抜粋
8月7日(月)
帰りの電車で今回の日記の読み直しを終えて、終わりは、胸が苦しくなる、つらいところで、終わりにふさわしい日とも言えた。
帰り、遊ちゃんは眠っている、僕は自分を痛めつけるようにコンビニのスパゲティを食べる、高校野球特集の『Number』を読む。エレナ・ポニアトウスカを少し読む。早く革命とかそういうのにならないかなと思う。
8月8日(火)
オオゼキで買ったうどんは鍋に張り付かなかった。みょうが、オクラ、豚肉、キムチ、レタス、人参、大根おろし、「超相対性理論」を聞きながら食べる。極めておいしい。食後、今日やると設定した仕事を済ませ、そのあとツイッターを見ていたら賭博の漫画が目に入って「ヤンジャン!」で読めるようで読み始めてしまった。『ジャンケットバンク』というやつ。2時まで読み続けちゃった。
8月9日(水)
そこで価格改定のお知らせの下書きとかをしていたら告知前日になって改定の前日の告知でいいのか、明日発表で9月から改定しますが筋なんじゃないか、今やろうとしていることはとても不義理なことなのではないか、これはお客さんに対する裏切り行為になりうるのか。明日から始めたいのは、ちょっとでも早く売上アップをもたらしたいからだ、11日から3連休で、世の中はきっとお盆で、きっといつもよりもお客さんが増えるはずだ、その人たちからこれまでよりも多くいただいて、少しでも早く売上アップをしたいという、純度100%のこちらの都合の、そして切迫した余裕のない心地の、そういう明日だった。けっこう今、気持ちに本当に余裕がない感じがあり、余裕がないと、美しくないかもしれないみたいに思うことでも平気でやっちゃいかねないんだな自分は、みたいに感じているところがある。貧すれば鈍するというのはかなりあるものだ。
8月10日(木)
露天風呂、サウナ、水風呂、露天風呂、半分くらい露天の風呂、やっぱり露天風呂、とうろうろし、今日も指がふやけた。頭が少しさっぱりしていくのを感じた。上がって少しすると遊ちゃんも下りてきてレストランはさっきよりずっと空いていた。日中登山、夕方に風呂、早い時間に飯食って帰る、みたいな動きが多いのだろうか。僕たちはビールの他にシュウマイ、フライドポテト、キャベツと塩昆布のやつとかを頼んで座敷に座った。
8月11日(金)
帰り道は今日もくどうれいん。短いエッセイをいくつか読む通勤時間、というのがとてもちょうどよくて、残りが少なくなってきて、これが終わったら何を読んだらいいのだろうと今から考えている。
調布。松や。牛焼肉定食。ご飯は特盛り。並盛りと同じ値段。
8月12日(土)
それでシャワーを浴びて「超相対性理論」を聞きながら料理の下ごしらえをして、サッカーの時間までまだ30分くらいあったので価格改定後バージョンのショップリーフレットの編集とかをやっていた。アウトライン化されたファイルしか持っていなかったのでなかなかやりづらい作業で、ちまちま慎重に作業をした。そうしていると11時が近づき、Abemaにイン。Abemaで見るんだなと思う。SPOTV NOWは入りっぱなしでいいのかしら。今シーズンはどれくらい見られるだろうか。解説は鄭大世と槙野智章で、出場選手が紹介されて知っている名も知らない名もある。マクアリスタやカイセド等、いなくなった名もある。カイセドはまさか残っちゃうのかと思っていたがこの一週間くらいでやっぱり出るというニュースが見えてデゼルビもカイセドのことはもう忘れたよ、彼は次のステップに行く、それは素晴らしいことだ、みたいなことを言っていた。
8月13日(日)
起きると眠くて今日は9時に寝るぞと思う。お布団の中にいたい。タオルケットに包まれていたい。早く寝ることを考えたら一日が楽しみで、それで家を出て今日も初台に。昨日もそうだったが、特急に乗って笹塚乗り換えか、その後に出る本八幡行きのやつに乗るかで迷い、だいぶ検討した結果、特急のほうが早いでしょう、と思って特急に乗ってたくあんのやつとかを読む。『桃を煮るひと』をリュックから出すたびに、手触りを確認し、それから表紙を見る、という動きが生じている。手にも目にも明るい本だった。