スタッフの募集のお知らせ

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2019年4月17日追記:新たに募集をはじめました。→ 下北沢店をつくります&スタッフ募集のお知らせ | fuzkue
フヅクエは、「今日はがっつり本を読んじゃうぞ〜」と思って来てくださった方にとっての最高の環境の実現を目指して運営されている「本の読める店」です。
10月で、オープンから丸4年が経ちます。この店がこれまで歩んできた道のりは、よりたしかに「本の読める店」になっていくための、わりと獣道みたいな危うい険しいおっかないものでした(お、なんか振り返り始めたぞ)
オープン当初は「持続的な会話は禁止」だったものが「おしゃべりは厳密に禁止」になり、さらに「パソコンもほぼ使用不可」になり、長時間過ごしていただくことを前提にしたかなり振り切った仕組みを作り、平日の日中に売上のベース確保のためにやっていた定食屋を捨てて終日フヅクエでの営業になり、というふうに、そのつどいろいろ(定食屋の例でいえば「月30〜40万の売上」。おっかない〜!)を切り捨てることになるおっかない選択を繰り返しながら、「本の読める店」というコンセプトを追求し、「本の読める店」として価値を感じてくださる方を決して裏切ることのない店を目指して、たゆまぬというかたゆんだり立ち止まったりしながら、進化と深化を重ねていきました(今これ何コーナーだったかといえば自画自賛コーナーでした。「一本芯が通っていてたいへんかっこいい!誇らしい!」という)
で、5年目に突入するにあたり、これまで以上によりたしかにより豊かにより愉快に「本の読める店」になっていくべく、フヅクエという場であり機能の持つ価値と可能性をより大きなものにしていくべく、ともに働いてくださる方を募集します。(アルバイトスタッフの募集です)
やっていただくお仕事は、こういう説明うまくできないんですけど、フヅクエの仕事全般というところで、料理の仕込みや提供や接客が主だったものになりますが、本にまつわることも、興味や意欲次第ではいろいろとやっていただけると思います。今は本当にわずかしかやっていない(というか今は『読書の日記』しか売ってない)書籍販売の手を広げるであるとか、わかんないですけどなんかフェアやっちゃうとか、あるいは他のなにかを販売するであるとか、会話のない読書会の企画であるとか、あるいは他のなにかイベントをやってみるだとか、SNS等を使ってなにかしらなにかするであるとか、わかりませんが、この場所としてやれることはまだまだいろいろあるんだろうなと思っています。
フヅクエでこういうことをやってみたい、ということがあれば、あるいは途中で生まれれば、実現のために一緒に考えられたらとても楽しいです。
具体的にフヅクエの仕事全般とはどんなふうなものなのか、一日どんなふうに働いているかをお知りになりたい方は、大傑作ともっぱらの評判の拙著『読書の日記』を読んでいただけると想像しやすいと思います。というのは純然たる宣伝です。「応募するにあたり読んでないと失礼に当たるかも」みたいなことは全然ないので大丈夫です。
応募するにあたり、というところで応募いただく条件の話に移りますが、フヅクエで過ごしたことのある方、というのはまず前提で(応募したいけどまだ行ったことないという方は急いで行って急いで応募しよう!)、それから、飲食店的な店での勤務経験は問いませんが、包丁に触れる機会ふだんまったくありません、まったく使えません、という感じだとさすがに厳しいです、なので、玉ねぎのみじん切りができる方。
それから、というかこちらが本題ですが電車とか、なんかの待合室とか、公園のベンチとか、どこでもいいんですが、人が本を読んでいる光景を見るとなんとなく「あ〜なんだかいいよねえ」となんかつい思う人であること。
また、「今晩はひたすら本読んじゃうぞ〜」というときのワクワクした気持ちを知っている人であること。
フヅクエでは、前述のような大きな決断に際してもそうですが、日々の細々としたことにおいても、「心地よく本を読みたい人にとってどうなのか」が判断のよりどころになることがしばしばあります。そのときに、この場所が守るべき光景、応えるべき気持ちを、我が事として捉えることができる人間である必要がある、というか、というかそれよりもなによりも、日々目の前で立ち上がる光景を美しいものとして感受できたほうが仕事をしていて喜びがあるはずだからです。僕はいまだにちょくちょく、なにこれほんと美しい、と思って幸福な気持ちになっています。
そんなわけで、募集です。
2019年4月17日追記:新たに募集をはじめました。→ 下北沢店をつくります&スタッフ募集のお知らせ | fuzkue
・勤務日数 / 週3日から
・勤務時間 / 11:00〜24:00(シフト制)
・時給 / 1000円〜(研修期間は950円)東京都の最低賃金985円だった…!
・福利厚生 / 月一冊本購入(今思いついた)
・採用人数 / 1名
・募集期間 / 決まるまで
こちらからご応募ください。 フヅクエ!エントリー!フォーム!
ご応募!お待ち!してお!ります!
ところで最後に、これは完全に余談というか妄想でしかないですが、野心というか、昨今の僕の欲望として、もうひとつふたつ、なんならもう各都市にぐらい、フヅクエを作りたい、というのがあります。フヅクエは読書好きの方に対してとても素敵な立派な価値を提供する場所だから、初台だけにあるのはもったいない、ちょっと大げさに言えば初台にしかなくて申し訳ない、そういう思いがあり、とりあえずもうひとつふたつ、とりあえずだったらひとつか、もうひとつ、作りたいなあフヅクエ、というのがあります。
で、店を作るとしたら、僕は体はひとつしかないので、店と同時に、店を任せられる人を作らないといけない、という課題があって、これは完全に妄想段階ですが、フヅクエで働いてもらって、「すっかりフヅクエの人になったねえ」となって、じゃ、新しい店やるから、そこ、お願いするね!みたいな感じで解き放つみたいな、そんなことができたら最高、という妄想を最近しています。
今回はアルバイトの募集というよちよちした形ですが、もしもそういうことになったら、社員とか、そういう形で雇えることになったら、そんなのすごくいいなあ、と、思っています、ちょっと本当にこの妄想段階で書くのも無責任な感じがするんですが、気分だけでも共有というか、以上、余談でした、いや、余談で終わらせては!ならない!フヅクエ!エントリー!フォーム!