すべてが仕事ならすべてを遊びにできるかもしれない

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昨夜の閉店後に『ウイスキー 起源への旅』を読みながらアイリッシュウイスキーについて学習していたところ、「いろいろ買ってみたい!」という欲求がどんどん強くなり、いてもたってもいられないというのがそんなに過言でもないようなモードになった。
そのため「明日は、酒を、買いに行く!」と妙にワクワクした状態で眠りにつき、そして見事早起きに成功。
目白の田中屋に行った。以前一度いったことがあって、そのときはペルーの蒸留酒であるところのピスコ(しかし買ったのはチリ産)であるとかガイアナ共和国産のラム酒であるところのエルドラド(名前買い)などを買ってホクホクして帰って、楽しいですねここほんと、という感じだったので今回も行った。
今日はアイリッシュウイスキーだけが目当てで、3,4本なにか仕入れよう、と思って他のコーナーには目もくれずにアイリッシュウイスキーコーナーの前に突っ立っていた。
各商品につけられた説明書きのポップを読みながら、それからお店の方に教えを請いながら(親切かつ率直にいろいろ教えてくださった)、4本を選んで買ってリュックに入れて帰路。
ずいぶんなロングストレートだなあという感じの山手通りをすいすい、少し汗ばみながら走りながら、アイリッシュアイリッシュと楽しい思いをしていた。
ふいに田中屋の前に行った池袋のCOFFEE VALLEYのことが思い出された。ツインピークスだったかスリーピークスだったか、同じ豆を使って作ったエスプレッソ、マキアート、ドリップをデミタスカップで飲み比べて楽しむというやつを頼んで、それを飲み美味しいトーストを食いながら静かな店内で本を読むという贅沢モーニングをしていた。
同じ豆でも本当に全然違うものだ、というのをまざまざと、そして愉快に実感しながら…
…そうか、飲み比べだ!みたいなこう、飲み比べってそれだけではそこまで珍しい話じゃないでしょっていうところなんだけど引っ張ってくる記憶の引き出しが数時間前しかないっていうこの自分の乏しさには諦め、せっかくアイリッシュいろいろ仕入れたんだし、飲み比べ的なご提案的なことを!してみよう!!
みたいな、興奮の極みみたいな感じでいったん店に寄ってウイスキーをおろすと、開店準備、間に合うのか、みたいなタイミングだったけどすぐさま新宿の東急ハンズへ向かってショットグラスをいくつか購入。
大喜びで店に戻って準備して開けて今に至るのだけど。
今日ぼくはわりと幸せというか満ち足りまくっていて、このハイな喜びというのは持続性にとぼしい感じがするからそれが続くことに期待をしてはいないのだけど、少なくとも今日の僕は法悦みたいな感じで。
もうほんと楽しいなーみたいな。と思って「はっ!全部仕事だったじゃないか!」と気づいて、なんというか、できるだけこういう気分を持つ時間を長くして生きていきたいな、簡単なことじゃないけど、と思った一日でしたって話でした。
(写真はコーヒーバレーで飲んだスリーピークスとゆでたまごの殻と塩の瓶と皿)