『建設業者』(エクスナレッジ)

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7月18日(土)
週末の夜のラウンジはずっと誰もいなくて、ズキュンでビールを飲んできたという桜木さんが荷物を取りに戻ってきただけだった、先日施錠のアプリを入れさせてもらったのでいつまででも僕はここにいていい、それは本当に助かるありがたい仕事場だった。それにしても、情報を複数人で共有しようとすることの難しさというか、コストの高さ、と思う。感染症対策の認識をしっかり揃えようとNotionのそのページの記述を改めてつくっていきながら、自分一人であればここに書かれようとしていることは書かれることなく、ただ自分の中で決め事として決めたらそれでいい、それを複数人で共有しようと思ったら、すべて言語化して、伝える手間を掛けなければいけない、これは大変なことで、でも絶対に大事なことだった。でも今日は疲れた、と思ってフヅクエに戻り、山口くんと少しおしゃべり。阿久津さんのやつ読んでたらフライドポテトやるのいいなあと、と山口くんが言って、少し話した。帰りながら、フライドポテト、フライドポテト、と考える。ずっと、出したいなと思いながら、難しいよなと思って斥けていた、でも、出したい、という人がいる、僕も同意する、それだったらまずは、その可能性を考える方がいい、と思って帰宅すると山口くんに「さっきの話、「来たるべきフヅクエのために」に書き込んどいてよ」と連絡して、しばらくすると書き込まれた。ここで6人で、どんな話になるだろうか。
帰ってからもカタカタカタカタと仕事を続け、1時を過ぎてやっと夕飯を食べる気になって、キムチチャーハンをこしらえた。おいしかった。それからまた仕事を続けて、3時半、やっとやめた。終えた、というよりはやめただった。どうにかしている。ゆっくり本を読みたい、という泣きそうな気持ちになる。『建設業者』を開く。板金工。
屋根廻りの板金であれば、基本的には「水に流れたいように流れさせてやる」。これが大事なんです。たとえば、屋根に付いている天窓の枠を、板金を加工して納めるとしますよね。そのとき、僕の場合は、窓枠の上部(棟側)に棟から流れ落ちる雨水が、天窓のガラス面にそのまま乗るように、あらかじめ板金で勾配を付けておきます。すると、雨水が窓枠の付け根にぶつからないで自然に流れ落ちてくれるんです。
屋根でも庇でも、水が自然に流れない設計は、いつか必ず漏水を起こします。だから、いただいた図面を見てそこに配慮がなされていなければ、自然に水が流れるような形に変えてもらうようお願いすることもあります。 『建設業者』(エクスナレッジ)p.82,83
水に流れたいように流れさせてやる。石工の人は石を完全な平ではなく少し膨らませて、水を周囲に流す、というようなことを話していた。降ってきた雨をどうするか、ということを真剣に考える人たちがいる、ということに何か感動する。その働きによって、暮らしが助けられていたというか、ひとつ何かがスムースになっていた、と知る。とにかくおもしろい。
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