読書の日記(12/12-18)

2022.12.23
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週明けはダメ、店舗チェックシートの精査、ロバストであること/5億円と10億円、シネマダブモンクス、百閒とビール/餃子の話、吉祥寺、西荻窪/Notionのアップデート、『ニヒリズムとテクノロジー』、OKの餃子/タオルケット、『永遠と一日』、読書の居場所を増やすこと/北千住、PayPay、IPO/脇腹が痛い、狛江から代々木八幡、3位決定戦/オペラシティ、『文學界』、川内倫子/『ニヒリズムとテクノロジー』、自己催眠的なテクノロジーの利用、決勝戦/

抜粋

12月12日(月) 

週明けというのはやはり疲れているみたいで午前中にひとつミーチングをするとそれからはパソコンの前に座っていても何もできず、いや何もできないというのは言い過ぎだ、立派にいろいろやっていた、つまりTwitterとプロ野球ニュースを無限に行き来するということだ、だからパソコンの前に座っていてもTwitterとプロ野球ニュースを無限に行き来するということに明け暮れてしまって週明けというのは無理なものだなあと思う。

12月13日(火) 

鍋をこしらえて今日はクロアチアとブラジルの試合の延長線とPK戦を見た。それから準決勝のアルゼンチンとオランダの試合の後半15分までを見た。これは今朝の試合で結果を知らないまま見られていたら最高だったけれどそういうわけにはいかず、この試合はアルゼンチンがPK戦で勝つしいろいろと大荒れの試合になるでしょう。
酔っ払って布団に入るとジェスミン・ウォード。ジョジョの誕生日だ、ハッピーバースデーの歌が始まる、「本当に歌っているのはレオニだけだ。レオニは声がきれいだ。でも低音だといい響きなのに、高温になるとちょっと割れてしまう。そういうタイプの声」とあって、いい声なんだろうな、と思う。

12月14日(水) 

最後にBREWBOOKSに。帰りがけにふと尾崎さんに今年一番よかった本ってなんですかと聞いたら最初に出てきたのが『35歳からの反抗期入門』というやつで話を聞いていたらむくむく読みたくなってきて、それから『ニヒリズムとテクノロジー』というのも挙がり、これもむくむく読みたくなった、帰りのバスで読みたい、という強い衝動が湧いてくるのを感じてどちらも買った。人のこれを聞くのは面白い。聞くと読みたくなるものだなと思う。僕が聞かれたらなんだろうと思ってとっさに浮かぶのは『ロジカル・ライティング』だ、あとは『水平線』と『骨を引き上げろ』が浮かぶ。自分のこれを考えるのも面白い。

12月15日(木) 

明日に向けてゆっくり考えるみたいなことをしたかったので銭湯に行くことにして着いたときに初めてタオルもボディウォッシュも忘れたことに気がついてずいぶんぼーっとしている、さっきも脇腹の痛みが出てきたので薬を飲もうと思ったら薬を横に置いているのに水だけ飲んだりしていた、それに今はタオルとボディウォッシュを忘れたと思っているけれどママバターも忘れていることにはまだ気づいていなくてどこまでもぼんやりしている。
風呂は今日はずいぶんな混みようだった。今日が歴代一位という感じがする。その中でも焦らずに風呂、サウナ、水風呂、を巡回してゆっくり何かを考えようとするけれど考えは発展することはなくて僕がやりたいのはやっぱり読書の居場所を増やしていくことにほかならないということだなあと思う。それを目指さないのであれば普通に店番していたい。それが一番わかりやすく楽しいんだから。でも今はそれを選ばない。うんぬん、なんだかおんなじところをぐるぐる回っているようだなあ、と思いながら考えている。半年前とか一年前とかにも同じような時間を持っていた気がするしそこで思われていたことも今とほとんど変わらない気がする。

12月16日(金) 

それで家にお邪魔する。真っ先に本棚が目に入るのはそういうものでチクセントミハイの『フロー体験』を読みたくなった。『マネジメント』は上下巻であって中巻はなかった。壁際にルンバがあったので動かしてもらった。いま我が家は今月末で消尽するヤマダ電機の4万ポイントで何を買うかが話題でその中でルンバは有力候補だったので。だんだんかわいくなってくるよ、と大地が言った通りすぐにそいつが、そう、「そいつ」と言いたくなる感じ、そいつが音を立てながらちょこまかと部屋を動き回っているのを見ていると「がんばって掃除をしてくれているなあ!」という労いたくなるような気持ちになっていくのを感じた、まあ今日はそこらへんにして、休憩しようや、お茶でも飲もう。そう言うとコーヒーを淹れる。大地は僕の淹れ方をなにか学ぼうとしているようだがスケールもタイマーも温度計もない状態でコーヒーを淹れるのは丸腰という感じでとても心もとない。それでもおいしく入ったのでよかった、それを飲み、そして議論を始める。

12月17日(土) 

調布から狛江は近かった印象があったのだがけっこう時間は掛かるしよく混んでいた。特に国領でたくさん人が乗ってきた。それからも絶えず乗り降りがあって、けっきょく30分ぐらい掛かった、狛江に着く直前、前に立っていた大学生くらいの女の子が泣き始めた。
それで小田急の各停で代々木八幡まで行ってどうせ大遅刻だしせっかく代々木八幡なのでと思ってコーヒーを買って歩こうと思ってスイッチコーヒーに行こうとしたがもう閉まっていた。だから何も持たないで山手通りをまっすぐ歩いてそれで店に。着くとのんびりしたもので今日は出だしだけ忙しかったがそこからはのんびりした土曜日になったようで残念だ、この様子なら大丈夫という判断でマキノさんは6時に上がって前田さんが30分がんばった、外で話して昨日前田さんは大いに移動する一日だった、箱根にいた、それから幡ヶ谷に行った、それから西荻窪に行った、それで家に帰った、ずいぶんエネルギッシュな大移動だ。

12月18日(日) 

早めに出ることに成功して初台に着くとくまざわ書店に寄ってちょっとした用事を済ませると『文學界』の新しいやつを買う。無駄のやつ。それでイルミネーションがずいぶんきれいなところを通る、川内倫子の展示はけっきょく行きそびれた、たぶん今日までだ、いま行けばいいといえばそうだが日曜の午後なんて盛大に混んでいるだろう。何年も前、江東区のほうの広い倉庫みたいな、きっともともと倉庫だった建物なんだろう、そこでおこなわれた個展を見に行ったことがあった、日記内で検索を掛けても何もヒットしないから日記以前の時代なんだろう、ビフォーダイアリー。僕が江東区までなにかの展示を見に行くなんて珍しいことだ、それはどういう一日だったのだろう。手がかりがない。日記がなかったら何も思い出せない。
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