####アンジェラ・カーター『新しきイヴの受難』(望月節子訳、国書刊行会)
2018年5月25日
8時半起床。なんだか連日早起きが必要な日になっている、昨日もおとといも早く眠ったから睡眠時間は足りている。
バスに乗って病院に。形成外科のところで待っていると、隣のシートに座った、男性と、その母だろうか、がいて、30歳と65歳とかそんな感じの二人がいて、母のあれこれを息子がうるさく思っているらしく、「あんたは黙ってろよ」という感じでけっこうヒステリックにカサカサと怒気のこもった声を出して、不快であり、悲しい心地になる。母の出した手を乱暴に払うような動きもあって、嫌だった。
待ちながら、『新しきイヴの受難』を読む。1977年とかが原書の多分発行年で、イギリスの作家なのだろうか、舞台は今はアメリカで、アメリカはひどいことになっている。糞尿の撒き散らされた道路、暴徒と化した人々、我が物顔で動き回るねずみの大群、ハーレム地区には壁が建設されている。そんな中で、男と女が出会った。
診察の順番が来て、今日も若い先生だった、昨日は男性で今日は女性だった、こちらも気持ちのいい先生だった、軟膏を処方してもらい、あとは絆創膏をして、治っていくのを待つほかない模様。今の状態では、調理はとてもできそうもない、どうしよう、どうしよう、と思い、病院を出てすぐ横のホテルのわきに喫煙所があったのでそこで煙草を吸っていると、病院最寄りの喫煙スペースなのか車椅子の人が来て、煙草を吸いながら誰かと電話していた、今リハビリやってきたばっかりなんだよ、と、怒っていた。だからさあ、お前も、と怒っていた。僕はこういう簡単な怪我だから明るくしていられるが、それでも仕事のことを思えばうんざり暗くなるが、笑ってなんかいられない状況の人たちがいくらでもいくらでもいるのがこの場所なんだろう。見たくもない自分の本性みたいなものを見ることになるのがこの場所なんだろう。悲しくなった。反省もした。
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