今日の一冊

岸政彦『はじめての沖縄』(新曜社)

2018年6月29日
夕方落ち着き、岸政彦。沖縄戦のことを語る老人たち。の話を読みながら、『奥のほそ道』のことを思い出していた。どういうふうに処理したらいいのかわからない、と思いながら読んでいたし、きっと処理しなくてよかった。それにしても聞き書きというものはやっぱり本当にいいなあ、と思った、思って、思ったところ、ちょうど前後半の入れ替えみたいなことだったのか、ぽっかり誰もいない時間が生じ、文字起こしをしようかな、と思ったところお客さんがトントコと来てくださり、

と思ったら止まらない感じになり、すごかった、閉店し、ヘトヘトと倒れ込みたかったが止まったら終わりだった、やらないといけないことをやっていった末に明朝やろうと思っていたことも勢いに任せてやったところ2時までかかった。Chance The Rapperを久しぶりに聞きながら、やっていたら、愉快だった、アメリカ。朝や昨日はフランク・オーシャンを聞いていた、アメリカ。『レディ・バード』のことを思い出しながら、聞いていた、『レディ・バード』のサントラも聞いていた、聞きながら、高校生のときや大学生のときや会社員のときや店をやっているときや、ずっと、音楽は救いを求めて聞くものだった気がした、というか、救いが必要なときに必要とされるのが小説よりも映画よりも音楽だったような気がした、いろいろうまくいかないときに、わーっと、思い出されるのは夜中にジムで走りながらわーっと、OMSBを聞いていたような場面で、そういう、救いを求めるような、鼓舞してもらうような、そういう聞き方をしていた、それを『レディ・バード』を思うことで思い出した、ここしばらく、僕は音楽をそんなに必要としていない感じがあった、のんきに生きているということかもしれなかった、あるいはただ営業時間が長くて聞く時間がどこにも当てはまらないということもあるかもわからなかった、かつては昼と夜のあいだの時間もあった、そういうものが全部なくなって、オンとオフの境目は今まで以上にあいまいになって、そうやって働いているそのせいというだけかもしれなかった。2時半。朦朧。

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