ほうびの時間

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先日もちょろっと書いたがここのところの僕は蔦屋書店の2階のAnjinをすっかり気に入ってしまって、閉店後だとか休みの日の夜だとかに行ってカウンターに座ってお酒2,3杯飲みながら本読む、みたいなことをしばしばおこなっている。しばしばおこなっていると言っても8月に初めて行って、先日の週末の晩に行って4回目というくらいのものなのだけど、これからも行きそうな気配なので進行形になったのだけど。
なんというか、お酒を飲みながらゆっくり本を読める、という、フヅクエが提供している価値の一つがあるわけなんですが、その価値は僕自身が大変強烈に欲しているものでもあり、しかし僕はそれをどこでやったらいいのかまるでわからなかった者であり、そこに現れたというかあれしたのがアンジンだったというわけだった。
「どうせ」とか思いながら行ったんですよ、最初は。どうせクソうるさくて読書どころじゃないんだろ、みたいな警戒しまくりの態度で。洒落たやつらが洒落た顔してちゃーちゃーやってる場所なんだろみたいな。落胆しないように期待しないで。
そうしたら遅めの時間だったのがよかったのか、なんだかやたら快適に本が読めてしまって、「ありゃ、これ、すごいいいのでは…?」となり、それから回を重ねていったわけなのだけど、今のところ一度も「今日はダメだった…」ということになっていない。会話が禁止されているわけではもちろんないから、これは今までの僕がただラッキーだっただけなのかもしれず、いつか「あ…」という日が訪れ、そして足が遠のき、いつしか選択肢の中に入ってこなくなる、ということにもなりうるとは思うのだけど、この幸運が続くうちはきっと行くのだろう。
だいたい行くのは0時の閉店後でアンジンは2時までだから時間としては限られてはいるのだけど、なんせ酒飲みながら気兼ねない感じで本読めるっていうのがなんせすごい僕にとってはなんかもうやっぱりなんかほんとこれ贅沢っていうか生きていく糧というか希望の根拠というか、じゃないですか!?、という感じで。
それで、これは僕の中の「自分へのご褒美」枠に入れることにしたんですよ、っていう話で、というか。
というのも、僕のお金事情からしてここで発生する金額というのは毎日でも行けまっせという小さなものでは決してないので、「ご褒美枠」に設定しておかないと危ういというか。ほんのちょっと忙しかったりほんのちょっと気持ちが滅入っただけで「今日くらいは」とか言い出していたらその「今日くらい」がどんどんエスカレートしていくのは目に見えていて、そうするといわゆる「アンジン破産」という状態に陥るということは火を見るよりも朗らかな気持ちになれるので、僕の中のご褒美枠であり贅沢枠でありに入れて、月2回まで、みたいに設定した。
こういう感じってなんていうんですかね、女性の場合だとエステとかネイルとかってそういう感じだったりするんですかね。なんかちょっと自分にご褒美あげちゃうぞ、ちょっと贅沢して心身ともにリフレッシュだぞ、みたいなあれというか、「自分甘やかすときほど格別」というか、ていうのはOMSBのリリックから取ってきたフレーズなんですけど、というか、自分甘やかしてちょっとなんかいい時間買っちゃうぞみたいな。という感じで。
まあともあれ、なんていうか、僕がアンジンで体験している時間はなんかほんと貴重というか「いいね!」ボタンが机にあったら連打したい感じなのだけど、なんというか、こういう一人贅沢みたいな時間ってほんとなんか超大事というかやばいですよねというか。フヅクエの時間もこんなふうに味わわれていたらそれすごい嬉しいことだな、ということを実感する日々というか最近のアンジンタイムでした、という話でした。
写真は全然関係ないけど先日買ったコートハンガーとハンガー。これまでは身長170cmくらいないと届かないんじゃないかっていう、しかもチャリが邪魔っていう場所にハンガー掛けていたので大変な改善。使いたくてしかたがないので早くみんな上着きてこい!と思っている。