近藤聡乃さんが選ぶ5冊

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フヅクエ文庫とは

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誰かにとって大切な本が、また別の誰かにとって大切な本になったらいい。さまざまな選者による、忘れがたい一冊を集めた選書シリーズです。寄せられたコメントに導かれて、思いも寄らない本との出会いをお楽しみください。

選者

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近藤聡乃
1980年千葉県生まれ。マンガ家、アーティスト。アニメーション、ドローイング、エッセイなど多岐に渡る作品を国内外で発表している。2019年「近藤聡乃展 呼ばれたことのない名前」(三菱地所アルティアム、福岡)。著書に『はこにわ虫』『いつものはなし』(青林工藝舎)、『うさぎのヨシオ』『A子さんの恋人』全7巻(KADOKAWA)、『ニューヨークで考え中』1~3(以下続刊・亜紀書房)、作品集『近藤聡乃作品集』(ナナロク社)、エッセイ集『不思議というには地味な話』(ナナロク社)など。2008年よりニューヨーク在住。 公式HP https://akinokondoh.com/

    選書にあたって

    思春期に何度も読んだ本から三冊、大人になってから繰り返し読んだ本を一冊、思春期に出会いたかった本を一冊選びました。

    フヅクエ文庫001
    思春期に何度も読んだ本のうちの一冊

    思春期に何度も読んだ本のうちの一冊。私が読んだものとは表紙が違いますが(同じ米倉斉加年さんの絵で、横顔の女性のアップでした)、こちらも素敵で欲しくなってしまいます。 フヅクエ文庫001(選者 近藤聡乃)

    フヅクエ文庫002
    思春期に何度も読んだ本のうちの一冊

    思春期に何度も読んだ本のうちの一冊。椎名誠さんの描写する沢野ひとしさんが格好良く、しかもこの本の素敵な表紙、挿画まで描かれていて憧れの人でした。上巻を読んだら沢野さんはじめ克美荘の人々に夢中になってしまうと思うので、是非下巻も読んでください。 フヅクエ文庫002(選者 近藤聡乃)

    フヅクエ文庫003
    思春期に何度も読んだ本のうちの一冊

    思春期に何度も読んだ本のうちの一冊。白い手が窓から突き出されている様子を思い描いてはウットリとした気分になりました。久しぶりに私も読みたいです。 フヅクエ文庫003(選者 近藤聡乃)

    フヅクエ文庫004
    大人になってから繰り返し読んだ本

    大人になってから繰り返し読んだ本。何度読んでも掴みきれない魅力があり、わかるようなわからないような気持ちで読み返すことをお薦め致します。 フヅクエ文庫004(選者 近藤聡乃)

    フヅクエ文庫005
    もうすっかり大人でした

    澁澤龍彦を初めて読んだ時はもうすっかり大人でした。夢中で読みながらも、もっと若い時に会えていたらどんなに良かっただろうと残念に思いました。どれもおもしろいですが、特に好きな「ぼろんじ」が収録されているこの本を選びました。 フヅクエ文庫005(選者 近藤聡乃)