下北沢店をつくります&スタッフ募集のお知らせ

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募集はいったん締め切りました。たくさんのご応募をいただきありがとうございます。今後、状況が変わったり、「あれ? これじゃ足りないな」となったらまた募集します。スタッフ募集のお知らせ | 本の読める店 fuzkue
2つめのフヅクエを下北沢につくります。けっこう先の話ですが、 2020年4月オープンです。
小田急電鉄の再開発エリア「下北線路街」の一画、下北沢駅と世田谷代田駅のあいだ、「BONUS TRACK」がその場所です。
まずはちょっと自己紹介がてらフヅクエの軌跡を振り返るみたいなことを始めるんですがこんにちは、フヅクエのCEO・阿久津・隆です。
フヅクエは、「今日はがっつり本を読んじゃうぞ〜」と思って来てくださった方にとっての最高の環境の実現を目指して運営されている「本の読める店」です。
渋谷区初台で店を始めたのが2014年の10月で、それからの4年半ほどのあいだで少しずつ、ゆっくり本を読みに来てくださった方々の幸せな読書の時間の実現をより全力で願う、応援する、守る、そのための変化を遂げていきました。
オープン当初は「持続的な会話は不可」だったものが「おしゃべりは厳密に不可」になり、さらにある時期から「パソコンもほぼ使用不可」になり、そしてゆっくり過ごす方にとっての居心地の最快適化を実現するべく長時間の滞在を前提にしたかなり振り切った仕組みに変え、というふうに、「おしゃべりしたい人」「仕事をしたい人」「さくっと使いたい人」という、普通の感覚で考えたら当然取り込んでおきたい人たちをバッサバッサと切り捨てていくおっかない選択を繰り返してきました。特におっかなかったのは平日の日中に売上のベース確保のためにやっていた定食屋営業を捨てて終日フヅクエの営業にシフトしたときで、このときの決断は安定的に確保できていた月30〜40万の売上を捨てるというものでした。おっかなかった。
そんなふうにして、店はたしかに「本の読める店」として研ぎ澄まされていきました。ひたすら、「本の読める店」としてあるべき形が追求されていきました。「本の読める店」として価値を感じてくださる方を裏切るような判断はこれまで一度たりともしていないはずです。これはとても立派。時にたゆんだり時に立ち止まったりしながら、着々と進化と深化を重ねていく4年半でした。(今これ自己紹介コーナーかと思いきや自画自賛コーナーでした。「一本芯が通っていてたいへんかっこいい! 誇らしい!」という)
で、進化と深化が結実したのか遅々とした歩みながら店の運営も少しずつ上向いていき、去年の暮れくらいから調子がとてもよく、1月2月とさらに好調で、お、とうとう軌道に乗ったかな、と思っていた矢先の3月、がくんと数字が落ち、そして4月、どん底レベルで劇的に落ち、あ、フヅクエってまだこんなところまで落ちるんだな、と思っている、というのが現在で、そんなタイミングで新店舗の発表—— というところです。おそろしい。
そういうわけで下北沢です。
ところで去年の9月にスタッフ募集をした際にこう書きました。
これは完全に余談というか妄想でしかないですが、野心というか、昨今の僕の欲望として、もうひとつふたつ、なんならもう各都市にぐらい、フヅクエを作りたい、というのがあります。フヅクエは読書好きの方に対してとても素敵な立派な価値を提供する場所だから、初台だけにあるのはもったいない、ちょっと大げさに言えば初台にしかなくて申し訳ない、そういう思いがあり、とりあえずもうひとつふたつ、とりあえずだったらひとつか、もうひとつ、作りたいなあフヅクエ、というのがあります。
で、店を作るとしたら、僕は体はひとつしかないので、店と同時に、店を任せられる人を作らないといけない、という課題があって、これは完全に妄想段階ですが、フヅクエで働いてもらって、「すっかりフヅクエの人になったねえ」となって、じゃ、新しい店やるから、そこ、お願いするね!みたいな感じで解き放つみたいな、そんなことができたら最高、という妄想を最近しています。
今回はアルバイトの募集というよちよちした形ですが、もしもそういうことになったら、社員とか、そういう形で雇えることになったら、そんなのすごくいいなあ、と、思っています、ちょっと本当にこの妄想段階で書くのも無責任な感じがするんですが、気分だけでも共有というか、以上、余談でした、いや、余談で終わらせては!ならない!
そのあと縁あってこういう話になり、教訓:「言ってみるもんだ」
やりたいことがあったら外に向かってどんどんかこつこつかわからないですけど表明していくべきだなととても思った次第でした。余談や妄想じゃ終わらせないぜ、というところで、そういうわけで下北沢です。
なんだ、下北か、全然近くならなかった、と残念に思った方もおられるんじゃないかとも思うのですが、でもなんか、上記の通り有言しておくと実行されるみたいなことが起きているということは——
というふうに思っていただけたらいいなというか、というか僕はそうしていきたくて、さらに作っていきたいぞと思っていて、その最初のステップとしてまず近場というのはきっと正しいな、下北沢、みたいな、そういうつもりです。曖昧な野心家。
なので引き続き、メルマガのご講読をぜひ! 日記内で下北沢店つくる日々も綴られていくことですし!(ことですし?) というのは純然たる宣伝。
そういうわけで下北沢です。
下北沢の店についてひとつだけ決まっていることは、今のフヅクエよりも小さな店になる、ということです。2店舗目、まさかの縮小! という展開を僕は気に入っています。慎ましくていい。で、それ以外はまだ全然いろいろまったくこれからなんですけど、今のところ思っているのは、今よりハードコアなフヅクエにできたら楽しいというかテンション上がるな、でもお客さんにとってどうかわからないから慎重に考えないとな、みたいなところです。それから、今よりもハードコアでありつつもキャッチーなこともするかもな、みたいなところです。曖・昧!
ところでお賽銭箱を用意しました。お金は今回は借り入れをしてやろうと思っているのですが、いくらあっても悪いものではない。なので、「祝!」であるとか「店作りの足しにして」であるとか「ほれ〜〜〜」であるとか「いいお店になりますように」であるとか「これでなんか食って」であるとか、そういうお金、謹んで受け取ります!
話戻して、で、なので、2店体制になるので、それに伴う感じでスタッフをゆるゆると募集していきます。
今の時点での僕のつもりとしては、僕含め5人とか6人とか、何人かわからないですけど、そういうあれでひとつのチームみたいな感じで、2店をぐるぐる「あ、俺は今日は下北だからね〜」みたいな感じで回していくようなのがなんか楽しいかなと思っています。でももしかしたらそうじゃない形になるかもしれません。そのあたりは人が決まったあとに決まっていくことだと思います。
そういうわけで3名か4名か5名か6名くらいの感じで、募集します。2019年末までには「揃った……!」という状態をつくりたいなと思っています。だいぶ先です。なので、勤務開始はこの春とかこの夏とかである必要は全然ない感じです。なので今の仕事をとっとと辞めてフヅクエで働こう!
という、それで、店作りもみんなで一緒にやっていけたらいいなと思っています。店を一から作るのってめちゃくちゃ楽しいので、「これはきっと楽しいよ〜!」というところです。工事がどういうものになるかはわからないですけど、初台がそうだったようにまたセルフビルドをガシガシやれたらいいなと思っています。なぜならそれは楽しいものだからです。
なので、もしかしたら、早めに合流していただけたほうが店作りに深く携わってもらえるかもしれないなと思ったり、いやでももしかしたらそんなこともないかもな、どうだったかな、わかんないな、というところです。(なお、初台の店ができていくまでのことは「フヅクエができるまで」シリーズにまとめてあります。ご興味があれば)
で、やっと業務内容の話になるのですが、ここからは前回の募集時のほぼコピペですが、こんな感じです。
やっていただくお仕事は、こういう説明うまくできないんですけど、フヅクエの仕事全般というところで、料理の仕込みや提供や接客が主だったものになりますが、本にまつわることも、興味や意欲次第ではいろいろとやっていただけると思います。今は本当にわずかしかやっていない(というか今は『読書の日記』しか売ってない)書籍販売の手を広げるであるとか、わかんないですけどなんかフェアとかやっちゃうとか、あるいは他のなにかを販売するであるとか、「会話のない読書会」の企画であるとか、あるいは他のなにかイベントをやってみるだとか、SNS等を使ってなにかしらなにかするであるとか、わかりませんが、この場所としてやれることはまだまだいろいろあるんだろうなと思っています。
フヅクエでこういうことをやってみたい、ということがあれば、あるいは途中で生まれれば、実現のために一緒に考えられたらとても楽しいです。
具体的にフヅクエの仕事全般とはどんなふうなものなのか、一日どんなふうに働いているかをお知りになりたい方は、大傑作ともっぱらの評判の拙著『読書の日記』を読んでいただけると想像しやすいと思います。というのも純然たる宣伝です。「応募するにあたり読んでないと失礼に当たるかも」みたいなことは全然ないので大丈夫です。
応募するにあたり、というところで応募いただく条件の話に移りますが、フヅクエで過ごしたことのある方、というのはまず前提で(応募したいけどまだ行ったことないという方は急いで行って急いで応募しよう!)、それから、玉ねぎのみじん切りをできる方。飲食店的な店での勤務経験は一切問いませんが、包丁に触れる機会まったくありません、まったく使えません、という感じだとさすがに厳しいです、なので。
また、いろいろできるようになってそれが可能になり次第、基本的には一人で立っていただくことになります。そうなると、フヅクエの顔として主体的に立ち振る舞うことが必要になります。そのため、長期に渡って一緒にフヅクエをなんかいい店にしていくぞ〜という方。
それから、というかこちらが本題というかどれも本題ではありますが電車とか、なんかの待合室とか、公園のベンチとか、どこでもいいんですが、人が本を読んでいる光景を見るとなんとなく「あ〜なんだかいいよねえ」となんかつい思う人であること。
また、「今晩はひたすら本読んじゃうぞ〜」というときのワクワクした気持ちを知っている人であること。
フヅクエでは、大きな決断に際してもそうですが、日々の細々としたことにおいても、「心地よく本を読みたい人にとってどうなのか」が判断のよりどころになることがしばしばあります。そのときに、この場所が守るべき光景、応えるべき気持ちを、我が事として捉えることができる人間である必要がある、というか、必要があるというかそれよりもなによりも、日々目の前で立ち上がる光景を美しいものとして感受できたほうが仕事をしていて喜びがあるはずだからです。僕はいまだにちょくちょく「なにこれほんと美しい」と思って幸福な気持ちになりながら働いています。
ここまでお読みいただきありがとうございました。そんなわけで、募集です。
勤務日数 / 週3日以上
勤務時間 / 11:00〜24:00(シフト制)
勤務地 / 初台・下北沢
時給 / 1020円〜(変な仕組みをやりつつあって、実質時給1250円というのが今のところの最高スコアです。委細は面談にて)
福利厚生 / 月一冊本購入、オフの日とかもフヅクエで本読んで過ごしていいよ〜というやつ
採用人数 / 5,6名?(あやふや)
募集期間 / 決まるまで
募集はいったん締め切りました。たくさんのご応募をいただきありがとうございます。今後、状況が変わったり、「あれ? これじゃ足りないな」となったらまた募集します。
こちらからご応募ください。
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お賽銭も!ありがたく!ちょうだい!します!