読書の日記(2/14-20)

2022.02.25
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吉田健一『本当のような話』/「PASMOなら、小銭いらずで衛生的」/南阿佐ヶ谷へ丸ノ内線/ドトール、デニーズ、ガストで唐揚げ/ゴディバでバレンタインデー/16時半起床、シャノアール納め/freeeのチャットサポート/肉まんの日、Gather、鬼太郎/体幹トレーニング始まる/Notionからのお知らせ、New database permissions/だから僕たちは、組織を変えていける』/co.jpメールアドレス、Apple ID/まだtoo permissive/パソコンのセッティング

抜粋

2月14日(月) 

帰りは新宿まで出て京王線という流れで、新宿駅の中で丸ノ内線というのがどういうあたりにあるのかも知らなかった、でも出たらすぐになるほどこのあたりなのかとわかって歩いていると行列が見えて女性たちが並んでいる、見るとゴディバでバレンタインデーだった。これがバレンタインデーのゴディバかと思いながら一度通り過ぎてから、せっかくのバレンタインだしチョコを買っていこうと思って列に並んでメニューと試食のチョコを渡されて食べておいしいけど甘い。行列の管理に二人の人員が割かれていて22時までの営業です、まだお買い上げいただけます、と大声を出している。どうしたらこんなに元気に働けるのだろうと、それはけっこう普通に感心するという感覚で感心して、その大声の合間を縫って「あんまり甘くないやつってどれかありますか」と聞くと教えてもらって焦げ茶色の箱のやつだ、それは全部ダークなチョコレートを使っているのでそう甘くないとの由。

2月15日(火) 

すると16時半まで眠って起きてもまだまだ眠れるというふうだから驚いた。最後の2時間くらいは寝たり起きたりだったが15時間は眠ったんじゃないだろうか。恐るべきことだ。まだまだ眠いと言うと今日はずっと寝ていたら、よっぽどそれは疲れているよと遊ちゃんに言われてそうだなと思うが起きて火曜日だから日記の赤入れはしておきたい。遊ちゃんと昨日のチョコを3つ食べてどれも焦げ茶色で見分けが難しい。説明のリーフレットで並び順の写真があれば万事解決するのだが、それよりもゴディバの歴史の中でいつ生まれたチョコレートなのか、その説明のほうが大切ということだ。半分ずつねと言っていたら遊ちゃんはひとつめをいきなり一口で食べて「あ、食べちゃった、半分難しい」と言った。

2月16日(水) 

ともかく解決はして消込という操作をひたすら繰り返すことで二重計上は解消できそうで資本金の振込についても事業主貸にすればいいとわかったのでこれでほとんど確定申告はできたと言っても過言ではないのではないか。きっとまだいろいろあるが、まああとはちょっとしたことだろう。 喜びながら店を開けて真面目に働いてテイクアウトカップにシールを貼ったり。そうこうしていると3時になって榮山さんがやってきて引き継ぎ、コーヒーを淹れてラウンジに。今日はそこから些事的なこともしつつ、何か余裕を少し感じているのか、これまで取り組めなかった本来であれば取り組むべきことに手を出すことができて結局それはスプレッドシートで計算をすることだった。

2月17日(木) 

電話を掛けてAppleのビジネス用アカウントみたいなやつの相談をしたりグーグルドキュメントで契約書を書いてクラウドサインで契約書化したりスプレッドシートで収益予測の計算をぽちぽちしたりInDesignを触って文章を流し込んで形を整えて書き出したりGrafferというサービスを見つけて登記簿謄本の取得申請をしたりfreeeを開いて何かの数字を探し出したりNotionのデータベースをいじってみんなに共有したり、短いあいだでやたらといろいろなものを開いていて頭があっちこっち行くのも無理はないと思う。それで19時くらいだったか遊ちゃんが仕事を終えてやってきて、今日が肉まんの日なんじゃないかと遊ちゃんが言ってまったくそのとおりだ、寒いうちに肉まんを食べようと言っていてまだ食べていなかった。

2月18日(金) 

今日も体幹を鍛え、昨日よりきつかった。吉田健一を摂取。民子は銀座の西洋料理店で飯を食っている。雨が降っていて2階の窓際の席から町を眺めていて雨の日の町はきれいに見えると民子は思う。「雨のせいでどぎつい色が少しは褪せるのか、或は奇妙な恰好をした建物の輪郭がそれ程はっきりしなくなるのか何かそういうことが起ってただ建物と通りと時には並木という先ず印象派の絵が一般の人間に親ませることになったのに近い町というものの姿がそこに現れた」とあって次に「それは霞むことが別な意味でものの輪郭を明確にすることでもあって視界が利かない為に眼は見えるものに向けられてそれが多くは一つのものの全体でなくてその一部に止り、それで町角とか店の入り口とかに注意が行って後は想像力が補足し、それは印象派の町の観念に従ってだったから印象派の町がそうして眺められた」とあってすごいなあと思いながら読んでいる。「雨が他の音を消すことも町に対する親みを増した」と続いて「雨で車が徐行することもそれを手伝って音もなくゆっくり走っているのが車を車らしく見せた」とあって「そういう気持でいると時間が柔かな重みで自分の膝に載っているようなことになる。或は時間が肌触りの程度の抵抗で自分を取り巻いている何かの感じがしてそれは時間が止っているのに似ていたからそれで自分もそこにいると言った平衡がそこに生じた」。僕は読めば読むだけ嬉しくなって勇気づけられる感じがあってあっけに取られて笑いながら涙がこみ上げてくるのを感じる。

2月19日(土) 

閉店し、水澤さんは帰っていく、僕は仕事の時間だ、ビールを飲みながらいったい何をしていたんだったか、一日経ったら思い出せないことばかり日々していると言ったら自己否定的すぎるし、そんな暗い心地でもなくて何かが少しずつ進んだ実感があったような記憶がある。ひとつ思い出せるのは「もっとrestrictiveである必要があるんだよな」ということでまだtoo permissiveだった。特定のプロパティしか編集できないとか、Personプロパティで自分が選択されているときしか編集できないとかそういう選択肢がほしい、だから今の画面右上の「Share」の文字を押したら権限が4つとか表示されて選ぶなんていう単純なやつでは到底足りなくてオプションみたいなボタンがあってそれを押したらページが開く、個々のページなりデータベースなりの細かい権限設定をできるようなそういうのだ。そういうものはいつか実現するだろうか。

2月20日(日) 

今日は昨日よりは忙しくていくつか仕込みを並行しながらやっていたらけっこう大変だった。4時で佐藤くんが来て少しすると出、腹ペコだ、先週そうしようと思ってオペラシティのまさかの休みで果たせなかったコース、つまり丸亀製麺で一番安いうどんを食べてからエクセルシオールというそのコースをやろうと思ってオペラシティに向かって空はまだ明るく、明るい灰色で、吹いている風が生ぬるく感じる。もう寒さの底は過ぎて春になっていくのだろうか。
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