読書の日記(11/15-21)

2021.11.26
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Togglで時間管理/法人開設のための印鑑セット/フヅクエ株式会社/渋谷、労基署/スクランブルスクエア、ツタヤ、『星野リゾートの教科書』を買う/シェアラウンジ体験/ドラッカー2周目/ベルンハルト、『推敲』、轟き/『リーダーの仮面』/コンビニのハンバーグ、『東京の生活史』/ヘトヘト、週末ソロフル番/閉店時間を考える

抜粋

11月15日(月) 

ドラッカーを、だから今日も読みながら帰って成果を上げるためにはと考えている。成果を上げるためにはまず腹ごしらえで、8時閉店が終わってからまた一気に食生活がダメになった感じがしてそれは夜でもやっている店があるという安心感がそうさせる部分もけっこうある気がする、あとは単純に遅くまで働いたあとに何かをつくるというのがしんどいというのも大きい、昨日はなか卯、今日は箱そば、そうしたらもう、松屋しかないっしょ、というので松屋に入って牛丼と豚汁のセットにして節操のないセットだ。500円、500円、800円とか、今日は昼も夜も外食で途中でアイスコーヒーを買って端数は忘れたが1800円くらい使っていてもったいない。
満腹になり、家に。シャワーを浴びてしゃきっとさせると部屋にウイスキーを持っていって熱狂的に仕事。5時までやっていた。

11月16日(火) 

それでビールを買うと歩いたことのない道を歩きながらたくさんのおしゃべり。いい坂のある道があって高低差による断絶があると風景に奥行きが出るというか立体感が出るというか目の前が坂の町特有の開け方がする感じがとてもよくて、これは素晴らしい道だ、朝とか気持ちよさそう、遊ちゃんは朝の散歩できっとまた通るのだろう。そのまま歩いていくと大通りに出て、コンビニで今度はハイボールを買って、多摩川に出る。前は鬱蒼としていた河川敷は手が入れられたようでだいぶすっきりした、川は今日もちょろちょろと細く流れている。

11月17日(水) 

初台。働く。店に立っているのは楽しいなと思う。お客さんが机に置いた本を見て、あ、『LISTEN』、と思ったり、あ、『富士日記』と思ったりする。なんとなく一日悲しいような重苦しいような気持ちがあってそれは気が重いというのもある、これから先、自分に待っているというか自分が向かおうとしている、向かうかもしれない場所に対して気の重さみたいなものがあって、それは重さとしてあったり、あるいは乗り越えるべきチャレンジという楽しみとしてあったり、刻々と大きな振れ幅で自分の中にある。だけどそれよりも重苦しさを助長させているのは食生活かもしれなくてここのところの食生活がひどい。昨日の夜も本当はつくるつもりで材料も買っていた、だけどヘロヘロででろーんのバタンキューで食べずに寝た。じゃあ今日こそはと思いたいところだが今日も食事をつくる気になれない気がしていてそうなったら何を食うんだと思う。夏のころの常備菜をしゃかりきにつくっていたあのときは、なんであんなことができたのだろうと思う。

11月18日(木) 

資本金の500万円を、口座から口座に移し替えてその証拠スクショを撮る。ただ残高がある画面だけではダメなようで一度動かす必要があるということで、そういうものなんだなと思いながらそれをやり、それから定款をチェックして「目的」のところにひとつ項目を足してもらうことに。定款というのは初めて見るもので第1章「総則」には「商号」「目的」「本店の所在地」「公告の方法」があり第2章「株式」には「発行可能株式総数」「株券の不発行」「株式の譲渡制限」「株主名簿記載事項の記載の請求」「質権の登録及び信託財産の表示」「手 数 料」「基 準 日」「株主の住所等の届け出」「募集株式の発行」、第3章「株 主 総 会」には「招 集」「招集手続の省略」「議 長」「決 議」「株主総会の決議の省略」「議決権の代理行使」「株主総会議事録」、第4章「取締役及び代表取締役」には「取締役の員数」「取締役の選任」「取締役の任期」「代表取締役及び役付取締役」「業務執行」「取締役の報酬等」、第5章「計 算」は「事業年度」「剰余金の配当」「剰余金の配当の除斥期間」で最後の第6章が「附則」で「設立時発行株式に関する事項」「最初の事業年度」「発 起 人」「定款に定めのない事項」だ。この「手 数 料」とかのスペースで字間を無理やりつくるこれ嫌いすぎる。それにしても「ご確認ください」と言われて読んだところでわかるわけもなく、どういうご確認が求められているのだろうと思う。まあいいかと思う。定款の変更は数万円でできるとさっき小野さんから教わった。

11月18日(金) 

改行のひとつもない1ページの中に配置された15個の「轟」の存在感がすごい。浮かび上がって見える。ざわざわと蠢いている感じがあって読んでいるだけで川の轟きが流れ込んでくるようだ。こうやって書き写していると「たえまない」とか「たえず」とか「際だった」とか「もれなく」とか「絶え間ない」でも「絶えず」でも「際立った」でも「漏れなく」でもなく開かれているのは、それはただ訳者の言葉の運用の癖なのかもしれないし「やる」でもよさそうなところだが「遣る」になっているから僕の推測は的外れかもしれないけれども、漢字を減らすことで「轟」の存在をより強いものにしているような気になる。
この箇所で初めてこの家の建つ場所に音が与えられた感じでこれまで静寂で、森の、ちょんちょんと鳥がさえずるくらいの場所で考えていたその家が、轟々と川の音に包み込まれた場所だと知れて認識が組み替えられて楽しい。ここに来て、それまで唯一の穏当な人物なのかと思っていたヘラーの狂気みたいなものが突然せり出してくる、「ヘラーにとってはこうした轟きの中に家を建てることなどなんでもなかった」「俺は自分の家をアウラッハ川の轟きの中に建てるんだと彼は宣言してすらいた」。

11月20日(土) 

曜日の感覚がわからなくなって金曜かなと思うが土曜だった。では起きねばならない。しかし眠い。10分スヌーズ。電車は一本遅らせる。それで今日は3周目ドラッカーはペンとノートが必要だから後日、そんな日来るのかわからない後日にやるとして今日からは『リーダーの仮面』を読み始めて「優しい言葉をかけて、その場だけ「いい人」だと思ってもらっても、その言葉は頭に残りませんし、後から効いてもきません」。改行が多くてこういう本はスルスル読めるものなのだなと新鮮だ。電車の時間だけで90ページくらい進んで「「姿勢のルール」すら守らせられない人に、この先、大きな仕事は成し得ません」のところで初台に着いた。

11月21日(日) 

椅子に座ったらダラダラしてしまい、筋トレをする飼い主にじゃれつくポメラニアンの動画を延々見ていた。大の仲良しという感じ。見ているうちに私は幸福になった。いい加減にしてスマホを置くと『リーダーの仮面』を開き、読み終える。「まずは一度、やってみてください。やってみれば見えてくるものが必ずあります」。僕はリーダーに、なれるのだろうか。
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