抜粋
5月15日(月)
コンビニでビールと一緒にウインナーを買って帰り「超相対性理論」を聞きながらパスタをつくる。第100回で、深井龍之介が卒業という回だった、今日は白菜とかのパスタで白菜と玉ねぎとにんにくとウインナーを炒めていったん取り出してフライパンに水とコンソメと塩を入れてパスタを茹で、残り1分くらいで炒めたやつを戻し、それからライスミルクをと思って注いだやつが予期せぬ泥の色でカフェラテだった。いったん絶望したが味見をしたら量が少なかったのか影響はなく、ちゃんとおいしいままでよかった。それにしても似たような紙パックのやつだったとはいえ不用意な動きだった。
5月16日(火)
11時半、店閉め、味噌汁を2杯食べて帰る。サッカーの本読み終えた。別のサッカーの本も読みたい。シャワー浴び、ふくらはぎの筋トレとストレッチ。
5月17日(水)
それから夜まで何かしらの仕事をして過ごし、途中で煙草を吸いに行くときも早歩き。9時半過ぎに初台に移動。駅までももちろん早歩き。デフォルトで入っていた「ヘルスケア」というアプリで歩数や歩行速度や距離を知れるようで見ると楽しい。さきほどの早歩きは時速7キロとなっていてあの速さが7キロかと知る。それ以上を求めるなら飛び跳ねる必要がありそう。飛び跳ねたらランニングか。ウォーキングとランニングの境界はどこか。ともあれウォーキングの機運が高まってきた。いやすでに始まったとも言えよう。
5月18日(木)
まずはとりあえずどのブランドで揃えたいのか、と言うことだったのでどいうブランドがあるのかを聞いてその中にあったニューバランスにする。大谷が契約しているメーカーだ。それでニューバランスコーナーに行ってまずは上の色を決める。地味なのがいいと最初言ったが蛍光っぽいオレンジ色のシャツがあってブライトンのアウェイユニフォームの色だ。なのでこの色にして大谷翔平と三笘薫。こんなのとても人には言えない理由だなと思いながらそうして、下はこれから暑いしスパッツなしの短パンでとりあえずOKと言われたのでそうして、走る人の写真とかでよく見かけるシャカシャカの長袖の上着についても真夏は不要ということだったので不要とした。ただし夏でも雨が降る日とかは着たくなるものだとは教わった。で、試着し、なんかあんまり格好がつかないような気もしつつそれらにし、あとは勧められたキャップも選んだ。白のニューバランス。
5月19日(金)
小説を読んでいる、という実感が強烈に生じたのは「壁に留められたビールの広告バナーと南部同盟のエンブレムが祈りの旗のようにはためいているのだった」という記述に当たった瞬間で、これはどういう感覚なんだろうか。木立の下を走る車、寄ったガソリンスタンド、立っている白人、天井で回る扇風機、カメラが次第に細かいところに焦点を合わせていって、最後に壁ではためく紙が現れる、その意外性というか、「紙がはためいているところを見せるのか!」という予期の中になかった選択によって生じる自分と小説のあいだにできた歪みとかズレみたいなものが、僕をそういう心地にさせるのだろうか。とにかく面白く、そのあとジョシュアを迎えに行くと雨が降り出して、兄弟はしばらく車の中に留まった、雨音が好きだからラジオは消していた、大降りだった雨は弱まりそしてさーっと逃げるように海の向こうに去っていった、その一連も素晴らしく、ズバズバ面白い、と思いながら読んでまた寝。
5月20日(土)
川は幅が狭くなって見えなくなったり大きく出現したり少しずつ見え方は変わって、河川敷があって川がある分景色が遠くまで抜ける。遠く向こうに見えるマンションの姿すら美しく、橋を行きゆく車のライトも美しく、多摩川ウォーキングめちゃくちゃいいかも、と思いながら頭はNotionのデータベースについて考えていて、イヤホンをしているのは「超相対性理論」を聞きながらと思っていたからだが何も再生はせずにつまりただの耳栓になっている。一段低い河川敷のところで光が揺れた。90度くらいの光が砂利を照らし、それから背の高さくらいの草のかたまりを照らした。自転車だろうか、と思って見ていると人が懐中電灯を持って歩いているようで照らした草から反射が起こるのか、懐中電灯は持つ人の影もつくるらしくくっきりとした真っ黒の人の輪郭が動いているのが見えた。コナンだったら犯人だ。
5月21日(日)
今日も暇なスタート。そして今日は最後まで暇な日になってしまった。ゴールデンウィーク明けはなかなか明けない。
6時、佐藤さん上がり、水澤さんが来て僕は本来は8時までだったが引き継ぎとかをしていたらなんとお客さんがゼロになってしまった。なので洗い物を片付けたら帰ることにして水澤さんとバスケの話をしながらそれをし、済むと上がらせてもらう。調布に戻ると館に入る。朝から食べないままだったので空腹だったのでサンドイッチを頼んだ、飲み物はアイスコーヒーで珍しいオーダーだ。喉が乾いていた。声のでかい人の声のでかさはすごい。イヤホンをして働く。気持ちがだんだん萎んでいくというか、悄然としていく。考えはだんだんいい具合に煮詰められてきたような感触もある。何が悲しいのか。