読書の日記(8/29-9/4)

2022.09.09
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珈琲館、プレスリリース、原節子/月末、なんか、めちゃくちゃ金減ってない?/jicca、マクドナルド、Notion大会/この店は、なくなったってなんの不思議もないんだな/『その少年は語れない』、さまざまな語れなさ/怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い/陪審員裁判、ドラフト会議/メレディス・モンク、KOHH、ロング缶、さばの味噌煮/タスクの整理、ぼくのかんがえたさいきょうのたすくかんり/「写真を撮る(60分)」「イラレで編集する(60分)」「入稿する(15分)」/『ことばが劈かれるとき』、弓道、大谷翔平/200分、700分、人は機械ではない/本、滑る目、転ぶ目

抜粋

8月29日(月) 

10時直前までほとんどノンストップで寝ていてその間の特記事項としては遊ちゃんのほうへ遊ちゃんのほうへ寝る位置がずれて一晩のうちに何度も「落ちそうだからもうちょっとそっちに」と言われたことで寝たのが5時だから7時間+10時間で17時間寝続けたことになるのかと思うがまだまだ眠い。しかし起き上がってアイスコーヒーをつくるとパソコンの前に座り、太田さんがいたので「おはようございまーす!」と発した。聞こえたかどうかはわからないのだが。

8月30日(火) 

最初は鶏肉と玉ねぎとを甘く炒めてチーズをのっけてみたいなことにしようかと思っていたがもっと優しいもの、と思って優しいのかわからないが親子丼みたいな感じのものをつくることにして料理をしていると遊ちゃんが突如として原節子のしゃべりかたでしゃべる人になり、それはかなり力強く、そして真に迫る演技で、そして言葉のチョイスもいちいち上手で、一言放つたびにふたりで大笑いした。僕も途中から「その時代の日本映画の怒りっぽい子ども」として応酬することを始めて「チェッ! なんだい! つまんないでやんの!」みたいなことを言ってまた大笑いしていた。この瞬間、調布でいちばん面白い夫婦だったんじゃないか。

8月31日(水) 

セブンに入るとお金の預け入れ。分厚い札束を入れてカウントを待つと5万円と表示されて「なんで全部千円札なんだよ!」と焦燥するような気持ちになったりして、次のやつこそ行ってくれよ、みたいな、よくわからないギャンブルをやっているみたいな感じで何度かに分けてお金を入れていく。50枚ずつしか入れられないので何度もやることになって、微妙な待ち時間が多いこの作業がけっこう面倒。このカードの読み込みとか札のカウントとかの微妙な待ち時間を繰り返すこの時間を有意義に使えないか思案したがいい案は浮かばなかった。「いればいいだけで話すこともない打ち合わせの時間にやる」とかがよさそうだがあいにくなのか幸いなのかそういう打ち合わせを持っていない。

9月1日(木) 

店に着くと金庫の金を回収する。必死。それからミーチングで今日は先月始めた棚卸し作業の振り返りを中心に。最近感じた反省として何事も始めたら終わりということにしちゃっているというものがあって、始めてみて、実際どうだったのか、やりにくいことはないか、よりよくできるところはないのか、それはいちいち立ち止まってやるべきことだった、だからけっこうしつこくみんなに質問していって改善点をあぶり出していった。頭の中は昨日の夜に逆戻りしていてずっと薄暗い弱い感じで、けっこう陰惨だったのだが。
終えるとすぐにセブンに行って入金。入金専用口座を最近つくった、今日は太田さんがそのカードを持っていたので借りて初めて使ってみたところ、これだと札200枚まで入れられるので非常に時間が短縮されて快適だった。

9月2日(金) 

夜、散歩に出る。さばの味噌煮とビールをコンビニで買って飲みながら歩いてコンビニに行くとまたビールを買って飲みながら歩く。高低差のあるところで向こうが見晴らせる。高層のマンションがぼんやりとした光をまとって屹立している。ずうっと歩いていけば多摩川だ。
気持ちが荒んでいくのを感じるが振り切ろうとする。独り言をずっと言っている。家に帰って風呂に入ったら口から音が溢れてメレディス・モンクみたいだったりKOHHみたいだったりした。歌にならない歌を口からあわあわと嘔吐みたいに溢れさせることでどうにか保つようなそういう歌唱。ご飯が炊けた。失敗ばかりの人生でしたがご飯はおいしい。さばの味噌煮とキャベツのクタクタと福神漬とキムチでさばの味噌煮が神がかったおいしさ。

9月3日(土) 

閉店すると急いでご飯を食べていつも時間がない。満を持した感じで『水平線』をかばんに入れ、それは今読んでいる小説がふたつのタイムラインを行き来する小説だったからその流れで次はとうとうだ、みたいに思ったわけだった、だから本を入れると大慌てで出たらふたつやり忘れたことがあってSlackで謝りの連絡を入れる。帰りの電車で『その少年は語れない』を読み終えた、複雑な小説というか、一筋縄ではいかないというか、ずうっとゴワゴワした手触りの小説だった。書かれていない、足りないことがたくさんある印象で、それは欠点のようにも感じるし、美点のようにも感じる。間の埋まらなさみたいなもの、けっきょく語られなかったもの、スッキリとはできないもの、人生というのもそういうものだよなと思う。タスクに関してはそうじゃないようにしたい。

9月4日(日) 

ひとつやるべきことを潰しておけば明日がひとつ楽になる、みたいな気持ちで仕事をしていたら寝るのが3時近くになったので8時半に起きたときに感じたのはひとつも楽にならない、むしろ猛烈に眠い、一日この眠気に付きまとわれるのならばなんらいいことはないということだったが起き上がり、家を出る。タスクをな、タスクを刻むんだよ、刻んだら掛かる時間や工程数が見えてくる、そうして初めて時間がないことがわかる、だろ? そう、だから今日下北沢に行ったのは数日のあいだぼんやり見ていた「ポスターをつくる」というタスクを分解してみたらまず写真を撮らないといけないことがわかったからで、それをするのは今日を外したら一週間後とかになるからだった。タスクは「写真を撮る」「イラレで編集する」「入稿する」という3段階に分けられてそれぞれ60分、60分、15分が想定された。
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