####『「特集 日本映画の最前線」『すばる 2018年7月号』所収』(集英社)
2018年6月28日
朝からケーキを焼いたりしていた、のんびりした気分もあった、開店前、『すばる』を開いて三宅唱のインタビューを読んだ、「もう二度とこんな風には作れないと思うくらい遊んだし、今まで以上に好きになりましたね。人にしろ場所にしろ、好きになるためにこの仕事をしているし、好きになる瞬間に映画作りの喜びがあります」とあった。
あと近年、東京ではない地域を舞台にすると特に、閉塞的な状況を訴えるのがリアルなんだという傾向がありますが、映画の役割はそんなもんじゃないだろうと感じていて、どういう時代、町であれ、楽しいことや幸福なことを自分たちで発見している人は当然いる。僕はそういう人の姿を映画館で観たい。恋をするとか、部屋に花を飾るとか、好きなミュージシャンのライブにちゃんと足を運ぶとか、生活のそういう側面を、こういう時代だからこそ大事にしたかったし、函館の風景がそれを際立たせてくれたと思う」
「特集 日本映画の最前線」『 『すばる 2018年7月号』 』所収(集英社)p.112
昨日の映画のことかな、というようなことが話されていて、風通しのよさ、そうだった、やさしさ、善良さ、風通しのよさ、それが僕が好きなものなんだった。のびやかさ。
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