4月1日をもって
昼の定食屋を任せていた川越さんが諸行無常あれなんだっけ諸般の事情か諸行無常と同じ意味だっけなんだっけまあいいや諸般は無常でお辞めになったのでコスメキッチンに行ってフヅクエでそのとき使っていたハンドウォッシュを買って「はい、今までそうとうありがとうございました、わりとすごい感謝してます」と渡した。
そういうわけで、その先どうするかなと思っていたのだけど、自分でちょっと立つわと思って、4月4日の月曜から平日昼の時間も労働をおこなっている。実働としてはこれまでより3時間とか増えたような感じで、またその濃度が高まった感じで、まあこのぐらいなら大丈夫かなという感じで。
それで4月14日から
あさふづくえが始まって、手はほとんど出さないけれど(ほんとに自分の我慢強さには賛辞を送りたいぞっていうくらいバタバタしても手伝わなかった)そばで見ていて「あれはどういった意図で」であるとか「こうした方がよかったのでは」であるとか口だけ出して、というので朝から僕もいて、もう離れてもいいとは思っているのだけど、なんとなく惰性で朝もいる、なんせ朝は気持ちがいいので朝もいる。だから実働としては特にそこで増えてはいないのだけど、でも立っている以上緊張感みたいなものはあるので何かしらにはなっているだろうはずで。
そういうわけで朝、昼、夜。7時から26時とか27時とか。
という暮らしが14日から始まったわけだった。すると11時半から昼やって、いろいろ並行しながら仕込みもできるだけ詰めてやっていって、うまくやれると15時半から17時半くらいまでの時間を空けることができて、そこで1時間とか1時間半とか昼寝して、夜開けて、というリズムで、なんだかちょっとリズムになっちゃったみたいなところもあり、これも可能だなというところもあり、でも朝いる必要もうないからもういいやというはずなのだけどいるのもあり、いる。
で、それが14日から始まったわけだったのだけど、だから4月4日から今までより働く時間が長くなって、だから4月14日からそれよりもさらに長くなって、という状況のなかで、なぜか、11日を最後に休みを作っていなかった。
理由はいくつもあって、一つは特に予定がなかったから、というもので、あるいは特に見たい映画がなかったから、というもので、予定入ったら休んだろうけれど、なかったので、休みを決めかねた、そのままずるずる来ちゃった、というのがあった。
もう一つが14日以降はクソ早起きの暮らしだったから、夜を休みにしたとして、「え、それってどうせすぐ眠くなるんでしょ?同じ眠くなるなら休んでるより働いてる方がなんかよくない?せっかく休みにしても眠いとかもったいなくない?」というよくわからない理路によるもので。
もう一つが「どこまでやれるか追い込んでみたい」みたいなあれで、その結果16日ほど働きましたけどまあ毎日しっかり疲れた。やれるっちゃやれるけど、という程度には疲れた。
あとあれか、今はたと気づいたけど、最近フレンチレストランでスーシェフをされているという方と飲んだのだけど、今の店はそうではないもののこの業界だと7時から23時とかの労働が平気でされている、みたいに聞き、「うへ〜俺だったら一日でバックレるわ」と思った、のだけど、「果たして一日でバックレるか、やってみようじゃないか」みたいな意識もどこかで働いていたのかもしれない。
で最後がというか全部のもとがこれではあるのだけど、今月は変なというか通常とは異なる出費がなんかやたら多いぞ、普通の月より40万とか多く金出てってるぞ、なんだよこれ、というので、税理士さんへの支払いとか、いつのだよこれなんでよりによってこのタイミングなんだよという住民税とか、もろもろあって、なんだよこれ40万ってwwwみたいになって、あーもう稼ぎたいーちゃんと稼ぎたいーでも稼ぐために今できるのは営業日を増やすことしかないーというので、しゃにむに働くぞ、という月間になった、次第だった。
以前人からもらったままだった西村佳哲の『自分の仕事をつくる』などを読みながら、いやほんと自分を疎外しない働き方を選ばないとな、今のところ全然疎外されてないからセーフ!等思いながら。
気分としては金曜と土曜の夜が来てほしい夜というか、翌日が朝も昼もないのがその二日だから、ほとんど休日感覚で、「この夜はきっと永遠に続く〜」という気分で愉快に夜更かしをおこなう感じの、そんな二週間ちょっとが過ぎ、明日、特に予定はけっきょく入れないまま、まあゴールデンウィーク前だし一日とりあえず休もうぞ、いい加減、というので休みにして、休むのだけど、今日はなんだか「おー極まったかもー」という疲れ方をして、しかもタイミングの悪いことにコーヒー豆を取りにいかなければならず(あさふづくえ始まってコーヒー豆の消費ペースが変わってやや混乱中)、だから朝からぼーっと過ごして、昼チャキチャキやって、片付けて、さてやることA:昼寝、B:コーヒー豆取り行く、C:明日の昼の分の仕込み、があって、妙に強い眠気が襲ってきたためまず寝ることにして、そうしたらわりと寝すぎて、急いで三軒茶屋までチャリ走らせて、ほんとは茶をどっかでしばこうと思っていたのだけどそんな時間もないのでとんぼ返りして、準備と仕込みをして、というので店開けた。
以前「これはマルチの勧誘になるな〜絶対なるな〜」という香ばしい会話の折りにいただいたエナジードリンクを、そのとき、開けた。
今日の準備中、なんだかワーカーズハイ的なやたらな躁状態になっていて、s.l.a.c.kを大音量で流しながら一緒に大声でラップしたりしながら、なんか超楽しいぞこれという気分になっていたのだけど、それはあれとしても、こんな働き方続けちゃ絶対ダメだとはわかりつつ、総じて「ちょっと働きまくってみる」というのもわりと楽しいものだな、と思った一ヶ月だった、というのはなんかぜんぜん嘘じゃない。という話でした。