ミッション
本の読める場所・きっかけの創出を通じ、「幸せな読書の時間」の総量を増やす
ひとつの文化が根を張り、幹を太くし、葉を豊かに茂らせていくために、そして茂ったその葉を瑞々しく保つために、「そのことに専念できる場所」が果たす役割はとても大きいと考えます。
映画には映画館が、ゴルフには打ちっぱなしやゴルフコースが、音楽にはライブハウスやスタジオが、スキーにはスキー場が、ボルダリングにはクライミングジムが、スケートボードにはスケートパークが、ヨガにはヨガスタジオがあります。
それらがもしなかったら? と考えてみると、それぞれの文化は現在とはずいぶん違う状況になっていたのではないでしょうか。
だから、「そのことに専念できる場所」というのは、ないよりはあったほうがきっといい。
読書だって、きっと同じです。
心置きなく、なんの気兼ねもなく、読書をすることに最適化された場所。読書をするという過ごし方にこそ向けられている場所。読書をする人こそが主役となる場所。
そんな場所がない世界とある世界だったら、ある世界のほうが豊かだ。そう考えます。
また、読書という行為を好ましく思う人が増え、親しむ人が増えたら、読書の文化の裾野が広がり、いま読書を好きだと思う人たち、「出版文化が衰退していったら困るんですよ」と思う人たちを守ることにもつながると信じています。
フヅクエは、本の読める場所をつくり、また、本を手に取るきっかけとなるような様々な取り組みをおこなうことを通じて、この世界に存在する「幸せな読書の時間」の総量を増やします。