読書の日記(10/10-16)

2022.10.21
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POPEYE、ジン・トニック、サウナ、指圧、『スパイファミリー』/3連休、4連勤、『本の逆襲』/面接、煮込みうどん、『チ。』/やるべきこと、部屋の片付け、珈琲館/タスク化、明るく照らせばそれでいいのか?、ネガティブ・ケイパビリティ/ヴィレヴァン、『嫌いなら呼ぶなよ』、面接を試飲会にしたらいいんじゃないか/ウキウキ本屋さんめぐり、『インターネットは言葉をどう変えたか』、『百鬼園戦後日記』、『旅の時間』、『辺境を歩いた人々』、『のどがかわいた』、『わたしの献立日記』/銭湯の不文律、古残と一見/

抜粋

10月10日(月) 

全身がめちゃくちゃ疲れている。とんでもない疲労感。店を上がるまでは指圧に行ってさらに銭湯に行くフルコースをしようかとも何度も考えたが、時間が遅くなるのを嫌って指圧はやめた。だから銭湯にだけ行ってゆっくりゆっくり湯に浸かり、サウナで汗をかき、水風呂に腰まで入る。水風呂はこれまではうんこ座りというか、あの座り方って「うんこ座り」以外の言い方ってないのだろうか、とにかくあのしゃがんだ状態でいたわけだけど、今日はちょっとアレンジをしてボブスレースタイルというか、ボブスレーじゃなくてリュージュか、体をピンと伸ばした状態をやってみた、つまり肘を浴槽の縁に置いて、そこを支点にして足を伸ばす、すると指先が壁につくのでそれも支えになる。床面に対して体が30度くらいの角度になっているイメージだ。
それで2往復ゆっくり楽しむとずいぶん体の疲れが軽くなったような気がして喜んで帰る。コンビニでビール3缶買う。

10月11月(火) 

しばらく話し、いま下北沢が抱えている負担とかを知れてよかった。ビールを2本飲んだ。すると帰ってビールを2缶買った。
今日は煮込みうどんにしようと考えている、とりあえずダイニングテーブルに座ると『チ。』を読む。一昨日ちょっと開いたときは絵柄が好きじゃない気がしてすぐに閉じたのだが遊ちゃんがずいぶん面白く読んだらしく気になり、読み始めたら面白い、1巻読んで明日も読んじゃいそう。それで豚肉とカブと人参としいたけの煮込みうどんで煮込みうどんはやっぱり白菜があるのがいいなと思うがなくてもおいしい。食後はコンビニに行ってビールを買って歩きながら飲み、夜空を眺める。星は見えない。地球が動いているなんて嘘っぱちだ!

10月12日(水) 

終え、今日やるべきことは一生懸命考えること、月末までの仕事の流れをきっちり描き切ること、そのはずだったが机の片付けをし始めた。あたかも、机さえきれいになったら仕事が捗るとでも言うかのように。
そして机がきれいになり、今度は部屋全体の片付けを始めた。この部屋に本棚はない。本は机の上や床に並べられている。あとはどでかいダンボールが5個あってその上に適当にとか。この部屋に秩序をもたらすこと。だいぶ大掛かりな片付けになっていってダンボールの位置を変え、向きを変え、このダンボールに布とかを敷いてその上に本を並べていったら、棚らしくなるのではないか、ひいては住まう部屋らしくなるのではないか、そういう見立てができた。だからそれを見据えながら本をいったん全部本を床に置いてダンボールの上をきれいにして、「調布 ユザワヤ」で検索してみたらパルコの中に布とか手芸道具とかを売っているところがあることが知れた。

10月13日(木) 

帰ると仕事の続きで無害な音楽を聞きながら一生懸命働く。無害な音楽はいいものだ。Illustratorを開いてチラシとポスターの入稿のためにおたまさんのテンプレートをいじっていたらけっこう大幅にいじることになりそうで、これはおたまさんのデザインを台無しにしてしまうのではないかと不安になって途中経過をお送りする。それから改めて入稿から納品までのスケジュールを見ていくと全然余裕がないことが知れる、明日にでも入稿しないといけない、もちろん入稿時の納期設定を短くしていけばまだまだ余裕はあるのだけどそうすると値段も上がってくるわけだ。昨日スケジュールを組み切ったみたいに思ったときになんでここのチェックがされていなかったのか不明。本当に余裕を持って動けないものだなと思う。毎回そうだから今回こそはと思ったのだけど結局こうなるのでここでもウケて、それからひたすらメールの作成と送信。ひとつずつ、黄色い「ToDo」のタグがピンク色の「Done」に変わり、そして目の前から消える。今日やらねばいけないことを終えたのが10時ごろだったか、いったん終わりにして家を出る、今日こそは飲まないだろうと思っていたが足はコンビニに向かっていて細かい雨が降っていてメガネが濡れる。ビールを2缶買ってひとつはポケットに突っ込みひとつは飲みながら帰る。

10月14日(金) 

とにかくお仕事はこれにて終了なのでコンビニに行ってビールを買ってくる。『チ。』の5巻と6巻を読んだり飲んだり料理を始めたりして玉ねぎキャベツ人参しめじを炒めて味付き牛カルビみたいなやつを炒め合わせてそれで炒め物で、ご飯食べる。食べ終えると7巻を読む。いい言葉たくさん。8巻で最後だ。布団に入ると遊ちゃんがシャワーを浴びずに布団で寝てしまっていたようで最近頻発している気がする。それで僕の到来で起きると「いけないいけない」とシャワーを浴びに行った。僕はだからそれで8巻を読んで読み終えてとてもおもしろかった。最後のほう誰が誰なのかわからなくなったりしたけれど何かが連綿と繋がれていくその長い時間の中では個々の顔の差なんて大してないとも言えるかもしれない。

10月15日(土) 

本屋さんめぐり。2軒行き、1決定1アポ。それだけでもうぐったり疲れてしまってドトールで30分くらい休憩。それから4つ行って店長さん不在が1であとは2決定1アポ。買った本はグレッチェン・マカロック『インターネットは言葉をどう変えたか』、内田百閒『百鬼園戦後日記』、吉田健一『旅の時間』、宮本常一『辺境を歩いた人々』、大阿久佳乃『のどがかわいた』、沢村貞子『わたしの献立日記』。他にポストカードと箸置き。どの本屋さんに行っても違った本が目に入ってきてこれは面白いものだと思う。そして終えるとヘトヘトになっているしすっかり夜だ、店に向かって歩いていると金木犀が今日から再開したらしく大いに香る。どこかから間欠的に爆発音みたいなものが聞こえてきて季節外れの花火とかだろうか。音の出どころは結局わからないまま店に着いて敷野くんがいた、入ると今日の戦利品の箸置きを渡し、ハートランドをもらって外で飲みながらしばらく話し、飲み終えたので帰ろうとするとなんだ飲みに来ただけかと敷野くんが言ったから
違うよぉ! めっちゃがんばってきたんだよぉ!
と抗弁してから帰った。

10月16日(日) 

食後、ストレッチ、歯磨き、お布団。表題作が終わり最後のやつを読んで老害がどうこうというタイトルのやつで「綿矢りさ」という作家とライターがインタビュー記事についてメールで喧嘩を繰り広げるという話でバカバカしくてこれも面白い。ライターの名前が「シャトル蘭」というのも何度見てもなんか笑ってしまう。「んへぇ〜なるほど、私の考えた記事のタイトルが気に入らないとのこと。一応現時点では芥川賞最年少作家といえばこの私なんですけど?!」「このように不甲斐ない内容のまま掲載されるとなると、新刊を一緒に作ってくださった編集者の方々、ひいては出版社(大手です)の方々にも申し訳が立ちません」。寝ている遊ちゃんの隣で何度も肩を震わせて笑いながら読み、読み終え、久しぶりの綿矢りさはすごく面白かったので最近の他の作品も読みたい気にもなったし最近の日本のまだ読んだことのない作家とかもいろいろ手を出してみたいような気持ちになって寝た。
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