####ホルヘ・イバルグエンゴイティア『ライオンを殺せ』(寺尾隆吉訳、水声社)
2018年12月21日
なにかに追われているのならばとりあえずタスクを片付けていこうと、印刷してきたご案内書きの文章を再度推敲して、完了とした、これは印刷して製本テープでまとめたら終わり。メニューはまだ完成していない。年内に印刷して差し替えたい。年が明けたら明けたところから消費税が発生するようになる、なるというかそういう設定をしないといけない、これはどうやるんだろうか、そういうのが不透明なのがなにか間に合わなさみたいな感覚をもたらしているのだろう。
ご案内書きタスクが済んだので『ライオンを殺せ』を開いた、のんきに面白い。野っ原で人々は、サンドイッチを食べている、待望の飛行機が、やってくる。
その時、フロントガラスの縁に両肘をついてデュッセンバーグの車内に立っていたドン・カルリートスが、望遠鏡で遠くを見つめたまま叫び声を上げる。
「来た! 来たぞ!」
誰も食事をやめず、皆サンドイッチを手に持ったまま、望遠鏡の指す方向を一斉に振り向く。空に見えた点がだんだん大きくなってくる。
ホルヘ・イバルグエンゴイティア『ライオンを殺せ』(寺尾隆吉訳、水声社)p.65
基本的にアクションの積み重ねで、ふいにそれがなにかグッと、自分にというか自分みたいなものに近づく瞬間があって、「あっ!」となる。
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