読書の日記(8/14-20)

2023.08.25
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抜粋

8月14日(月) 

今日は準備もあまりなく、かなり油断した状態で店を開けた。この油断を裏切ってほしかった。しかし裏切られず、長いこと椅子に座っていた。どうも西荻窪はとても忙しいみたいで、本当に不安定な店だ。
4時、榮山さんと交代。全身が疲れていたので下北沢に行き指圧。行って今から行けるかと聞くと1時間後ならということだったので待たせてもらってうんうん仕事。それから指圧を受けて軽くなった。ラウンジで働くか館に行くか迷った末に館にして調布に戻り、『桃を煮るひと』を読み終えてしまった。けっこうとてもさみしい。いい読書だった。次はどうしようか。

8月15日(火) 

帰りは持ってきていた『言語の本質』を読みながらでオノマトペのことが書かれていて楽しそうだった。調布は降っていなかった。地面は濡れていた。
帰るとチャーハンをつくり始めてそれは昨日遊ちゃんが「疲れた」を意味する「つかちゃ」を打とうとしたら変換候補に「つかチャーハン」と出てきたというメッセージを見てチャーハンを食べたくなったその影響で、コンビニで買ってきたウインナーと刻みネギと冷蔵庫のオクラみょうがゴーヤを入れてたっぷりつくった。たっぷり食った。
寝る前も今日は『言語の本質』で言語の本質について考えながら寝た。

8月16日(水) 

今日は休みのつもりだったのでゆっくり寝た。12時くらいまで寝、起きるとうどん。食べ終えると4時までスプレッドシートを進め、4時からはんぞーと。発行してもらったグーグルミートだとどうしてなのか画面全体の共有ができなくてブラウザ以外のアプリを見せることができないという感じになった、なのでZoomに切り替えてそこで僕の画面を映しながら、はんぞーからチャットで送られてくるコマンドをターミナルに打って操り人形になる時間。ウェブサイトの更新ができなくなっていてそれはGitHubの鍵が新しくなって云々という話で、この通りにやればできるようになるというページを送ってもらっていたが、複雑そうで、助けを求めた格好だった。言われた通りにターミナルにコマンドを貼ってエンターして、VSCodeを開いて云々しながら、助けを求めて正解だったことがすぐに知れた、何度かエラーが出てはんぞーも「おや?」となってやり直すみたいなこともあったし、とても一人ではできない作業だった。

8月17日(木) 

音象徴はあらゆる子音・母音に宿る。たとえば、「のろのろ」「のたのた」「のそのそ」「のんびり」「にょろにょろ」「ぬるぬる」「ぬめぬめ」「ぬっ」「ねばねば」「ねちゃねちゃ」に共通する語頭のnという音はどんな意味を持つだろう? nから始まるこれらのオノマトペからは、遅い動き、あるいは滑らかさや粘り気のある手触りという意味が取り出せそうである。同じくnから始まる「塗る」「練る」「舐める」のような動詞や、「滑らか」のような形容動詞にも共通する意味の傾向である。 今井むつみ、秋田喜美『言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか』(中央公論新社)p.25
こういうのを読んでいるとなんでこんなにと思うくらい胸がキュンキュンする。ギュンギュンする。キュインキュインする。

8月18日(金) 

そこからもお客さんはいい感じにあって閉店までノンストップで動き続けてよく働いた。カクテルがよく出る日でマルガリータ、ピスコサワー、ジンジュレップ、モヒートとこしらえてジンジュレップをきれいなクラッシュドアイスでつくることができてシャワシャワしていてきれいで冷たそうだった。今日やれるところまでやり、明日の仕込みが大変なことになりそうだと思うが終電。言語の原則というのが10とかあるらしくてオノマトペは言語と言えるのかというのを検討するためにその原則と照らし合わせて「ほら言語でしょ」と言う章で、面白い。超越性という原則が気に入ってそれは言語は今ここに縛られず過去のことも未来のことも、あることもないことも、扱える、それが言語の超越性というものだった。そのあと経済性のところで電車が調布について経済性も面白そうだったがまた明日。

8月19日(土) 

店に着き、出汁を火にかけ、アイスコーヒーこしらえ、10時半、テイラー・スウィフトを大きな音で流すとさて仕込み開始だ。味噌汁を煮込み、昨日ささがきしておいたごぼうをフライパンに入れてきのこを入れて火にかけて人参を切ってきのこと油揚げと切り干し大根と一緒にしんなり炒めていく。戸塚さんが11時に来て掃除をお願いしてごぼうのやつができあがると大きな鍋でお湯を沸かして小松菜を湯がいて水に取る。きゅうりと大根と生姜をスライスして塩もみする。昨日仕込んだ鶏ハムを切っていってそうすると端切れが出る、そこで朝ごはんタイムで鶏ハムと納豆でバクバク飯を食い、大谷翔平が満塁ホームランを打ったことを知り、戸塚さんにスポーツの話をすると戸塚さんは学生時代に陸上をやっていたので今も陸上はよく見る、駅伝は箱根だけでなく他の大会や競技会も追っていると選手の成長が知れて楽しくなると言っていてずいぶん好きそうだった。味噌汁、人参のおかずが完成してきゅうりのやつも絞ってサゴハチで和えて漬物の完成でそのあたりで開店時間を迎えた。

8月20日(日) 

風呂場で髪を刈り、上がるとアストン・ヴィラとエヴァートンの試合を見ながらサラダうどんの作成。アストン・ヴィラはなんとなく気になっているチームで監督の顔がいい。エメリという人。マッギンという選手の顔つきもいい。いかにもアイルランドとかスコットランドとかウェールズという感じがする。いかにもと言いながら3つも国名を出して何がいかにもなのか。なんにもわかっちゃいない。なんとなく『軋む心』っぽい顔だ、ということだろうか。『軋む心』はアイルランドの模様。ではマッギンは? スコットランドだった。
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