From YOUth #02|fuzkue 阿久津隆 | M.E.A.R.L

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「株式会社まちづクリエイティブが運営する、バーティカルリサーチメディア」「M.E.A.R.L (MAD City Edit And Research Lab.)」にて、「新たな売り方・作り方を志向する20代〜30代の「店主」たちの試みをエッジなユースカルチャーと位置づけ、インタビューを通じ、時代を生き抜くヒントを探す」「連載シリーズ・FROM YOUth」でご紹介というかインタビューしていただきました。
僕は「街」という漢字がわりと苦手でだいたい「町」でいくそういうタイプの人間なのだけどこの記事では「町」となっていて、なんというか原稿確認のときそれを見たとき「おっ!」と思った。それにしても町、町ねえ、と思って、町かあ、町なあ、あ、もうゲシュタルトがグズグズになってきた。田丁。町。田丁。町田丁。
それでだから僕は初台の人と本当に見事なまでに関わりがないままここまで来てしまって交流とか横のつながりみたいなものなんてもちろんないし挨拶を交わす人だってほぼいないそういう中で下の床屋のおばちゃんには今日もきゅうりのぬか漬けをいただいたので夕飯に食べるのがとても楽しみで、今日は漬かりすぎてるわと言っていたけどいやいやそうは言っても絶対おいしいですよーといってありがたくちょうだいしたのでそれを夕飯に食べるのがとても楽しみで希望の根拠になっているそんなところがあり、いつももらってばかりで何かお返しできないものかしらと思っていたところいくらか前に月桂樹ある?今晩カレー作るんだけど、ということでありますありますというところでローリエを数枚差し上げることができて僕はそれがうれしかったしこの建物のポストは一階と二階のあいだの踊り場にあるため階段を上がらなければならないのだけどだから床屋のおばちゃんもそれを取るためには上がらないといけないのだけど出くわしたときにそれを取ってお渡しすることができたようなときは人の役に立てた感じが僕を喜ばせるしそれにしても80歳を過ぎてなお現役で床屋さんであり続けて立ち仕事をし続けているそのことには畏敬の念しか持たないし毎朝ラジオ体操をするようになってから肩こりが楽になったし家の近所の桜の木が季節になるととても立派だからそこいってそこだから明日にでも見ていらっしゃいよと言われて見に行ってきれいでしたと言った、それにしてもあのあたりは見晴らしがいいですね、そう言うとかつてそこに雪が積もったときにスキーで滑ったことがある。スキーで!かつてとはいつの話だろうか。床屋のおばちゃんと話をすることはいつだって大いに僕を喜ばせるし笑顔にさせる。