リトル・プレス「トラベシア」

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漠然としたしかし強烈な怒りのようなものにとらえられてがんじがらめになった夜、ジムに行ってとんとことんとこ走りながら耳の両穴にぶっさしたイヤホンから流した音楽は
  1. ROTH BART BARON「氷河期#2(Monster)」
  2. ROTH BART BARON「bIg HOPe」
  3. OMSB「Think Good」
  4. Tha Blue Herb「サイの角のようにただ独り歩め」
  5. Tha Blue Herb「I'M PRIVATE ARMY」
だった。5曲が終わってそろそろ所定の30分になるので最後の一曲というところで愉快で優しい気持ちで締めようぜと思ってCOSA × KID FRESINOのたいへんお気に入りの「Swing at somewhere」を掛けて、30分になったので時速10kmから5kmに落として曲が終わるまで歩いていようと思って大好きな箇所である「勤勉で、できるかぎり善良で、気遣いのある人たちは踊ってくれ」のところにたどり着く直前に振った手がイヤホンを引っ張ってiPhoneもろとも落下して時速5kmで後ろに流れていってそのままぽとりと床に落ちた、のでトレッドミルを終了させた。怒りのようなものはだいたい汗に変わったためシャワーで流したらきれいになくなった、かに見えた。
そういうわけで掲題のリトルプレスに文章を寄せさせていただいた。どういったリトルプレスなのかは
リトル・プレス「トラベシア」創刊のお知らせ | Eat Much, Learn Slow (& Don’t Ask Why)
言わずもがな | Eat Much, Learn Slow (& Don’t Ask Why)
を読んでいただければと思うのですが、そのフレーズだけを抜き取るのも違う気はするけれど「「トラベシア」は怒りと渇きと名誉欲とルサンチマンの産物」ということだそうです。
そんな不穏当なものだとは知るよしもなく「書いてください」と言われたのでほいほいお受けして書いたのだけど、図らずも怒りと渇きがいくらか発露した文章となった。上のやつを読みながら僕は「怒ってるなあwww」と思ったのだけど、ここで書かれている怒りに僕は与するわけではないのだけど考えてみたら僕もわりと頻繁にいろいろなことに怒っている気がするし、ブログでも突然なんか怒りぶちまけモードみたいになっている気がする、なっている気がするというか明確になっている。
「明確になっている」と打ってから今10分くらい経ったのだけど、「アンガーマネジメント」で検索したところ
「怒り」をモチベーションにできるアンガーマネジメントを学ぼう - リクナビNEXTジャーナル
というのがあったのでそれを読んでいらっしゃいました。たいへんためになる。気がする。
と、ここまで書いたのが金曜の晩で、今は土曜の夕方で、日はまだ高くて、外に出れば暑いのは知っていて、ぽやーっとしている。ぽやーっとしていて、おだやかといえば聞こえはいい、といった気分ではいる。昼間にバーバーズブランケットだっけ、だかなんだかに行ってレモン等々を買ってきて汗をかいたのでもっと汗をかくためにジムに行って今日はCOSAのソロアルバムを聞きながら目はテレビの高校野球の試合を見ていた。創志学園の高田という投手について知っていたことはひとつもなかったが、コントロールのばらつきは見られるものの150km/hを超える直球を「そりゃ打てんわ」というコースに、本当にミットに吸い込まれるみたいな軌道で投げたかと思えばブレーキのきいたなんらかの変化球もなんだか有効そうで、「こりゃ打てんわ」と思って「このピッチャーはもしかしてすごくいいピッチャーなのでは?」と思った矢先の4回裏、高めに浮いた変化球を3番バッターだか2番バッターだかがとらえた打球が高々とあがってあがって、と思ったらスタンドに入って、それで盛岡大付属に初めての点が入った。4−1だった。高田はまだ笑っていた。しかしそこから一向にストライクが入らなくなった。四球でランナーがどんどん溜まって、内野安打であるとかで点が入って、4−4になった。ストレートは腕が振れなくなったのか150は出なくなり140〜145といったところだし、変化球はことごとく見極められ、高校野球というのは薄氷のうえでやる競技のようだと、たまに思うことをそのときも思った。所定の30分が終わったので終えて、シャワーを浴びてネットで様子を見ると次の回でキャッチャーの変更がおこなわれていた。コントロールの定まらない高田のもとに1度2度と歩み寄り笑顔で、いい笑顔で鼓舞しようと勇気づけようとしていた男、両腕を広げて大きく大きく見せ、ゆったりとした気持ちで投げ込んでこいよと励ましていた男、高田より前にその男が交代になったらしかった。藤原駿也、彼が交代になったのは5回の守りのときで、ヒット2本と暴投で無死1,3塁となった場面のようだ。暴投とあるように高田の制球はこの回も定まらなかったのかもしれない。キャッチャーが代わり、しかし盛岡大付属を止める手立てはなく、この回もまた4点を取られたらしい。創志学園はその裏に3点を返し7−8、まだまだ勝負はわからない。しかしその裏、2死までこぎつけたものの2ランホームランを打たれ、5回2/3、10失点、ここで高田は交代となっている。試合は11−8で盛岡大付属が勝った。2回戦で敗れた創志学園高等学校は岡山市北区下伊福西町にある模様。まっすぐに行くと倉敷に行く通りの、マルナカやコーナンや丸亀製麺があるあたりを総社にいく方向に折れて、細い道を入っていったらたどり着く。