読書の日記(10/14-20)

2024.10.25
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抜粋

10月14日(月) 

帰り道、何かの催しでもあったのか中学生くらいの人たちが何グループも歩いていて、そのひとつとすれ違うときに「ファンファーレ」という言葉が聞こえたのでGEZANを一曲聴き、それからナンバーガールを久しぶりに聴いた。『SCHOOL GIRL BYE BYE』を選んで「omoide in my head」を流したらMCから始まってブチ切れて止めた。人がリッピングして取り入れた曲を他の曲に置き換えるAppleミュージックのこれ犯罪的だよ! と思う。それで次に選んだのがどうしてなのか「SUMMER of California '73」で、聴きながら、本当になんというか僕の人生は、このアルバムと出会ったときに始まったなあ、としみじみと考えた。

10月15日(火) 

店に寄ると佐藤くんしかおらず、しかし伝票を見たらここまでは妙に忙しそうだった。店内をうろうろしながら佐藤くんとテープライトの話や上着掛けの話をし、2階に行って本棚を見ると岡崎京子の『くちびるから散弾銃』があってわりと最近寝室で見かけていた本だった。聞くとやはり佐藤くんの恋人のもののようで、読む漫画がことごとく遊ちゃんとかぶっている気がする。下の本棚にオラシオ・カステジャーノス・モヤの『崩壊』があり、読もうかな、と手に取ってパラパラと見たが、僕が読みたいのは『崩壊』じゃなくて『吐き気』かも、と思って戻した。戻したというのはゲロのことではなく、本を本棚にということだ。

10月16日(水) 

まったくダメな日になってしまった。10時半の1on1on1に出て面白いおしゃべりだった、それからさて今日は経理だ、と思っていたのだが一向にやる気になれず、昼飯を食べると猛烈な眠気に飲み込まれ、体が疲労で一杯になっている。少し昼寝、少しだけ、と言いながら4時まで寝、起きてもまだ眠く布団に吸い寄せられて8時とかまで寝ていた。ひどい日。

10月17日(木) 

帰ってシャワーを浴びたら買ってきたレモンサワーを飲む余地もなくバタンキューで、起きたら体中にアルコールが残っている感じで時間を見たら1時過ぎだった。そのまま2時間近くスマホをダラダラと眺め、眠気が来ないことがわかると起きて水をたっぷり飲んだ、そしてプリ活をして頭が冴えていた。コメント系のコンポーネントがだいたいできて5時とかだった。今日の分をコミットしていくとおしまいにして布団に戻って今日は『楡家の人びと』を高尾山温泉の日以来で開き、まだ賞与式の日だった。珊瑚の間で夕飯が食べられていて、そこで婿養子の徹吉の内面が描かれた。「一言でいえば困惑と索莫とした孤独の感情にとりかこまれていた」。
彼にとって義父基一郎は恩人ではあったが、年が経つにつれどうにも生理的に肌にあわぬ人物と思えてきたし、楡病院自体はもっと肌にあわず、わずかに三歳になった息子が泣いたり障子をやぶったり紙きれに出鱈目な絵をかきなぐったりするときにのみ、なにかほっとした、自分自身の感情にひたれる時間をすごせるような気がした。妻でさえ、本心を打明ければ彼には自分のものとは思えなかった。(…)懐かしい血をわけた弟が無礼講に東北弁を吐きちらかしているのに対し、ひややかに無関心をよそおっている妻を眺めていると、それが寝室を共にする女どころか、今まで一度も会ったこともない、芯の芯まで赤の他人のように思えてくるのをどうするわけにもいかなかった。 北杜夫『楡家の人びと 第一部』(新潮社)p.89

10月18日(金) 

座る時間はまったくないまま11時くらいまで走り抜け、今日片付けるべき仕込みは全部やり切ることができたのでよかった。本棚からモヤの『吐き気』を取って目次を見ると3編収録されているやつだった。やっぱりちょっと読みたい気持ちだったのでリュックに入れた。今、とってもこれを読みたい、というものがなくて満たされない感覚。ベルンハルトの『破滅者』という説もあるんだよなあと思うが、さすがにベルンハルトおかわりはまだ先な気がする。その代わりという感じでの「吐き気 サンサルバドルのトーマス・ベルンハルト」の再読というつもり。体が疲労の叫びなのか嘆きなのかを上げていた。どうも疲労フェーズに入った感。

10月19日(土) 

今日は完全なるプリ活の日となった。完プリの日。11時半スタートだとして、おしまいにしたのが2時半なので、26時半なので、15時間だとして、昼飯で30分、2度のアイスコーヒーつくりで15分、コンビニに行くので15分、夕飯の準備で10分、だとしたら、14時間近くプリプリしていたことになるかもしれない。

10月20日(日) 

休憩の1時間半はfetchBookInfo関数の精査に費やしていくらかすっきりした。これまで限られたフィールドしか返していなかったことが知れたのでいろいろ返させるようにした。また、複数著者のときに名前が羅列してしまう問題はSTRING_AGGの代わりに array_aggを使用し、authorsを直接配列として取得するように変更した。点で区切るのはフロントで、ということなんだと思う。そこから著書名の表記揺れとかについての話題になって「マリオ・バルガス=リョサとマリオ・バルガス・リョサとM・バルガス=リョサ、マリオ・バルガス=ジョサを僕は一緒に扱いたいという欲望が、あるっ!」と勢いよくクロちゃんに言った。クロちゃんも共感しながら解決策を示してくれた。難しそうだった。
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今週読んでいた本・買った本

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