書籍の汚損とカフェ併設書店

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書籍を売っていると色々と世の中の仕組みが見えてくるというか、なんてわけは別にないんですが、昨日「ほお」と思ったことがあった。
お客さんが書籍販売コーナー通称「フヅクエ書林」のところの本を取り、席で読まれていた。
それに気がついて、最初は「お」と思って嬉しかったのだけど、「万が一で汚れたら事だな…」と思ったら心配になったこともあり、店の本棚から同じ本を取って「こっち読んでもらっていいですか」つって取り替えていただいた。
もっとも考えられる汚損ケースとしては水滴があるように思われた。グラス置いていた場所にできた水滴に、気が付かずにペタリでしなり、みたいな。
で、それから「ふーむ」と考えていたのだけど、スターバックスコーヒーと併設されている本屋さんとか、あるじゃないですか、なんで大丈夫なんだろうなあと思って。確かに「ほとんど汚されることはありません」みたいな声は何かしらで何度か読んだことがある気がして、だから僕がビビリなだけっていう説はあるよなとも思いつつ。
とは言え。この一週間くらいで10冊仕入れたうちの8冊が売れて、「売れてるなあ」と「いいぞいいぞ」と「もっと売れろ」という感じで追加で仕入れてまた10冊状態なんですけど、その、10冊中8冊とか7冊とか、値段によるけど、そのくらいが売れてやっとトントンなんですよ、本。という。商品。は。
そのことを「わー売れてるなあ!あ…でもまだペイしてないのか…本って恐ろしいな…」というすごい実感度合いで実感した直後だったから、仮に一冊でも汚れて売り物にならなくなってしまったら、本当になんていうか「すげーな」という状態になる。と思うと「すいませんこっち読んでもらっていいですか」は妥当な気もする。しかしスターバックスコーヒー等と併設された本屋等では悠然と読書がなされる。なぜだ。
と、こう考えたときに、「は!」と思ったのが、普通の書店は委託販売で返本ができるからなのではないか、という説で。
どうですかね、なんかすごいひらめいちゃったぞとか思ったんですけど、どうですかね、合ってます?誰かに聞いてみたらいいのだけど、まあいいやとか思って疑問を疑問のまま解消せずこれ書かれてるんだけど。
それでそのあと「しかし」と思って「書店 返本 汚れ」みたいな感じで検索したら知恵袋が出てきて「最近は返本も厳しくなっています」みたいな「なんでも返本させてもらえるわけでは」という感じの「雑誌はまだしも書籍の汚損はなかなか」という具合のやつがあって、だから僕の見込みはけっこう間違っているかもしれない。本当に滅多に汚されるケースがなく、リスクとあれを天秤に掛けたらベネフィット、みたいな感じなのかもしれない。
それからパチパチと、まず間違いなく委託ではなく買い切りであろうブックカフェ的な店とかも調べてみたら普通に売り物も座り読み可みたいな感じで書かれていて、そうなるともう、これは店というか俺の度量が小さいだけなのかもしれない、というところでいま留まっている。
っていう上記のことをそれなりに端折りつつ、だけどわりとぐだぐだと、最後のお客さんだったのでお帰りの際に「いやさっきあれなんかわりと席で読むのって普通に選択としてありですよねなのにすいません、でね、考えてみたんですけどそのあと、もしかしてこういうことかなーとか思ったことがあって」という感じで話して弁明というかなんかした、そんな夜だった、その翌日である今日、次に売ろうと思っている本の読書エッセイ的なものを書いてみたらなんか上出来な感じで書けた感があるので「早く仕入れるぞ〜!」とテンションが上がっている、という話でした。