手元にあるウィスキーで飲み比べをしてみようと深夜、コーヒーの飲み比べのときみたいに不揃いの容器をいくつか出して、瓶を並べて、やってみたことがある。
スコッチがマッカラン、ラフロイグ、グレンフィディックで、バーボンがジムビームとメーカーズマーク。
ごくごくありきたりなあれだけど知りもしないのに突飛なものを並べてもバカみたいだよねというのもあって、なんとなく知ってるものを仕入れたというのでこういうことになった。そのあとバーボンだけ1種類増えて、ブロークンベルというやつで、「スモールバッチ」という説明を見て「なんか他と違う感が出るのかなこれ一つあると」みたいな安易さで買った。
で、その飲み比べを実行してみたところ、なんというか、おかしな話なんだろうけれども例えばスコッチであるマッカランとバーボンであるジムビームとの違いなんかよりもずっと大きな違いをラフロイグに感じて。お前、一人だけなんかおかしなことになってんじゃないか!?みたいな驚きというか、ラフロイグの味はもちろんもともと知っていたのだけど、その、スコッチ/バーボン < マッカラン(スコッチ)/ラフロイグ(スコッチ)っていうところにショックを受けてしまった。俺の舌はどうかしてるんじゃないだろうか…という類の。
それでなんでラフロイグってのはそんなおかしいのかねえ、というのでちょっと調べてみた。
「海藻やコケが多量に含まれているピート、独自のフロアモルティング(大麦の発芽)、仕込み水に使用されるピートが溶け込んだサーネイグ・バーン川の水はラフロイグに独特の香りを付加する」だそうです。Wikipediaさん曰く。
なるほど、そういうピートなんですねとか思って、それでラフロイグのwebを見てみたところ、「アイラのピートはユニークだ。本島(?)と違ってアイラには森がないので、ピートは他の腐食した植物の成分を含む。すなわち”heather, mosses and lichens” 」だそうで、最初のはヘザーっていう低木の何からしくて、そのあと2つが僕にとって問題で、両方辞書引くと苔とか苔癬って出てきたんだけどどう違うんだろう。
と思って「moss lichen」で検索したら英語のサイトで「この2つはどう違うの?」っていうようなタイトルのやつが出てきたから、英語使う人でもそう問うくらいだから僕は知らなくていいかな、と思うことにした。
要はアイラのピートは苔成分がふんだんに含まれているということですね。
それでこの苔がラフロイグの特質である”medicinal flavours”を作るとのこと。薬品的な香りってことですかね。
で、アイラアイラ断りなしに言ってたけど、なんとなく聞いたことはありましたけどアイラ島っていう島であれは作られているそうで。
アイラ島、「蒸留所は海辺に建てられており、その影響からアイラ・モルトはヨード臭がし、さらにピート由来のスモーキーさを持つ。アイラ島は気候が温暖で大麦の栽培に適し、ピートが豊富で良質の水が手に入る」とのこと。
スコットランドは5つの地区に分かれているとのことで、ハイランド、ローランド、スペイサイド、アイラ、キャンベルタウンだそうで、あとアイランズというのもあるとのこと。マッカランとグレンフィディックはスペイサイドのやつだそうで。
ここで疑問で調べたけどうまくわからなかったのはじゃあ他の地区のピートは何でできているというかどういうふうに違うんでしょうというところ。あといろんな地区のやつを飲んでみたいしアイラ島の他のやつ、ボウモアとアードベッグは飲んだことはあるけど今一度あらためて飲んでみたいな、ということを思いました。調べ物って楽しいですね普通に。