読みたくなった本を忘れないための方法

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「人は、どうしているのかな」とふと思ってツイッターで聞いてみた。
SNSとかで見かけて「わ、読みたい」となった本ってどうしてますか?
— fuzkue | 本の読める店 (@fuzkue) May 21, 2020
「メモする」の方はその本って結局どこで買っていますか?
— fuzkue | 本の読める店 (@fuzkue) May 21, 2020
「読書メーターとかに登録する」の方はその本って結局どこで買っていますか?
— fuzkue | 本の読める店 (@fuzkue) May 21, 2020
他の方法を取る方々からもリプライや引用リツイートで教えていただいた(一部書き換えるというか「こんにちは」とか取り除いているところもあります)
◎ツイッター/ブックマーク
わたしはブックマークに保存してます!店主の方やスタッフの方の紹介文もよいなあと思ったものごと保存できるのでいろんなジャンルをブックマークしてしまうと分かりにくいですがおすすめです!(カテゴリー分けできるようになったらよいなあと思っています◎)
Twitterならブックマークしてます!
ツイッターのブクマに入れます
紹介文や文脈と本を紐づけたいのでtwitterだとブックマークで、そのほかだとpinterestでページを保存しています。
この中なら読メ登録ですね。読みたい本リスト。
Twitterならブクマにどんどん入れています。
そして後日検索・探しに行きます。
Twitterのブックマークに入れることが多いです。ただ、ブックマークは本関係以外も保存するのでどんどん埋まっていく事もあり。
最近時間がある時に掘り出して、自分のTwitterのサブアカにDMしました。
以前は雑誌や新聞の書評欄で見た本をエクセルにメモしてたのですが、最近はスマホ利用が多いので。
ただ、Twitter上で保存ですと、ツイートした方が削除したりだとか、フォローしてない方だと鍵アカにして見えなくなったりもあって。本当はメモするべきだなぁと思います。
◎ツイッター/セルフDM
該当ツイートを、自分にDMしています。
急いでいて、なおかつ内容や仕様確認の必要がなければAmazonで。
時間に余裕があれば本屋で探したり取り寄せ依頼したりします。
(田舎なんで本屋の数も規模も小さめなので(^^ゞ)
◎アプリ
とりあえずスクショすることが多いですが、スクショがある程度たまったら、ビブリアというアプリに読みたい本を登録することが多いです 買った/読んだ本はアプリ内で[読みたい]→[本棚]に移動出来るので、買い忘れや重複買いを防ぐことも出来る上、UIも分かりやすいので重宝しています。
とっても便利です〜!スクショにしろなんにしろ、書店にいる時に買いたい本を簡単に呼び出せる状態にすることを最優先にしているので、このアプリに落ち着きました〜〜家の本棚をごっそりアプリ内にも持っている(?)感覚です!
ジュンク堂のhontoというアプリに登録しておきます。登録した本をまとめて近隣の店舗の在庫検索ができるので便利です。
丸善やジュンク堂の店舗でhontoアプリをたちあげると、その店に在庫している欲しい本のリストが表示されるので、買い忘れもなく便利です。
ツイートに'いいね'をした上でiPhoneアプリの'twlikes'を使用してタグ付け、整理しています。後でタグ付けしたツイートを遡り、本であれば書店、もしくは電子で購入。アプリは有料ですが見合うだけの機能があると感じています。
◎図書館
居住地の図書館ホームページで検索して見つかればサイト内のブックマーク機能でブックマーク、なければ自分のアカウントのDMに送信します。
それから、購入の場合はAmazonも多いのですが(書店が近くに無いのです)、図書館で借りる場合も多いです。図書館の場合、予約以外に「今度読みたい本」というとりあえず保存する場所があり、直近で読もうと思う本はそこに保存したりも致します。
◎いろいろ
Instagramの場合(が多いので)保存ボタンをタップします。
amazonの買い物カゴにとりあえず放り込んでいます。
“いいね”して、その後本屋で買うことが多いです。
洋書はScribdにないかチェック→なければ、Amazonの欲しいものリストに投入。そのままAmazonで買うことは少ない。なぜならKindle本が高いので買う気にならなくてリストに入ってる。安かったらその場で買ってるわ。で、最終的にBKTさんで買うことが多いかな。
すぐ買う。
読書メーター(7割)とスクショ(1割)は書店か図書館とAmazonの欲しいものリスト(2割)Amazonで購入。
Amazonを利用するのはすぐ読みたいけど近くの書店にはないときです。
・・・
人それぞれですごくおもしろかった。それにしてもスクショがトップを取るとは思わなくてメモとかかなと思っていた。Amazon利用率が思ったよりも低かった。微々たるものだがスクショの人の「わりとそのまま忘れる」率がやや高くて、それもよかった。あと初めて知ったのはAmazonで写真で検索ができるということで音楽でいうShazamみたいなことができる。言われてみたら検索窓にカメラのマークあったな、と思って、知らなかったことにびっくりした。試してみたらヒットしたりしなかったりしたが面白かった。
僕がこれを聞いてみたのは直前に#自宅フヅクエを見ているときに「わ、読みたい」と思った本があってそのときに「これをどうしたら忘れないでいられるか」と思って最適な方法が思いつかなかったからだった。
そのときに候補になったのはメモ、リマインダー、スクショ、ほしい物リストで、それぞれこう思った。
◎メモ
ちょっと遠い
埋もれていきそう
1メモ1冊だと不便そうだし1メモに書き足していくのも気持ち悪そう
◎リマインダー
ちょっと遠い
見に行かなそう(過去に見たい映画とか読みたい本とかを貯める場所として使っていたが見事に見に行かなかった
気分が保存されていない感覚というか
◎スクショ
近いけど圧倒的に埋もれそう
埋もれさせないためにはスクショの管理というかアルバム分けとか面倒そう
◎ほしい物リスト
ちょっと遠い。書名を覚えて検索して、あるいはスクショして写真で検索して、とか、いずれにせよ遠い感覚
あとやっぱり埋もれそう。Amazonで買うのは本だけじゃないから
◎読書メーター等
読書メーターは以前使っていて「読みたい本」「読んでる本」「読んだ本」とかに分けられて面白かったが使わなくなっていた。読了にこだわらなくなってからは“「読んだ本」に移す”ということが無意味になったからかもしれない
あとはやっぱり遠い。ズボラ過ぎて向いていない
たぶん僕が実現したいのは、
・とにかく手間がかからない
・一箇所に集約されていて、なおかつすぐに見に行ける
というこの2つが満たされている状況で、いただいたリプライの中にあった「書店にいる時に買いたい本を簡単に呼び出せる状態」というのはまさに「まさにそれ!」だった。
あとは
・ツイートでも画像でもリンクでもどれでも手間なく対応できる
みたいなことだった。ツイッター上で見かけた場合も、一緒にいる人が持ってるのを見かけた場合も、ウェブ上の記事で見かけた場合も、読んでいる本のなかで見かけた場合も対応できるのがいい。
それから
・見に行ったときにそれ自体に潤いがある
とか。
とにかく手近な方法がいい。机の上で手を伸ばして右から左に移せるような方法。立ち上がって隣の部屋に行って、みたいなことを経ずにできる方法。
どこがその机かと言ったら僕の場合はツイッターなので、ツイッター上で完結できる方法。ブックマークは便利そうだけど(というかこれまでこの機能も知らなかった)、使い始めたら、本以外のこと(これまでPocketに放り込んでいたものとか)もブックマークしてわからなくなりそうだし、ツイートじゃないものをブックマークできない。セルフDMはよさそうだし画像もリンクも置けるからいいかもしれない。
と思いつつ、結局この方法を試してみることにしました、というのがこちらの様子。
— fuzkue | 本の読める店 (@fuzkue) May 23, 2020
— fuzkue | 本の読める店 (@fuzkue) May 23, 2020
「お、これは」と思ったらこのタグを付けて、もしツイートが消えても検索できるように手がかりになる言葉だけ添えて、ツイートする。
これを取り出すときは「'#店主阿久津の気になる本メモ'(from:fuzkue)」で保存した検索にアクセスする、という方法。このハッシュタグを僕以外が使うとも思えないけれども一応フロムフヅクエに絞った。
パソコンでもスマホでも辞書登録して「たぐ」で「#店主阿久津の気になる本メモ」に変換できるようにした(「フヅクエの気になる本」とかにしようかとも思ったがフヅクエに怒られそうなのでやめた)。
これなら画像もURLもテキストだけでもなんでも置けるし、メモやリマインダーと違うのは元ツイートがある場合は読みたくなったときの気分も保存される感覚というか、いただいたリプライにあった「店主の方やスタッフの方の紹介文もよいなあと思ったものごと保存できる」感覚、どういうツイートを見て読みたくなったのかがわかるのがいいというか、タイトルとか本の情報だけが残っていてもあとになったら読みたい気分は消えていく気がして、それをいくらか防いでくれそうというか、防いでくれなかったとしても、あ、このツイート見て読みたくなったんだよな、というのを思い出すだけでも楽しそう、みたいなのがいい。
読みたくなった瞬間が買うべき瞬間だともやっぱり思うから、先日「好きな書店でもっと買いたい 「脱Amazon」のためのオンライン購買試論」で書いた極めて少ない工数で書店に注文できるのは、やっぱりできたらうれしいな、というのは引き続き思う。
なお、DMではなくてオープンなツイートにしたのは、気になった本のすべてを実際に買うことはまずありえなくて、明日になれば、来週になれば、その気分は抜けて「まあいいか」と少なくない本できっとなりそうで、と考えたときに、ツイートをしておけば僕ではない誰か読みたくなって読むかもしれないからだった。その動きが生まれる可能性があるほうが楽しい。他の誰かが読むのならばそれは僕が読んでいることと同じだ。保坂和志の本の中にあった小島信夫からの電話だか手紙だかでそんなフレーズがあったよな、と思って見てみたら「いまの自分が小説を書いていなくても、このような本を読んでいろいろ考えをめぐらせるのは、小説を書くのと同じことだと思います。」で全然違った。
それにしても、そんなに忘れないようにする必要は本当にあるのか。もっと忘れたり思い出したりしてもいいのではないか。