前回は『Pen』ウィスキー特集を身近な場所に置いておくところまで勉強が進んだ。今日はそれを開きつつ、最初のときに引いたマッカランの商品紹介の文言を理解できるようにしていこうかと。まずは改めて引用。
「ザ・マッカランを象徴する華やかでラグジュアリーな味わいが特徴のシェリーオークシリーズ。
自社で原木の選定から製樽まで徹底管理してつくられたシェリー樽で熟成された原酒のみを使用した贅沢な逸品です。シェリー樽原酒由来のドライフルーツを思わせる甘みとかすかなスパイス、重厚で華やかな香りが特徴のシングルモルトウィスキーです。」(
ザ・マッカラン サントリーウイスキー)
言ってしまえば最初の「ザ・」から「あ、それ要るんだ?」みたいな感じだし、あとなんといってもスペル。MaccalanでなくてMacallanだったのか、マック・アランなのか。でもそういう些末というかほとんど上げ足取りみたいなことをやっていても埒が明かないので(いや本当にそうだろうか。細部にこそ知るべき大切な何かが宿っているんじゃないだろうか)、もうちょっと先に行ってみよう。
「ラグジュアリー」、ってまた近いところでつまづいちゃった。
ラグジュアリーって言葉ぼくはけっこう好きで、この店のことを考えるときも「ラグジュアリーな場所にしたいなあ」とまでは思わないにしても、ラグジュアリーとフヅクエの関係みたいなものは考えるというか、そもそもラグジュアリーって言われても「下着?それとも泡みたいなのが勢いよくが出てくる風呂?ヒュー・グラントとかが出てた映画?」みたいな、ラグジュアリーとは縁遠い暮らしをこれまで送ってきたのでよくわからないはわからないのだけど、なんかとにかくラグジュアリーっていう言葉とこの場所にはなにか関係があるんじゃないか、みたいなことはぼんやり考えたりする。
ということでラグジュアリー。これは贅沢品みたいな意味で合ってるのかな、高級品とか。なんかリッチな気分みたいなところでいいのだろうきっと。
なので「ザ・マッカランを象徴する華やかでラグジュアリーな」まではわかった、というかまあ何もわかってないんだけど「The Macallanを象徴する華やかで贅沢な」という意味なのだろう。そのあとの「シェリーオークシリーズ」はなんとなくパス。
その次、これがすごい。「~つくられた~熟成された~使用した~逸品」と。なんて言うんだっけ、構文?だっけ。そんな言葉あったっけ。複雑な構文。構文?まあいいや、英語にしたらthatとか出てきたような記憶があるようなこういうやつ。まあとにかく重ねて重ねて重ねて、という修飾の仕方がすごくいいよね、ということがわかった。
で、だいぶ飛ばして、というか、ウィスキーってなんなんだろう、っていう素人が一番最初に引っ掛かるのってやっぱりこの「シングルモルトウィスキーです」なんじゃないかなと。というか僕はそこなんだけど。シングルモルトウィスキーがなんなのかもわかっていないのにシェリーオークも何もないだろ、みたいな予感がある。きっと単一のモルトってことなんだろうなと思うんだけど、単一の範囲とか、というかモルトってよく聞くけどモルトって何なのとか。
そういうわけで次回は「シングルモルトウィスキーとはなんなんですか」の回になる予定。