スパイシーなカリー

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最近紅茶のラインナップを刷新というか変えて、変えてというかなくなり次第ほかの種類のを仕入れるという感じであれこれを楽しんでいるのだけど、ダージリンとアールグレイを別のにして、セイロンが終わったのでキームンを入れた。アッサムはそのまま。
中国紅茶であるところのキームンは初めて飲んだのだけど、「あ、これ…?」というあの、僕は一瞬「あ、モルティー」って言葉が浮かんだんだけど、考えてみたら考えてみるまでもなくモルトの香りなんて嗅いだことないから「あ、モルティー」は欺瞞なんだけど、説明を見たら納得がいった。「スモーキー」でした。
そうそれはとてもスモーキーで、「あ、これ…?」というのはピーティーなスコッチーを飲んでぃーっていうときのあのときの感じで、ははぁなるほどこれが「スモーキー」かと。僕は「スモーキー」を体得したんじゃないかという瞬間だった。
だから先ほど勢いにまかせて「モルトの香りなんて嗅いだことないから「あ、モルティー」は欺瞞」と書いたけれども、それとて「あれがモルティー、これもモルティー、ということはモルティーとはそれか」という体得は欺瞞じゃないだろうから、欺瞞じゃない日も来るだろう。
で、スパイシー。
アッサムとかダージリンとか、インド、ってこともあって、というのは無理筋なのだけど、ともあれ最近カレーを作っている。
先日SNSで書いた通り新大久保のハラルフード屋さんで買い物中に突如として沸き起こった日本語でない言語による激烈な口論の中でスパイスを購入するという体験が脳裏に焼き付いて離れないため清めのような意味合いでカレーを作成しているのだけれども、それは作業的にとても楽しい。そしてカレーはやっぱり美味しい。
第一回と第二回で作ったのはクローブの香りがいいですよねという感じの爽やかチキンカレーで、僕はとても美味しく食べていて、何人かのお客さんからも「よいです」という旨のお言葉をいただいたのでオッケーかなと思っているのだけど、一方で自分の好みに合わせて全然辛くない感じで作っているから辛い方がいい方もおられるよなーという課題もあり。1辛2辛みたいなあの調整ってカイエンペッパーでやったらいいのだろうか。勝手がわからない。
この次はやはり自分が好きなのでダルカレーを作ってみたいと思っている。すごい優しくて温まるやつ。あれ食べたい。そのため近々もう一度あのハラルフード屋さんに行ってみようと思う。次は喧嘩が始まらないといい。 photo : sachiko saito