こんにちは、ラテンアメリカ文学が大好きです、最近買った小説は(これはラテンアメリカじゃないですが(汗))ピンチョンの『V.』です、レヴィ=ストロースの『悲しき熱帯』を終えたら読み始める予定です、という僕なんですが、最近読んだ二冊の本のことを書きたくて。
一つ目は藤野英人『投資家が「お金」よりも大切にしていること』、もう一つが影山知明『ゆっくり、いそげ 〜カフェからはじめる人を手段化しない経済』。
ていう、なんか「文学青年な感じの嗜好なのにこういう本も読んじゃう俺のこの感じというかバランス感覚というか俺一人ダイバーシティみたいな俺というか俺」みたいな自意識が透けてというかびちゃびちゃに溢れ出ている感じがしてなんともあれなんですけれども、そしてそういう自分ってけっこうありだよねとか思っていたりするので手に負えないんですけれど、
と、余計なこと書いたせいでなんかもう全部どうでもよくなっちゃったのでいろいろ端折ってあと140字くらいでややめようと思うんですが。
『投資家が〜』で改めて思ったのが「ちゃんと稼ぐって立派なことというかちゃんと目指されるべきものですよなあ」みたいなところで、この本で、日本人のお金観みたいなものは歪んでいる、みたいに書かれていて、清貧の思想みたいなやつに関してマトリックスが書かれていて、清/汚、豊/貧の二軸で。それで日本には清貧か汚豊しかないんじゃないか、みたいな。いいことやっている人は貧しくあるべきで、稼いでいる人はどうせ汚いことをしている、みたいな、そういう感覚の人が多いんじゃないかという。清豊を目指しませんか、そして清豊の存在を正当に受け入れませんか、いいことやってちゃんと稼いでんだぜ、という。
僕それほんとそれ思うなーというところで、お金汚いイメージというか、よその国はどうか知らないけど日本だと銭ゲバみたいなディスり方って(銭ゲバだっけ、違ったっけ、なんか他の言い方だっけ)すごい起こりやすい気がするんだけど、松坂とか、福留とかもかな、西岡はどうだったろう?そんなんいいじゃんというか、稼げ稼げと思うというか、全員野球選手になっちゃったけど、立派なことをしている人たちはみんなちゃんと稼いでいてくれるといいなみたいな、対価、得ちゃって得ちゃって、みたいなことを思うタイプで、なので僕はフヅクエを通して世界になんらかの価値を提供して、世界を一つ豊かにすることに寄与して、そして立派な対価を得たいなというか、立派な対価を得るに値する価値を提供できるようになるぞ、そんでゲットマネーメイクマネーと思っていて。
どんな水準が十分な稼ぎと言えるのかわからないけれども、僕にとって「あ、これで十分」というくらいというか、現時点ではいかなる予定もないけれどもなんだか最近調子悪いなーしきりに吐き気するしとか思っていたら妊娠しちゃってた俺っていうのが発覚して、「まあこういうのは授かりものっていうしな」とか思いながら一所懸命がんばって産んで、第一子報いるというか、っていうときにちゃんと養っていけるとか、17年後とか、私大?いいよ、行きなよ、え、医学部なの?ちょっと考えさせてね、くらいは稼ぎ出したい。このどうしてもそこから自由になれない気がしている養育観は多分に親の影響というか育てられてきた環境の影響だろうけれど。僕は医学部に行きたいと言ったことなんてないけど。とまあ、そのように思っていて。
「ちゃんとした仕事をしてちゃんとした金を稼ぎたい」って、そりゃそうなんだけど、意外にそりゃそうじゃない向きもあるような気がして。「好きなことをやっているんだから」みたいな空気感というか。「お金よりも大事なものが」とか。いやそういうのがあるのもなんとなくわかってるよ、その上でだよ、というか。そんなことないかな?誰に聞いてんのか知らないけど。
で、気づいたんですよ、っていうことを書きたかったんですよ、気づいたんですよ、ただのダジャレなんですけどね。ということを書きたかったんですよ、やっとここまできた。
ヒップホップが僕は好きで、だいぶ前ですけど『文化系のためのヒップホップ入門』(長谷川町蔵、大和田俊之)を読んだ時にわりと目からうろこだったのが、ロックは資本主義への対抗手段で、一方でヒップホップは資本主義への参入手段だ、みたいなあれで。
だからロックは商業的成功が矛盾として現れてしまうのだけど、ヒップホップはオッケーだと。どんどん成り上がってよいと。
多分そういう感じのメンタリティも僕がヒップホップいいなーって思うところのわりと一つの要素で、メイクマネーして運転手付きのデロリアンがどうたらでハワイにスタジオ作って仲間と朝までいかつく踊る云々とか堂々と歌える爽やかさが大好きで、好きなラッパーとかを見ていると「この人たちすごいちゃんと金持ちになってほしい」とか強く思うんですけど、そこでダジャレなんですけど、あるじゃないですか、なんだっけ、マームとジプシーじゃなくてなんだっけあれ、ヨーコとオノ的な。それじゃ同一人物か。ジョンとヨーコ的な、ええとあれ、コールとレスポンス。コール&レスポンスなあれのときに「Say Ho」って言うじゃないですか、あれ「ホーって言ってください」という意味だとばかり思っていたんですけど、あれは実は「清豊」と言っていたんだ!というこの気付きが
っていう話でした〜。二冊目の方はもう面倒になったので今日はやめておきます。という話でした。
写真は全然関係ないけど先日買ったホットグラスで作ってみたホットウイスキー。たいへんよろしかったです。