webのリニューアルのお知らせというか成果報告会というか「寝ても覚めても」その2

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webをリニューアルというかいろいろと修正したり新しく作ったりをした。
とりあえずの筆頭としては「メニュー」と「はたらいている人」のページを作った。「メニュー」の目的は「こういうものが飲み食いできる店なんですね」を知ってもらうということで、「はたらいている人」の目的は「ひきちゃんという人も立っているのですね、そしてその人はこういう人なんですね」を知ってもらうということになる。
あとは、
トップページの画像の変更およびレイアウトの変更(特にデスクトップはどどーんと)。
今はデスクトップとモバイルで写真が違っていて、モバイルの方に使っている写真は最初の読書会の日にお客さん各々から「写真を撮りたいんですけどwebに使ったりする可能性があるんですけど大丈夫ですか」と確認を取った上で撮られたものです、というのを断っておきたい。「写真撮ってもらってもちろん大丈夫ですしシェア的なものはむしろ大歓迎ですが他の人が写り込まないように気をつけてね」と言っている手前。
なお写真はこれまでもいろいろ撮ってもらってきたカメラマンの方にお願いして3日にわたって来てもらっていろいろ撮ってもらった。そのクレジットはデスクトップは画面右下、モバイルは一番下にあるのであれだったらあれをクリックしてみてください。
フヅクエSNSボタンの設置。デスクトップは画面右上、モバイルは下部。
ページ下部に営業時間と住所の情報。
「すごしかた」「アクセス」「不定休日/ご予約」ページのデザイン及び情報の修正。見やすくなったはずだし知られるべき情報がそれぞれのページに行ったはず。特にアクセスは初台というよくわからない土地に行く行き方がそれぞれの地点の方に伝わるようになったんじゃないかと思う。
モバイルのページ上部および下部のナビゲーションメニューの見せ方変更。
モバイルのよみものページ一覧の画像の見せ方変更。これまではトリミングされてなんかぼやけたやつが表示されていていたのだけど、取ってくる画像ファイルを違うものにしてすっきり見えるようになった。特に「フヅクエができるまで」カテゴリーを見ると「それはwww」という感じでちょっと面白い。
その他モバイルのヘッダーを固定したりいろいろフォント調整したりパディングとマージンの違いもわからないままデザイン修正したり細々といろいろとあるのだけど、僕の中でちょっと白眉なのはよみものページから飛べる「記事一覧」のページで、今のところ400くらいあるこれまでのブログ記事が1ページ内にリスト化されたもので、なんか妙な爽快感と「おかしいだろこれはwww」感があってとてもいい。
あえてリンクとか貼らないで文字だけで説明したのは「おのおのこの新しいフヅクエwebを探検してね」みたいな、あれなんですけど、で、このあと変わるところとしてはトップページおよびメニューページの写真をカルーセルと呼ばれるやつにすることで、これは僕の手には負えないのでwebをお願いしている友だちがやってくれ次第変わる予定で、トップページはほわっ、ほわっ、と画像が切り替わって、メニューページは横にくるくる切り替えられるようになる、というイメージ。
なおカルーセルなやつ同様でjqueryなやつを使うことでやりたかったことがモバイルのページ上部にハンバーガーメニューと呼ばれる3本線のやつをつけてぴらぴら〜ってやろうとしていたのだけど(あれ?これCSSだけでやれるのかな)、「クリックされないよ、ここは再考した方がいいよ」という話をされて、ECサイトをやっている方からも「クリックほんとされないよ、今のままの方が絶対いいよ」という話をされて、ほんとかなー俺はするような気はしないでもないけどなーあーでも日々読むnumber webの三本線クリックした記憶あんまないなーと思ったし、どうせ俺じゃ実装できないし、とか思ってそれでやめた。せめて途中で上にフリック?スクロール?したときに黒いやつが下におりるくらいはしてもいいかもしれないなとは思いつつ中。
以上、お知らせに見えると思うんですけど、成果報告会なんでした。がんばりました僕。がんばり続けました。いやがんばってない。取り憑かれ続けました僕。取り憑かれ続けました。
ことの発端は9月くらい、友だちから「このweb、伝えたい人に伝わってる?」という趣旨のことを言われ、ああそうかも、といろいろ思っていろいろ変えたくなってwebをお願いしている友だちに連絡して、なんか変えたいと。それから僕はなんでだか「こう変えたい」をちゃんと説明できるようにイラレでデザイン案を作って(この時期も馬鹿みたいにイラレをいじり続けていた)、それで10月頭だったか9月の終わりだったかにその友だちと会って、何かしてくれるということだったので会って、途中まで何かしてもらって、それから軽微な変更をいくらかおこなって、そして取り憑かれたのは10月30日の日曜日だった。
休みの日の昼頃、わざわざ店に来てもらって、その場で何かをしてもらった。
彼がしたことは「僕のパソコンの中にパソコンを作る」ことだった。それによって僕はローカル環境であれこれをいじれるようになった。itermというやつでパソコンの中にパソコンを立ち上げて、dockerがどうこうでatomがどうこうでgithubがどうこうで、僕がやることはatomでいろいろいじってそれをaddしてcommitして俺用のブランチにpushして、「プッシュしたよ〜」とプルリクエストを出して、それを友だちが確認してmasterにmergeするとか、コンパイルがどうとか、なんとか、そういう話だった。
それで僕はその日曜日の夜から一週間、ひたすら、さっき数えてみたらちょうど300時間くらいかな、毎日毎日、時間があれば、いや時間なんていくらでもひねり出して、いやもうすべての合間の時間に、というか時間の感覚なんて忘れて、すべてを忘れて、Chromeのデベロッパーツールであれこれ確認しながら、僕はhtmlの知識もcssの知識も特にはないのだけど、真似したい部分のあるサイトの構造というか記述とかを見ながら、こういう記述でこういうふうに表現されているということは、ここをこう変えたらこうなるのでは、とか、この同じ記述をここに持ってきてこういうふうに変えたらこういうふうになるのでは、という検証を繰り返しながら、htmlを、cssをいじり続けた。いや僕がいじっていたのはhamlでありsassで、なんかかっこいい何からしい、ということくらいしか知らないのだけど、いやそれも俺がかっこいい何かだと勝手に思っているだけなのだけど、それをいじり続けた。ruby on rails、それは何かのフレームワーク、らしい、フレームワークってなんだろう、それが何かもわからないまま、%entrance-header_logoの=link__to imgぷへ〜〜〜〜みたいな感じで、menuページ作るんだったらconfigでルーティングだかなんだかしてそれからcontrollerでdef endのなかに何か作ってhamlファイル作って_menu.sass作って@importで読み込ませるようにしてぷへ〜〜〜〜みたいな感じで、listページ作ってentriesとかのcontollerとかと同じような感じでcotroller作って@entries = Entry.newly.page(params[:page]).per(12)なやつをper(500)とかにして list.html.hamlに- @entries.each do |entry|とかの記述したらいけるんだよね?え、なんでいけないの、eachが何かわからないって?じゃあ消すよ、やっぱダメ?じゃあ|entry|消したらどう?そういうことじゃないよね、うんもう全然わからん、もういいや今回の変更で使わなくなったdashboard使って記事一覧そこに作ればいいやっていうか別に作る予定これっぽっちもなくてページネーションどうにかしたいとか思っていただけなのにでもページネーションで1,2,3,4….20とかあってもそれっていったい何の情報を読む人に与えるんだろうそれよりは一覧があった方がよくないかとか思いつきで作るつもりになったものでなんでこんな苦労してんの、あでもdashboardでやったらできた〜〜〜報われた〜〜〜〜と思ったらなんか微妙なところでエラー出たーーーなんでdashboard_pathじゃだめなのーーーーこれじゃ一覧ページ作ったけれど飛ばせないーーーーあーーーーdashboard_index_pathなのかぷへ〜〜〜〜みたいな感じで、毎日、それまで習慣的に読んでいたインターネットのあれこれを見ることもなく、本もまるっきり開かれず、店のSNSに何か投稿することもよっぽどの努力がなくてはできず、飯食いに立つのも面倒なくらい、朝5時半になって「あー夕飯食べなきゃ…」とか言いながら、猛烈な量の煙草を消費しながら、それをし続けた。
夢を見た。なにかの町だった。あーなんかこの町すごいhtml感あるねーと思った。それがどんなことなのかはまるでわからなかったけれどそれはhtmlというかhamlというか、すいませんその違いもよくわかってないんですけどentries.html.hamlとか、え?拡張子2つとかなの?.って2つつけていいの?みたいな感じなんですけど、夢でもあー_about.sassのあそこの数値変えたらとかあそっか&.hoverって打ってたけど&:hoverかそりゃ反映されないと思ったわとか、あインデントずれてるのかとか、そんな感じで、そんな感じで、一週間、ちょうど一週間か、一週間でどうにか変えたかった形にまで持っていくことができた。
寝ても覚めても。以前、メニューを作り変えるときにイラレ狂いになりました、ということを書いたのだけど(→)、これ、1年ぶりとかのそれは、名状できない、知識のない僕には名状できない、俺がやってたのは結局なんて呼ばれることなんだろう、コーディングっていうの?わからないから「webいじり」と僕は名付けることにするけど、webいじり狂いになった一週間でした。本当に、アホほどやり続けて、「サルでもわかるgit入門」というページがあって何度も見たけど「いいや俺gitとか理解できなくて」という感じで「サルよりもやり続けるwebいじり入門」という感じの一週間でしたというか、俺のパソコンにそれを入れていろいろ指南してくれたプロフェッショナルな友だちの仕事っぷりというか、僕が「すいませんーーーなんかプッシュできないんですけどこういうエラーなんですけどー」とかいうとじゃあgit push -fでいってみましょうかとか、えなんなの、なんで俺の陥った窮状を一瞬で理解できたのみたいな、すいませんーなんかおかしなことになってるんですけどーとかいうと一瞬サーバー落としますねとかいってほんとにものの1分で戻りましたとかいってえなんなの、なにがいまおこなわれたのみたいな、マジでプロすぎてというかプロの仕事というのは素人からすると、これはいろんな分野でそうだと思うけど、だから人の陥る窮状とかも「なんなの」とは言いながら「まあやっぱりわかるんだよな」という思いもあるのだけど、でも素人からするとやっぱりそれらはまるで魔法にしか見えない。なおその友だちのタイピングはドラミングかな?というふうで、というか文字通りのタイピングというかタイプライターってこんな音出すんだよなーという音のするタイピングで、おかしいだろそれは、という体勢になりながらダダダダダダダダダ!!!!と打っていた。まるで機関銃だった。それは武器だった。武器はこうあってしかるべきなんだよなと思った。
ひとまずこれでおしまいというかひとくぎり。バカみたいな暮らしは終わりにしてゆっくり本を読みたい。