抜粋
5月9日(月)
帰って予定通りにポテサラをこしらえ、鶏そぼろを入れたおいしいやつだ、器に盛ると匙を差した。それでポテサラをチロチロと舐めながら『捕食者』を楽しむ。これをしたかったんだ。それにしても凄惨だな〜と思いながら読んでいて死体のまぶたを針で縫って目を開かせて化粧を施して生きているように見せた写真を撮って身代金要求だったかの手紙に添えてポテサラはおいしい。何度かおかわりをする。
5月10日(火)
たっぷり寝て今日は仕込みがあるので店に行った。11時15分くらいに着く感じで移動していたらおたまさんから今日の打ち合わせって11時じゃなかったでしたっけ? と連絡が来てカレンダーを見たら11時だった。2時だと思っていた。大失態。2時に変更させていただき、店に着くとブルースを掛ける。すると音楽が流れ、店に命が宿る。ポチポチ働いて営業時間変更にまつわるウェブサイトの書き換えとか告知記事の作成とかそういうことをしていたらけっこう時間が掛かった。それからゴールデンウィーク中に溜まっていったメールの返信をどんどんしていろんなメールがあるものだった。
5月11日(水)
下北沢に着くと早い朝ごはんだったが箱そばで朝のそばを食べ、ボーナストラックに着いたのはちょうど8時くらいだった。早朝だ。眠い。コーヒーを淹れて少しすると上からカメラと三脚を取ってきた、三脚は初めて使う、少し四苦八苦しながら設置し、アイスコーヒーとレモネードとチーズケーキとを用意すると広場の机に並べた、そして写真を撮った。最初は斜め上から見下ろすようなアングルで、どれだけ撮っても締まりのない感じになって悄然とした。同じ高さで真横から撮るみたいなやつはけっこう上手に行った。そのあとジントニックを撮り、それからパイナップルシロップのスカッシュを撮り、トニックはガーニッシュだけ付けて液体は炭酸だしパインスカッシュはパイナップルの実だけ入れて液体はさっきのレモネードだしいい加減なものだ。ボーナストラックは背景に緑があっていいものだ。10時が迫ってきたので撤収してワタワタしていると川又さんがやってきてそれで10時からはGatherに入って月例会だった。
5月12日(木)
9時45分起床
10時から17時半まで打ち合わせ
17時半から18時まで朝昼夜ご飯
18時から18時半まで仮眠
18時半から18時45分までスヌーズ
18時45分から19時までスヌーズ
19時から21時半まで仕事
21時半から22時半まで銭湯
22時半から24時半まで仕事をするつもりが犬猫動画等の閲覧
5月13日(金)
疲れ果てて帰りきゅうりとみょうがと大葉で浅漬みたいなやつをつくり、それから玉ねぎとにんにくと生姜を炒め始めた。今日はカレー。しきりにビールを飲みながら料理を進めたり仕事を進めたりする。しめじとミックスビーンズみたいなやつと鶏肉とたっぷりすりおろした玉ねぎの、酢を入れた、さっぱりしたカレーで、できあがって、おいしかった。
食後、少しインゴルドを読み、それから『違国日記』を続けることにした。槙生がえみりママと話すファミレスのところからたちまちよくて、朝はずっとムカついている。ずるい、ムカつく。この漫画を読みながら泣くときはじわじわこみ上げてくるというより水風船が割れてパッと、だから破裂するみたいな感じで泣く感じになって朝のサボり事件のあたりでそうなった。
5月14日(土)
1時には満席になって今日はパズルがずっとうまく嵌り続けるみたいなそういう日になって、上手にできたテトリスみたいというか隙間なく埋まっている。それは大忙しということで最初の2時間くらいがきつかった、そこから少しのあいだだけ小康を保ち、またすぐにパツパツになってそれが続いて水澤さんが5時に来る。5時までにいったい何人になるんだろうな、せっかくなら水澤さんがびっくりするようなところまで行かないかな、と思いながらチャキチャキと働いて水澤さんが来るまでに立派な数になった。そこからも勢いは変わらずお客さんは絶え間なく来る。すごい。ゴールデンウィークより忙しい。
5月15日(日)
いつもよりは遅い時間に出て店に着くと佐藤くんが旺盛に仕込みをしていたので僕も手伝った。昨日水澤さんが下ごしらえをかなり進めてくれていたようで、それもあって僕が役に立ったのは10分分くらいという感じがあったが朝の10分というのは小さくない時間なので役に立ったと言える。納豆でご飯をバクバク食べて任務は終了だ。開店するとたちまちお客さんがとんとんとあって今日も忙しくなってくれるだろうか、いずれにしても戸塚さんもいるし3人というのはいても仕方のない人数なので僕はそこで出、エクセルシオールに。
今日はこのための手伝い出勤という感じもあってつまりちゃんと起きてちゃんと仕事をするための口実だ。エクセルシオールに着くとせっせとスライドの中身を考えて、しかしなかなか煮詰めていくことができず、半端なところで諦めてスライド作成に取り掛かってしまう。こうやって物事というのはグダグダになっていくわけだ。ケンドリック・ラマーの新譜を聞きながらグーグルのスライドのやつで中身をああだこうだ考えながら作っていって今日思ったのは箇条書きの記号はちょっと強すぎるのではないかということで文字が負ける。点に目が行く。きれいなスライドをつくれるようになりたいものだなと思う。