今月の福利厚生本(西野くん)
####森泉岳土『村上春樹の「螢」・オーウェルの「一九八四年」』(河出書房新社)
まあもう時間掛かってるからねえ、はい
ありがとうございます
こちらは、どういった、あの〜
いやなんか、なんかアマゾンかなんかでさじぇっしょサジェストされていて、
あへ〜
気になっていたんですけど、いつ発売するんだろうなと思っててちょうど、ちょうどよかったです
ふ〜ん、それ、この、一冊のなかで、いちきゅー、あれこれ読み方ってなんていうの、せんきゅうひゃくはちじゅうよね?
せんきゅうひゃくはちじゅうよねんですね
そうだよね
うん、そうですね、いちきゅうはちよんて、村上春樹になっちゃう、オーウェルのいちきゅうはちよんみたいに、僕は、僕の中では言ってました
あ〜、オーウェルのいちきゅうはちよんね、ふーん、
2666をにせんろっぴゃくろくじゅうろくというか
あは〜あれはにーろくろくろくだよね、へ〜、なんか前、新宿の喫茶店にいたら、あの、村上春樹読む人とか、すげえ嫌いなんだよねえみたいに話している人がいて、
はい
あいきゅーはちよんとかさあ
ふふふふふ
へっへっへっへ、ふ〜ん、そうだよなあって
IQ低い低めなのかな
あいきゅあー、そういうこと、
IQが低めだってディスられてるのかもしれない村上春樹に
なるほどあいきゅーはちよんって読み間違えとして、しか俺捉えてなかったけど、そういうことかIQが84ってことか
うーんどうなんですかね
いやどうなんですかねもなにもただの読み間違えだと思うけど
いやでもその人、ちゃんと1Q84読んでたら、すごいですねあの分厚い本を
あれ3巻とかだっけ
3巻ですね、単行本で
いや読んでて、あいきゅーはちよんで認識が固まっていたらかっこいいけどね
かっこいいけど、ちょっと危険ですね、い、いちだよ、って誰かが、教えてあげないと
なんかこう、ガラガラと崩れそう、あの、長い時間かけて読んでたやつ、タイトル違ったんだって
くはっ、この人なんか、カフカの城とかものべらあの、コミックにしてて、ちょっと気になるんす
けっこうそういう仕事を、いろいろされてる人なのかな
いやどうなんでしょうか、でもその2本ふたつこれとカフカの城と
へ〜、春樹の、ほたる?
ほたる、
ていうのは、短編、だよね
短編ですねノルウェイの森の、ノルウェイの森のまあ原型となった
へ〜
短編で
なにに入ってるの
えーと、螢、納屋を焼く、その他の短編ていう
あ〜、納屋を焼くの、はいはい、あるね、あったね、あ、これってそうなんだ
あれに入ってる
あ、これが、ノルウェイの森の、それなんだね
螢がノルウェイの森のいち、情景みたいな、
あ、そうなんだ
ちゃんとノルウェイの、ノルウェイの森の、まあ一場面として、も入ってる、森の中にも、ひとつの情景として入っていたと思います
それは、最初に、その螢を、螢をまず書いたの
そうそう螢を書いて、で螢を、長編としてみたいな、膨れ上がって
ふ〜んその、そういう順番で、長編できるのって、たのしそうだね
そうですね
あこれ、もっと書きたいかもみたいな
あのー、ねじまき鳥クロニクル、も、もともとは最初に
あそうなんだ
火曜日と、なん、ねじなんとかの火曜日の女たちみたいな短編があって、冒頭のスパゲティ茹でてたら電話来るみたいな、そういう短い情景があって、それをまず短編にして、それがあれだけ膨れていく
へ〜、
らしいですよ
おもしろー、そうなんだ、
そうなんです
他の作品でもそういうのってあるの
他に何かあったかな、なんかあの、世界の終わりとハードボイルドワンダーランド、ってあるじゃないですか
うん
あれは、長編、なん短編じゃないんですけど、街と、その不確かな壁っていう雑誌連載の、雑誌に、掲載された、少し短い中編みたいなやつが、もとにあって、その出来に、出来がなんとなくあの、満足いかなくて、であの、ハードボイルドの、世界のほうを持ってきて二つ書くことによって順番に書くことによって、できたみたいな
ふ〜ん
けっこうそういうの多いらしいみたいですよ
あそうなんだ
あの、短編が長編になったりみたいな
なるほどね、短編が長編になるね、へ〜、
で、逆に、ならない、たん、ちょう、短編もある、そっから膨らませない短編がある、みたいなことも言ってますね
あ〜、それは、別に全部を膨らませたいわけでもないんでしょ
なんか物語的にもそこでこれは長編にならない、みたいな、短編もある、
ふ〜ん
らしいですよ
ありがとうございます
ありがとうございます
・・・