####森田真生『数学する身体』(新潮社)
2018年11月6日
店に顔出し、壊滅的暇と知れ、外でひきちゃんと少ししゃべり、家戻り、雨、革靴を買って初めて、雨の道を歩いた、靴は大丈夫だろうか、ぶっ壊れないだろうか、心配になった、家に着いて、小道を挟んだ向かいのマンションの壁にもたれて煙草を一本、吸った。そうしたら一年半前くらい、この物件に内見しに来たときのことを思い出した、遊ちゃんと建物の前で集合で、集合し、雨が降っていた、不動産屋さんが来るのを、そのときは外壁の工事かなにかで足場が組まれていたそのマンションにもたれる格好で、だから内見しようとしている物件のファサードを正面に見ながら、傘をさして待っていた、その情景を思い出した。多分というか間違いなく、さっきひきちゃんと話していたときにひきちゃんが今度引っ越そうと思っているという話をして、いい物件があった、どれどれ見せてよ、これです、ほおいいねえ、決めちゃいなよそれで、そんな話をしていたからだったし、この角度で、だから向かいのマンションにもたれながら見る景色も久しぶりだったからだった。
ソファで、ひとしきりマニュアルを触ってから、森田真生の続きを読んだ。岡潔。読み終わり、数学の世界はきっと途方もなく面白いんだろうなと思い、岡潔。読み終わると夕方で、眠く、タオルケットを頭までかぶって、寝た、夢を見て、忘れて、起きた。起きると、そういえばInDesignって、ハイパーリンクみたいなやつ付けられなかったっけ? というひらめきがやってきた。
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