読書の日記(9/2-9/8)

2024.09.13
414.jpeg
書籍版新作『読書の日記 予言 箱根 お味噌汁』『読書の日記 皮算用 ストレッチ 屋上』が発売中です。
https://fuzkue-s3-v4.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/DN_56_cover_2_16adc7232b.png
こちらのページは抜粋版です。残り約12,000字のフルバージョンはメールマガジンかnoteで読めます。

抜粋

9月2日(月) 

明日はGoogleを通してのサインアップおよびログインの再構築からなんだろうな、と思いながら、満足しながら布団に入ってマコンドに行く。from ターミナル to マコンド。今回読んでいて、これは本当に孤独の話だったんだな、と初めて知る感覚になっている。もっとただおおらかな話だと勝手に思っていたが、それぞれのけっこういたたまれなくなるような孤独が描かれていて、それぞれに物悲しさがあった。前に読んだのがどの時期だったかというのが全然思い出せないが、きっと10年以上の歳を重ねて、孤独のなんたるかのようなものがいくらかはわかるようになったということなのかもしれない。わかるようになったというか、それ知っている、という物悲しさがあるのかもしれない。

9月3日(火) 

僕はライブラリのインストールのたびに少し緊張する。ビルドエラーが起きるんじゃないかという。でもすんなりとビルドされ、そこからもなにごともなく、こんなにスムースに行けちゃうのか、と思っていたらひとつエラーが出たところで休止として夕飯の時間にした。「本チャンネル」で『世界観のデザイン』の回を見ながらこしらえ、ずいぶん面白そうな本だった。食べる時間はプレミアのハイライトをいくつか見た。炒め物は今日もいくらかぼんやりした味になってしまった。

9月4日(水) 

食後、『正反対な君と僕』の最新話を満を辞して読んでニッシと山田回。ニッシのお母さんが嫌な感じで、この漫画で初めて登場した嫌な人物のはず。ここまでは全員が善い者として描かれていたはず。そしてニッシも山田もかっこよかった。阿賀沢紅茶の登場人物は全員かっこいい、と私は考えた。全員がヒーローだ、と私は考えた。こんなふうに自分と、他者と向き合えたら、という祈りがすべての人物をつくっている、と私は考えた。この場面でこんなふうに振る舞える人であれたら、こんな言葉を伝えられる人であれたら、こんなふうに言葉を尽くせる人であれたら、と思わせる、それはヒーローの仕事だ。『ヒーローたち』というタイトルでもいいくらいだ。僕はたぶん滝口悠生の人物たちとも重ねながらこの人の漫画を読んでいる、と私は考えた。サンキュー、ユウショウ、サンキュー、と思うのと同じように、サンキュー、コウチャ、サンキュー、と思う。

9月5日(木) 

追加読み込みってここでだけ使う機能ではないから、再利用可能な形での実装をしたほうがいいのでは、と。いったんリセットしてまた今度だろうな、と思って12時になり、お昼は納豆と人参とキムチ。遊ちゃんもお昼のタイミングでフォーと卵とかを食べていた。『正反対な君と僕』のことを話す。だから僕にとっては濱口竜介の作品とも通じる。

9月6日(金) 

今日もカレーもらって帰り、セブンで煮卵を買い、昨日のナスとピーマンの炒め物も添えて夕飯。バカうま。明日からクラウド移行にとうとう着手かな、AWS一本がいいかな、と考えてから寝る。

9月7日(土) 

IAMユーザーを作成、MFAの設定、権限セットの作成と割り当て、RDS、db.t3.micro、汎用SSD (gp2)。完全に外国語でやばいくらい何も理解できない。

9月8日(日) 

今日も起きづらく、疲れが積もりに積もっている感じ。朝から疲弊している。行きの電車も『ことばが変われば社会が変わる』で「「女子会」が最初に使われたのは、居酒屋チェーンの笑笑を運営するモンテローザが女性専用のプランメニューを提供した二〇〇九年だと言われている」とあって、まさかモンテローザ発だったとは、と思いながら店行き、納豆と鶏ハム。
・・・
残り約12,000字のフルバージョンはメールマガジンかnoteで読めます。