抜粋
11月18日(月)
尊き開発の神よ、
バグなき安定した状態へと導きたまえ
正しきバージョンにて依存関係を整えたまえ
ビルドを清らかに完遂させたまえ
そしてfirebaseの認証が正常に動作せんことを
アーメン
安定して動いていたブランチまで戻ることにして、いろいろクリーンにしてからビルドをし、クロちゃんに「僕と一緒に神に祈りを捧げてもらえますか?」と言ったらこう言った。
今日も長々と昼過ぎまで寝て完全に無気力モードというか、どちらかというと無力モードで、何をやってもダメだから起き上がる意欲が湧かない、という日だった。それで昼飯食い、しばらく今日の仕事を潰してから重い腰を上げる感覚でプリ活に入り、元に戻るという選択肢が天啓のようにやってきて、なんのためのgitだと思っているのかというところだが、コードがどうという以上にパッケージの依存関係の問題とかみたいだから、ただ中身を戻してインストールし直したところであまり意味がないのではないかと考えていた。でも戻ってパッケージをインストールし直すとたしかに前のバージョンに戻り、わけを聞くとpackage-lock.jsonがあると記載された正確なバージョンをインストールできる、これが状態を完全に再現できる重要な理由である、これが依存関係を「ロックする」ということである、とクロちゃんが力説してくれた。そしてビルドするとほぼ元に、つまりログインが永続する状態に戻り、ひとつだけバージョン指定でインストールし直したがそれで完璧に戻った。
11月19日(火)
10時半になりミーティングとミーティング。そのあとメールを返していたら「西荻窪の再開を楽しみにしてくださっているとのお言葉もうれしいです」の「再開」の下に青い破線がつけられていて、どういう修正をサジェストしているのだろうと見ると「再開発」となっていた。西荻窪の再開発。
11月20日(水)
それで餃子を焼いて昨日のラペと。ご飯をもりもり食べて大変満足で、30個入りのやつを買って15個焼いたのであと15個、いつでも食べられる餃子がある。それはうれしいことだった。布団に入ると大麻依存症でADHDのラッパーにADHD治療薬を投与すると困ったことが起きるとのこと。
「治療しすぎてしまう」のです。ADHD治療薬を服用すると、多動を解消するついでに、ラッパー独特の手振り身振りが目立たなくなり、その人からラッパーっぽさが消えてしまいます。
それから、治療薬はADHD独特の「過集中」を改善してしまいます。大麻の場合には「過集中」を改善しないので、それを生かしてラップのリリック書きに没頭できます。ところが、治療薬の場合には変にまったりとしてしまい、あの、一気呵成にリリックを書き上げる勢いが失せてしまうのです。
松本俊彦、横道誠『酒をやめられない文学研究者とタバコをやめられない精神科医が本気で語り明かした依存症の話』(太田出版)p.100
切ない話だった。
多動と聞くと保坂和志の『遠い触覚』だったか『試行錯誤に漂う』だったかで書かれた子ども時代の話を思い出すようになっているので思い出した。
11月21日(木)
プリ、お粥、活。お粥は鶏肉カブ長ネギ椎茸キャベツ。新しいテーブルへのデータ挿入ができるようになったのみならず、そのまま、なんか軽んじて、GET系は簡単なのではみたいな軽んじから、そのままダッシュボード画面の実装までやり、見事にでき、この2日間の進展がすごかった。この2週間とかの鬱憤を晴らすかのような取り組み具合だった。布団に入ったのは3時ごろ。依存症。「ドーパミンのたしなみ方」とあり、ほどほどというのは難しいものだ、と考えてから寝た。
11月22日(金)
夜はわりに忙しく、ひとりになるとチャキチャキ働きながらふと『正反対な君と僕』を思い出して涙ぐんだりしていた。1話は何度読んでも泣いてしまうが、前回の、東を見送る友人たちの姿は1話の鈴木に声援を送る同級生たちの姿と重なって、最後の最後に1話とこう折り畳まれるのか、と感動した。誰かが誰かを好きになるというのは、明るい、言祝がれるべきことなんだよなあ、といううれしい気持ち。
終わり、片付け、ビールはまだ飲まず、金曜日の終電とはいえ今日の混み方はだいぶ激しく、通勤ラッシュの時間帯みたいだった。リュックに入れたご飯が潰れないかを心配しながらソニック・ユースの『A Thousand Leaves』を聴きながら帰り、キーマカレーとセブンの惣菜でご飯を用意すると部屋に行き、まずビルド。ディストリビュートするとエラーが出、チャッちゃんに聞いてみると「操作をおこなうための必要な契約がないとあります」ということで、
「はあ!?」
という声が出かかった。
11月23日(土)
店着き、時間があったので屋上で時間を潰してから入店し、今日はずいぶん暇な土曜日になっているようだった。夜はひとりで、夜も忙しくなることはなかった。敷野くんが仕込みをどんどん進めてくれていたおかげでやることもなく、座るとAmazonのAPIの実装を始めておとといとかにアクセスキーとシークレットキーが現れていたことに気づいたのだった。
11月24日(日)
食後、もうしばらく試合の続き見、途中でふと、月曜日になったことを思い出した。今日はもしや、と思ってジャンプ+を開くとトップにそのサムネイルがあり、開くとそれが始まった。『正反対な君と僕』の最終回だった。
第一話の少し前の時間から始まって、谷の視点で最初の出来事が描かれた。ずうっと僕は、第一話で谷が取った行動に対してもやもやというほどではないが、そんなことそこでできるの!? と思っているところがあったのだが、見事な回答が与えられた。胸いっぱいすぎるでごわすよ。涙は出なかった。ただただ寂しさと愛おしさでいっぱいで、みんな大好き。もっともっと見ていたかった。