スタッフ募集のお知らせ

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募集を一度締め切りました。たくさんのご応募をいただきありがとうございます。またいずれ!
このたび、フヅクエで一緒に働いてくださる方を募集します。
ということでまずは自己紹介がてらフヅクエの説明みたいなところなんですが、こんにちは、わたくしはフヅクエのCEO・阿久津・隆と申します。
フヅクエは、「今日はがっつり本を読んじゃうぞ〜」と思って来てくださった方にとっての最高の環境の実現を目指して運営されている「本の読める店」です。
東京の渋谷区の初台でフヅクエが始まったのが2014年の10月で、それから進化というか深化を繰り返し、ひたすら、「本の読める店」としてあるべき形を追求していきました。これまで、「本の読める店」として価値を感じてくださる方を裏切るような変化の判断は一度たりともしていないはずで、これはちょっととても誇らしいことなんですが、そんな感じで、時にたゆんだり時に立ち止まったりしながら、読書に特化した店として、よりソリッドによりハードコアに、「俺たちはゆっくり本を読みたいと思って来てくれた親愛なる人たちの時間を何がなんでも守るんだぜ」みたいな感じで、なんか5年くらいが経ち、縁あって(あとは借金をする覚悟があって)、2020年4月に待望の2店舗目が下北沢にできたところです(店についての詳しいところは大傑作と大評判の拙著『本の読める場所を求めて』をお読みになってみてください。(宣伝)(増刷が決まりました!)(立派!))。
それに伴い、去年の春から2店舗体制を回していくために人員を募集し、新たな人たちが4人加わり、僕含め6人体制になって、「さて、これで」と思っていたのですが、その当時からうっすらわかっていたことではあったのですが、2月3月くらいに試しにシフトを組んでみたあたりでほぼ確信になってもいたのですが、今春からの全世界的なグダグダの中ですっかりうっかり忘れていたというか、忘れたふりをし続けていたというか、見て見ぬふりをし続けていたのですが、6月7月と本格的に2店舗を回すということが始まってみて、まあなんというかとうとう、満を持して、という感じで、「これはあきらかに足りないよね人」ということに直面したというか、降参したというか、現実を直視する必要に迫られたというか、「売上一切足りてないのに人件費増やすとかいったいどういう」と思いつつ、しかし、というところで、そんなこんなでスタッフ募集の運びでございます。
なんというかこう、上述の通り今春、2店舗目が始まったところなんですけど、この一歩は序の口である予定で、僕はフヅクエを日本中につくっていきたいぞ、本を読むことが好きな人たちにとってより豊かな世界の実現に与したいぞ、みたいな気分が昨今強くあって、なぜならフヅクエがたくさんある世界のほうがない世界よりもいい世界だから、そうしたい、というのがあって、それでこれからどうにかして増やしていくぞ〜みたいなことをわりと大真面目に考えているんですけど(ほぼ無策ですが)、初台・下北沢のフヅクエで働いて、その先に、次の直営店なのか、なんか暖簾分けとかなのか、あるいは他の何かとかなのか、さっぱりわからないですけど、さあ、はばたけ、みたいなことになったりするようなことが起きたりしたらうれしいことこの上ないな〜と思っています。また、今回はアルバイトという形での募集ですが、社員登用みたいなことも、できるように、なりたい……!と思う昨今です。
で、やっと業務内容の話になるのですが、ここからは前回の募集時のほぼコピペですが、こんな感じです。
やっていただくお仕事は、こういう説明うまくできないんですけど、フヅクエの仕事全般というところで、調理や仕込みや接客が主だったものになります。興味や意欲次第ではいろいろとやっていただけると思います。本にまつわることとか、なんか販売するであるとか、グッズつくるであるとか、「会話のない読書会」の企画であるとか、あるいは他のなにかイベントをやってみるだとか、SNS等を使ってなにかしらなにかするであるとか、コーヒーやお酒を勉強して極めちゃうとか、わかりませんが、この場所としてやれることはまだまだいろいろあるんだろうなと思っています。 小さな店ですので、学びたければなんかメニュー開発とか、事務的なこととか、わかんないですけど、なんか店を回すこと全般的な、そういうことを学ぶこともできるはずです。
フヅクエでこういうことをやってみたい、ということがあれば、あるいは途中で生まれれば、実現のために一緒に考えられたらとても楽しいです。最近、情報やナレッジの共有ツールとしてNotionを導入してから、「来たるべきフヅクエのために(The shape of fuzkue to come)」というコーナーで「こういうことやりたい」「これは改善したい」とかをみんな好き勝手に言い出したり議論が生まれたりしていて、店主としてはとても楽しくなっているところです。Notionがあれば、なんでもできる(Notion脳)。
応募するにあたり、というところで応募いただく条件の話に移りますが、Notionとかは別に知らなくていいんですが、フヅクエで過ごしたことのある方、というのはまず前提で(応募したいけどまだ行ったことないという方は急いで行ってみよう!)、それから、玉ねぎのみじん切りをできる方。飲食店的な店での勤務経験は一切問いませんが、包丁に触れる機会まったくありません、まったく使えません、という感じだとさすがに厳しいです。なので。
また、いろいろできるようになってそれが可能になり次第、たいていの時間は一人で立っていただくことになります(後述しますがそれじゃないパターンも今回はありえそう)。そうなると、フヅクエの顔として主体的に立ち振る舞うことが必要になります。そのため、ある程度長期に渡ってフヅクエをなんかいい店にしていくぞ〜とかフヅクエでなんか学ぶぞ〜という姿勢の方(この「ある程度長期に渡って」も後述するパターン2の後者は必ずしもそうじゃなくてもいいのかも)。
それから、というかこちらが本題というかどれも本題ではありますが電車とか、なんかの待合室とか、公園のベンチとか、どこでもいいんですが、人が本を読んでいる光景を見るとなんとなく「あ〜なんだかいいよねえ」となんかつい思う人であること。
また、「今晩はひたすら本読んじゃうぞ〜」というときのワクワクした気持ちを知っている人であること。
フヅクエでは、大きな決断に際してもそうですが、日々の細々としたことにおいても、「心地よく本を読みたい人にとってどうなのか」が判断のよりどころになることがしばしばあります。そのときに、この場所が守るべき光景、応えるべき気持ちを、我が事として捉えることができる人間である必要がある、というか、必要があるというかそれよりもなによりも、日々目の前で立ち上がる光景を美しいものとして感受できたほうが仕事をしていて喜びがあるはずだからです。僕はいまだにちょくちょく「なにこれほんと美しい」と思って幸福な気持ちになりながら働いています。今いるスタッフたちも同じだと思います(きっと……!)。
なんというか、蛇足かもしれないんですが、速くて巧くてズルもできちゃう人よりも(僕自身はこの気質もあるんですけど……)、遅くても下手でも、自分の誠実さを手放すくらいなら消え入りたいくらいの、自分を裏切るのとか生理的に無理くらいの人のほうがきっと向いているんだと思います。ここで言われる「自分」の中には、「本読んでる人、なんか好き。好きな人たちにはナイスな時間を過ごしてほしい。自分が好きな人たちの願いが成就することは、きっと自分の喜びにもなるはず」という気分がつねにすでに含まれていて(間違えちゃいけないのは、「すべての人にいい顔をしたい」ではなくて、あくまで「自分が好きな人たちには気分よくあってほしい」である点)、だから、ここの部分に嘘があると、自分と「自分」に重なる部分が全然ないと、しんどくなる気がします。なので、ここのところについて「はい、私は賛同します」みたいな気分はけっこう必須要素だと思います(ただし、それは確信ではなくてもいい。「それはうれしい気がする」くらいで今の時点ではいいとは思います)。
今回は、下記2パターンどちらかになる感じなのかな〜みたいな募集です。
「週4,5日(夜番・土日もおおむね入れる方)」みたいな方1名
or
「週3日程度(夜番にも入れる方)」みたいな方1名&「週1,2日、週末の初台」みたいな方1名?若干名?の計2名?
後者のパターンになった場合、初台に週末に入っていただく方については一人で立つことは起こらない、忙しい時間帯を二人でがんばるその一人、みたいな働き方になると思います。あれ? なんだろう、それは、もしかしたら、インターンシップみたいな感じだったりもするのかもしれない。インターンシップ……! それで思い出したんですけど2年前くらい、週末にぽつぽつ来られて、そのときは本当に「今度自分で店をやるので、ちょいと実地で学ばせてください」という流れだったので、ちょいと皿洗いとかを手伝ってもらいつつ、なんかお店の話を聞いてあーだこーだ話したりして、という方がいて、これは、このときは無給だったんですけどあれはもしかして違法だったのかな大丈夫だったのかな、まあとにかく、そういう方がいて、そのあとときわ台に本屋イトマイというお店を始められたのですが、それからもいろいろ互いの店の話をしたり「お互いがんばりましょうね〜」みたいな感じなんですが、そういう、週末フヅクエ就業体験みたいな、体験しつつ、事業計画とか聞かせてもらって「それはいいですね〜!」とか言うような感じとか、そういうのももしかしたら面白いのかもしれないですね。それこそ「我こそはフヅクエをどこかに作りたい」みたいな人とかがいたら……!
で、その週末だけパターン以外の方というか「週4,5日(夜番・土日もおおむね入れる方)」「週3日程度(特に夜番に入れる方)」パターンの方については、勤務地は初台と下北沢両方で、シフトでみんなでぐるぐる回って2店舗を回す、みたいな感じになります。ですのでどちらにも通える方。と書きながら思ったのですが、「基本こっち」みたいな人がいるのももしかしたらありかもしれないな、という気もしてきたので、なんでもいい気がしてきました。
あとは、これは意外に大事なことの気がしているんですが、去年と一昨年に一度ずつ募集をこういう形で掛けていて、それぞれ1名と4名、計5名が「決定〜〜〜」となったわけなんですが、合わせて100人以上の方から応募をいただいて、面接させていただいたのは10人に満たない感じです。今回どのくらいの応募をいただけるかは全然わからないですけど(全然来なかったりして)、落ちちゃったというときに「もうフヅクエ行けない……」みたいに思いそうな方は応募をお控えいただけたらと思います。そうなったらどちらにとっても残念なことなので。
ダラダラとした文章をここまでお読みいただきありがとうございました。そんなわけで、募集です。
勤務日数 / 上述の通り
勤務時間 / 11:00〜24:00(シフト制)
勤務地 / 上述の通り
時給 / 1020円〜(変な仕組みをやりつつあって、実質時給1250円というのが今のところの最高スコアです。委細は面談にて)
福利厚生 / 月一冊本購入、オフの日とかもフヅクエで本読んで過ごしていいよ〜という権利みたいなやつ
採用人数 / 上述の通り
募集期間 / 決まるまで
募集を一度締め切りました。たくさんのご応募をいただきありがとうございます。またいずれ!
こちらからご応募ください。
ご応募!お待ち!してお!ります!