読書の日記(4/17-23)

2023.04.28
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タスクとカレンダー、『インターネットは言葉をどう変えたか』、キースマッシュのやり直し/皮膚科でフルコース、Googleドライブの容量不足、珈琲館/鍋、『Number』、「人間とは不正であり、不正がすべてで、それが本当なのだ」/中野のエクセルシオール、中野サンプラザ、GEZAN/いつか神宮に行く会、石川、石山、田口/神宮球場、ヤクルト、中日/面接、鍼灸、ナポリタン/選挙、パドラーズコーヒー、オオゼキ/餃子パーティー、銭湯、ニューカッスル対トッテナム

抜粋

4月17日(月) 

ふとAbemaに入ったら今はちょうどエンゼルスの試合がおこなわれていて見に行った、試合はエンゼルスが1回に4点を取って今日の先発投手は大谷翔平だった、大谷の投球を見たいという気持ちと同じくらいメジャーリーグで今年から運用されているピッチクロックというものが実際どのくらいせわしなく見えるのかを見てみたいとしばらく思っていたからいい機会だったから、見て、大谷が投げていた、寒いようで一球投げるごとに手をわきで温めたり拳に息を吹きかけたりして息が白かった。大谷は最初制球が定まらずにストレートの四球を与えてそのあと立て続けのワイルドピッチでランナーを三塁まで進めてしまい、それからショートゴロの間に1点を失ったが吉田正尚を三振に仕留めてかっこいい三振だった。それで閉じて布団に入り今晩はベルンハルト。引き続き安楽椅子のうえで考え続けていた。「世界が、すべてが不当そのものなのだ」と安楽椅子の上で考えていた。

4月18日(火) 

中野サンプラザに行って最初の階段のところを上がっていくと優くんっぽい人が人を探しているような感じで見えたので優くんかなとは思ったが、優くんっぽい人というだけではわからない、なんせ優くんっぽい人だなと思って優くんじゃなかったことが何度もあるからだ。だから優くんっぽい人が向こうに歩いていくのを追いながら、しかし話しかけることはせず、でもこれはどうも優くんだとは思っていて、その優くんと思しき人が立ち止まるとすぐ横に立って目の前の中野サンプラザの建物の写真を撮っていたら優くんっぽい人は踵を返して元のほうに歩いていった。

4月19日(水) 

うっすら、それでは俺が求めているものって何か上質なものとかなの? 強度とかっていう言葉で何か言った気になっているけれど、技術の高い何か、みたいなものなの? と思う気持ちがあってそれは僕が日記はRAWでありたいみたいに言うのとは矛盾する態度のようにも思え、自分はRAWでも他人のRAWは見たくないということ? それは自分だけ甘やかしているということ? というとそれも違うというか、そういうことでもないんだよな、それとはまた違う話なんだよな、と思い、帰り、遊ちゃんがワイルドに寝ていたので布団を掛け、それからシャワーを浴びると今日も亜鉛華のフルコース作業をやって昨日よりも上手かつ簡単にできた。何時ごろだったか布団に入ると遊ちゃんがワイルドに寝ているので笑ったら遊ちゃんが目を覚ました、なぜ笑っているのか問われたので「掛けたのにね」と言うと「諸行無常? 万物は流転する?」と言った。目を覚ました直後にこんなことを言えるものなんだろうか。

4月20日(木) 

スタンドに上がると明るい景色が目の前に広がっていて空は水色で芝生は緑で座席は青だった。また別の明るい音楽が鳴る中で中日の選手が練習をしている。席は一塁側で一塁ベースの真後ろくらい、前から4列目とかでずいぶん前だった、目の高さも低く、グラウンドが身近だった。ゲージや防球ネットがいろいろなところに置かれる中で、フリーバッティングがされ、ノックがされ、外野は外野で何かの練習がされ、バックネット前でもティーバッティングとかなのかがされ、さまざまな練習が入り乱れていた。練習が入り乱れるということはボールも入り乱れるということで、この練習を成立させるだけでも高度なことだと感心する。僕はパソコンを開いて仕事を始めた。今日の動きを考えたときに早い時間に球場に着いて球場で練習を見ながら仕事をするというのはずいぶん楽しいのではないかと思ったためで、だから仕事をし、練習を見、ということをやって過ごしてずいぶん楽しかった。

4月21日(金) 

「めざましテレビ」の方から電話があって放送が終わりましてのお礼ということで僕もお礼を言った。取材の日以降、こういう文言で紹介しようと思っているが大丈夫そうですか、というすり合わせの連絡を何度もくださって、僕はテレビというものに対しては強い警戒心を持っていたから、基本的にはこちらで何かできる余地はなく勝手に放送されるものだと思っていたから、こんなふうにこちらに確認をしてもらえるとは思わなかったし終わって電話とかもそんな律儀なものはないと思っていた、なのでそういうことに対するお礼を言った。放送は僕は見ていないが姉と母は見たようでなにわ男子はどちらを選んだのだろうか。

4月22日(土) 

5時から店。野口さんと明日は選挙なんですよねという話をしてから交代し、今日はここまではだいぶ忙しそうないい日だった、それは夕方を過ぎてからも続いて8時で一人になってからもお客さんは途切れずに来られ、仕込みの計算をしながら目の前のオーダーをこなしながら溜まっていく洗い物を見ながらどういう状況で明日に引き継ぐのがベストなのかを忙しく頭は考え続けていてその頭の中ではGEZANがずっと鳴っていた。ふと面接のことを考えながら、僕もコレクティブをつくりたいのかも、と思った。店内は今日も静かで遅くまでたくさんの方がゆっくり本を読んでいてその光景にはいつまで経っても新鮮に感動する。あとちょっとで記録更新というかなりいい数まで行ったので快哉を叫んだ。閉店し、何を諦めるかを決定し、終電まで残り30分、洗い物をひたすら、と思ってGEZANを大きな音で鳴らしながら一心不乱に洗い物をしていってどうにか終えた。

4月23日(日) 

調布に戻って私たちはオオゼキに行った。聞いていたとおりもともとパチンコ屋だった建物がオオゼキになっていて外壁とかはそのままのようで「パチンコ屋にオオゼキが入った」という風情があった。僕の知るオオゼキというのは下北沢くらいなのだが下北沢のオオゼキはひたすらにぎやかで活力に溢れていて、オオゼキとはそういうものだとばかり思っていたのだが調布のオオゼキはひたすら静かだった。レジのない2階とかは無音空間みたいな感じで今日は餃子パーティーで遊ちゃんがいくらか前に見かけて食べてみたいとなった長谷川あかりのレシピの水餃子だった。それが軸にあり、具は海老と豆腐と大葉と梅だった、ふたりともお腹が減っていたので帰ってすぐに食べられるものもということでタコのサラダをこしらえることにしてタコときゅうりとアボカド、あと見ていたら刺し身も食べたくなったので刺し身の盛り合わせ、それから炊き込みご飯もつくろうということでホタルイカ、スープが飲みたくなったらというところでブロッコリー、これは有賀薫のレシピの焼きブロッコリーのスープが念頭にあった。それからビールと本搾りとスパークリングワインとチーズを買ってふたりともやっぱりオオゼキはいいなあと思って出、ふたりとも空腹で少しめまいがするようだ、たった今買ったチーズを出して路上で食った。
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