抜粋
1月1日(月)
12時になって布団に移ると『続きと始まり』の続きを読む。あんまりどんどん読みすぎるのもという気持ちが出てきたようでひとつ読むと閉じて『HARD THINGS』を開いた、「答えがない難問と困難にきみはどう立ち向かうか」が副題。2021年の暮れの丸善ジュンク堂渋谷店でのビジネス書大量購入の際に買ったうちの一冊がいま開かれたわけだ。「苦闘とは、そもそもなぜ会社を始めたのだろうと思うこと。苦闘とは、あなたはなぜ辞めないのかと聞かれ、その答えを自分もわからないこと。苦闘とは、社員があなたはウソをついていると思い、あなたも彼らがたぶん正しいと思うこと」とあった。
1月2日(火)
チョコのケーキとスコーンとミルクティー、遊ちゃんはカボチャのプリンとスコーンとウインナーコーヒー。お店の人がやっぱりどの人もいい態度で働いていて、何度来ても何度でも思うけれどこれはすごく貴重なこと、これは本当にすごいことだと思う。2020年の年明けとかだったと思うが、その年行ったショーゾーのこの感じに何度目かの感銘を受けた僕はスタッフたちにもこれを見てほしいと、交通費と飲食費を支給してショーゾーに行くことを促したことがあった。あのときはコストの感覚がでたらめだったからできたというか今はできないなと思うがそういうのはできるといいよなと思う。
それでふたりは本を開いて遊ちゃんは東畑開人、僕は柴崎友香を開く。
1月3日(水)
目を覚ますと横にある頭は遊ちゃんのものと思しき大きさで、姪っ子の姿がなくなっていた。しばらくそのままでいたが一向に眠りがやってこないので読書灯をつけて『HARD THINGS』を開いて100ページ読んだ。ハードなシングスが起こり続けるものだ。それでも眠くならないというか、眠いのだが眠れない感じで、諦めて布団から出て居間に行った。時間を見ると4時で、もう少し朝であってほしかった、なんならこのまま起きていようかなと思えるような時間、頭が十分に明晰と言えるだけは寝られたと思えるような時間、そうであってほしかったが4時はまだという感じがした。でも食後すぐに寝て9時に布団に移って3時まで寝て、と考えたら十分に寝ていると言えるかもしれない。エアコンとこたつをつけてお湯を沸かして玄米入りのルイボスティーを淹れ、パソコンを開いて仕事百科のちまちました作業をして、しかし思っていたよりも頭を使う作業だった。いよいよスタートを切れそうなところに来た。パソコンの充電が10%を切ったので充電して、今回の年末年始で初めての充電だった。今回は本当にパソコンに触れなかった。休みらしい休みをしっかり休むことができた。
1月4日(木)
だから立て続けに人の家でまったり過ごすということをしているのだが、遊ちゃんはけっこう気軽に友だちの家に遊びに行っている印象があるが僕は人の家に行くのはハードルがある、何かを侵犯するような感じというか、何かがあるのだが、だがいざ行ってみるとけっこういいものだなという印象で楽しかった。そして、どちらの家も、きちんと家らしいというか、チェストがあってグリーンがあってラグがあって、すごく家っぽくて、我が家の何もなさが際立ってウケた。うちの居間にあるのはテーブル、椅子、ソファ、以上で、うちの居間は12畳くらいだろうか、そこにそれだけだと本当に何もない感じがする。さすがにテーブル、椅子、ソファだけというのは言い過ぎなんじゃないのか、本当はもっとあるのではないかと言うならばすべての要素を挙げるならばテーブル、椅子、ソファ、ヨガマット、チューニングポール、フォームローラー、ときどきバランスボール、ルンバ、モデム、ルーター、いくつかの延長コード、小さな額縁、脱ぎ捨てられた僕の服、以上じゃないだろうか。
1月5日(金)
僕には休む権利なんてなかったんだなと思い知る。なんでゆっくり休んでいていいと思ったんだろう。毎日2時間だけでも、あるいは1時間だけでも、年明けにやることになるであろうことを潰せていたらどれだけ楽になったことか。それなのに呑気な顔でだらだらするばかりで今年はゆっくり休めたとか満足げな顔をして、その挙句がこうだ、愚か過ぎる。底なしのバカだ。本当にうんざりする。本当に無能。うんざりし疲れた。もういい。もう終わりにしよう。
1月6日(土)
野菜とひよこ豆のスープ
ローストチキン
オーブンで焼いたミニトマト
バゲット
オリーブオイルに塩に胡椒
クリームチーズ
リヴァプール
ニューカッスル
1月7日(日)
今日も館。そろそろ進めないとと思っていた年末調整の何かを30分やり、それから月次の経理作業を1時間に区切って、いったい何にどれだけの時間を使っているのか今月は記録してみようと思い記録しながら1時間。月次経理はタスク化が難しい、渾然一体となっている感じがある、これをどう整理したらいいのか、というのが先月先々月とやってみて出てきた課題で、混沌としながらやってもいいのだが。結局、いろいろなマニュアルが散らばっているけれども、もしかしたらかなりのところひとつのマニュアルとしてまとめていったほうがいいのかもしれないとも思う。