昨日の日曜日、バーボンが一本空いたのであたらしいの欲しい、つってバーボン買いに出かけた。それで「ふーむ」とか「ふーーむ」とか言いながらしばらく迷った末、シカゴのコーヴァル蒸留所のシングルバレルのバーボンというやつを買うに至った。
写真右がそれなんですけど、じゃあ左のそのやたら素敵なやつは?という問いがあちらこちらから聞こえてくる。左の素敵なやつは同じコーヴァルのドライジンなんです、すごい素敵でしょ?という感じでこれは以前「ジンほしいなー」つって「おしゃんやなー」つって買ってきたやつで、今回バーボンコーナーを眺めていたらコーヴァルあったので、「お、おしゃれなラベルでおなじみのコーヴァルじゃん」と思って。
コーヴァル蒸留所はオーガニックな材料で作りますよというこだわりの蒸留所らしく、2008年創業とかの新しい蒸留所らしく、世界のクラフト蒸留所トップ10みたいなのに選ばれたりとかっていう蒸留所らしく、まあなんというか素敵な香りがぷんぷんしますね。オーガニック&クラフト。泣いて喜ぶこの並び。といったあんばい。
それで、なんか久しぶりにこのお酒の勉強でもしようカテゴリーで書こうぞよという感じで書きだしたのだけど、昨日いろいろあれしたんですよね、学びや気づきを得るというか。
まずもって、そのコーヴァルのウイスキー、いろいろあるんですよ。昨日見たのだけでも「バーボン」「フォーグレーン」「ミレット」「ライ」。web見るともう少しある模様。で、僕はバーボンウイスキーが欲しかったのでバーボンにしたのだけど、というのもお酒のメニューのページの分け方を「スコッチ」「バーボン」「アイリッシュ」にしているからで、なんというかこう、それじゃあバーボン一択じゃないか、みたいなところなんだけど、それにしても、なんだろう他のあれこれ、と思うわけなんですよ。なんだろう、って、「ライ」だったらライウイスキーとかなんだろうなくらいはわかるのだけど、どういう並列なんだろうみたいな、フヅクエのお酒のページに加えるとしたらこの例えば「ライ」とかはどこに配置したらいいんだろうみたいな。
僕の認識だとバーボンってトウモロコシが51%以上であとケンタッキー州で蒸留されていてオーク樽とかでの熟成2年以上で、あと何かがなんとかプルーフとかで、みたいなそういういくつかの条件をあれしたものだけがバーボンと名乗れる、とかかと思ってたんですけど、あれ、そもそもシカゴ?みたいに思って、それで調べたらケンタッキー州の縛りは別になさそうで、認識変えないとな、みたいなところというか、あそうかそうかみたいな、一人で得心してるんですけど、僕「スコッチ」「バーボン」「アイリッシュ」つってなんかそれがきれいな横並びになっていると思っていたんですけど、それがきっと間違いで、本当は「スコッチ」「アメリカン」「アイリッシュ」であるべきだったのか、みたいなところで。
「バーボン」っていうのはアメリカンウイスキーの中のあれなのか。
なんか氷解した気がしましたよ。めでたく。この氷解した感は伝わるだろうか。完全にひとりごとというか頭の流れを書いているだけだからあれなんですが。
なんかあれですね、バーボンって名称がややこしいというか、ケンタッキー州バーボン郡のあれだからバーボンって地名のはずなのに、いやあれか、バーボンはコーンの割合が51〜80%で、81%以上だと今度は「コーンウイスキー」と言うらしいのだけどだから諸悪の根源はこのコーンウイスキーなのかもしれない。コーンウイスキーという括りがなければバーボンは「コーン」と言っておけば済んだところを、コーンウイスキーなんてものがあるから51〜80のコーン割合のやつはバーボンと呼ばなきゃいけないみたいな。いやどっちが先なのか知らないんだけど。コーンウイスキーの中から「いや、俺らコーンていうかバーボンって名乗りたいんで」みたいな、51〜80のやつらが謀反起こしたとかなのかもしれないけど。51〜80の独立運動みたいな。自治州作るんで、51〜80で、みたいな。81以上?そんな使わんわ。みたいな矜持を感じますよね。
そういうわけで、左から順にとうもろこし51〜80、4つの穀類、キビ主原料、ライ麦主原料、というあれなんですね。
それで、このコーヴァルのバーボンの特徴というかあれとして、51%以上のコーンの他の材料が普通は小麦とかライ麦とかなんかそういう感じらしいんですけど、コーヴァルではキビを使っているとのことで、これが珍しいっぽい、ということを僕のどうしようもない英語力を駆使して解読した。誤読かもしれない。キビはアジアやアフリカで主要なシリアルで、グルテンフリーの太古からずっとある穀物である、キビは中西部の地元オーガニック農家集団によって供給された、と僕は読んだ。コレクティブって集団で合ってる?調べる気が今に限って起きない。
あと学んだのがもう一つありまして、楽天とかにあった日本語の商品説明で「アメリカンオークの新樽を採用、ヘビーチャードバレルにて熟成」とあって、なに、ヘビーチャードバレルって、バレルって樽だよね?アメリカンオーク樽じゃないの?ヘビーチャード樽ってなに?となったのだけど、charというのが「炭にする、黒焦げにする」という意味らしくて、だからこれは「ひどく黒焦げにされた樽」といったところなのだろう、というところで、「ひどく黒焦げにされたアメリカンオークの新樽で熟成」と書いてほしいというか、ヘビーチャードというのがウイスキー業界で流通している言い方なのだとしたらそれはそれでいいんですけど、それだったら「ヘビーチャードのアメリカンオーク新樽で熟成」って書いてほしい、そうしたら慌てなくて済んだ、と思いました。
なんか完全にひとりごとで学習という感じなのだけど、独習、独習とは「独り言をいいながら学習」の略だったのか、というわけでこいつは学んだな〜という爽快な気分。親切なので学んだことをまとめると、ウイスキーページの括りは「バーボン」でなく「アメリカン」の方がいいのかも、が1つ目で、2つ目はcharは「黒焦げにする」という意味でしたということでした。
なお、昨晩飲んでみてテイスティングノートに書いたのは下記です。ご参考までに。
「う〜ん、なんか違うね、実に奥深い!」