fuzkue(フヅクエ) - 一人の時間をゆっくり過ごしていただくための静かな店

ひきちゃん(あさふづくえ店長)のこと

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先週の木曜日から平日7:30〜12:00(LO10:30)の時間で「あさふづくえ」と称した朝営業が始まって(追記:終えたひきちゃんはフヅクエに移籍した、とりあえず一週間くらいは僕もついていて、一緒に教えたり考えたりして、慣れたところで離れようという段取りだったので、そろそろ一人でも大丈夫そう、なのでそろそろ離脱、よかった、これで眠れる、なんかわけわからない働き方の日々だった。日々だったというか日々である。肩とかゲロ重い。
肩・ゲロ・重い、その一方で、眠いは眠いのだけどひたすらにすがすがしく、朝とてもいい。「朝すごくいいなあ」と何度も言っていた。

で、あさふづくえの店長たる人物であるところの「ひきちゃん」のことを今日は書いておきたい。

少し時間は戻って1月14日、「ゆるい求人/MMMM(朝)」という記事を書きながら僕がぼんやり思っていたのは
「ひきちゃんとかやってくれたら最高なんだけどな〜、朝の感じひきちゃんとかあんな感じがいいんだよな〜」
ということで、ただそれも本当に漠然と浮かんだだけであり、「家も遠そうだしなんせ学生だしまあそんなことはありえないわけで」と思っていた。
ところが翌日、「あけましておめでとうございます。(…)お話伺いたいです。おやすみなさい!」とのメッセージをもらい、「以心がwww マジかよwww」と思う。それで翌週20日に会って、「なんでやりたいわけ?そもそも近くなくない?毎日これんの?」という意味合いの問いをマイルドにおこなったところすべてクリアされたので、
「そんなんひきちゃんとかがいいよな〜とか思ってたそのひきちゃんがやりたいって言ってんだったらやるよねそりゃ」
と思ったのでその場で「じゃあやろう、春休み終わったらくらいにしましょうかね」ということに決まった。その日に「ひきちゃんがやりたい形でやるのが一番いいと思うのでメニューとか考えてみて」と宿題を出したところ、使うパンであるとか含め、ほぼ現在の形のものが後日提案されたため、「いいね!」と言って採択された。

もう少し時間を戻すと、何年前か覚えていない、4年とかになるのかな、岡山で店をやっていた時分、放課後と思しき時間にちょこちょこ来てくれる制服姿の高校生二人組がいた。
その片方の子が大学進学と同時くらいでアルバイトをしたいと申し出てきてくれて、働いてもらうことになった。
その子の接客態度、強くはないしだからといって卑屈でもない、ニコニコするけど愛想笑いというでもない、自然に話しているのに近いような、ほがらかでやわらかくゆとりとユーモアがある、目の前の人を楽にさせて安心させる力を持つような、そんな感じの接客態度をとても好ましいものだと思っていた。
接客のやりようは場所場所、考え方次第でなんでもありだと思うけど、あの店で体現したい態度の一つは彼女のそれだったんじゃないか、というふうに思っていた。
その子が一年前の春に大学の編入試験に合格して東京にやってきていた。

というのがひきちゃんになります。
すごいなーまた一緒に働くことになるとはねーという感じで。大学が夜間でよかったよという感じで。まさかこの場所で大学生が働くことになるとは思わなかったのだけど、ひきちゃんであればこそだなーという感じで。なんにせよ僕はうれしい。

世界のおだやかさの総量を増やす」をあさふづくえのミッションにしました、と書いたけれど、ひきちゃんは本当に適任だと思う、というこの感じはここまでで来てくださった方にも感じていただけたのではないか、と思っている。
接客接客と何度か使ったけど、僕がひきちゃんに言っているのは「接客になっちゃわないようにしようね」ということで、あの感じでそのままいつづけることができたら来る人来る人帰りの扉を押し開けたときには「おだやか〜」になっているのではないかそして「いい一日になる予感〜」になっているのではないか、と期待している。期待しているというか、それが目指される。
なんで、あと2,3日で僕は出なくなる予定なので、そのあとは一所懸命早起きしておだやかモーニングを過ごしにあさふづくえ行きたい(よくわからない光景)。
という話でした。眠い。ビール飲みたい。

photo by @rin_ha

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