかでもじず名前の字面だけ見たことだけあって、読んだことなかったから、きっと、この人の作品はわりと全部好きだろうなって思って
そんな感じだったんだね
で、ちょっと違うやつにしてみました
なんかその話、あの、森奈ちゃんとのワンオンワンのときに聞いて
あーあー
なんか聞いて、そのあと店に戻ったら、なんか、お客さんの机が見えて、その〜、ノルゲの表紙が見えて、うわ、ノルゲ読んでる人いるなと思って、そしたら山口くんだったんだけど
あはは、あそうか、あの日か、そうですよね
ふふふ、へ〜、さえきかずみ
阿久津さん読んだことありますか
いや俺もね今、なんかうっすら、なんか、ある気がしてて、さえき、
かなり衝撃的によくって
へ〜
なんかまだ、ひゃく、にじゅっページくらいしか読んでないんですけど
へ〜、あ、るーすぼーい、るーすぼーい、んーーー
もともとこれは、新潮文庫、から出ているのかな
あれ〜、いやなんかうぃき、ペディア見てたら、ちょっと思い出せないんだっけど、仮に俺が読んだことあるとしたら、ア・ルース・ボーイだなって
あはははは
へへへへ
でもこのあらすじ見ても特に、思い出す感じでもないんですか
んー、やー、読んだとしたら大学1年生、2年生、1年生かな2年生かな
あ、へ〜
のときで、でも俺は違う人と混同してる気が、俺の覚えてるのはなんか福田和也のあの〜、作家の〜、あの〜、あれなんだっけな、福田和也がわーって作家の、点数というか、あのー、まあだい代表的なっていうかいろんな作家取り上げてその作家の、小説、のひとつずつ点数つけるみたいな、93点みたいな
へ〜
で、が、俺のその記憶がもし合ってるとしたらア・ルース・ボーイが93点だったんじゃないかなみたいな
あ、へ〜
いやーちょっと自信ないな、あれ〜
93点って高いですよね
いやめっちゃ高い、めっちゃ高いなって思って、多分それは最高水準くらいに高くて、あー違うかなー、なんか佐伯みたいな他の作家いるかなー、んー、へー、佐伯で作家だと、さえ佐伯泰英っていう、時代小説なのかな、の人ばっかり出てくるんだね、佐伯じゃないかなーあそっか、作家の値うちか、作家の値うち、いやー、やっぱア・ルース・ボーイな気がしてきたな〜、
574冊
え?
574点を、厳正かつ徹底的にテイスティングし、574冊点数つけてるってことですよね
あー、作家の値うちね、
すごいな
いや大変なー、あれですよねー、んー、なんか、福田さんってあの大学、のときの先生で、
あ、そうなんですね
そうそう、んー、佐伯一麦、いやーそんな気がするなー、だとしたらすげーおもしろかったと思います
うへへへへ
えっへっへっへ
へ〜
ん〜、ア・ルース・ボーイ、そんな気がするなあ、いい本買ったね
いい本、これかっこいいですよね、この、ぴー、ぷらす
俺あんまり好きじゃないかなあ
あそうなんですね
なんかなんせ、小島信夫別れる理由、最初それで買って、買い直したからね
あなにが、ダメだったんですか
んーなんなんだろー、なんなんだろうなこういうところかな
あーーーははは、こういうところ
へへへへへへ、なんかね、わかんないちょっとペーパーバックっていうのに慣れてないのかもしれない俺が
そうか別れる理由も、これで
んー
庄野潤三もわりとありますね
あほんと、まあなんか入手しづらいやつづらくなったやつを、できるだけあれで、安い価格でっていうのはなんかいい、いいよね、いいコンセプトだなとは思いつつ
ピープラスディーってそういうことか、ペーパーバック書籍と電子書籍
あデジタル
同時にて同価格にて発売する
ね、
・・・