会話のない読書会　10月16日（木）メアリー・シェリー『フランケンシュタイン』@フヅクエ西荻窪

2025.09.29

その本を読むためだけに用意された、贅沢で最高の読書時間——

「会話のない読書会」は、楽しみにしていたその本を、同じくその本を楽しみにしていた人たちだけが寄り集まった空間でただただ読む、という読書会です。
この読書会では、参加者同士が本について語り合ったりすることはしません。映画館で映画を観るように、おのおのの席で、黙々と、ただ読む。コーヒーやお酒や食事を楽しみながら、決められた時間のあいだ、ただただ読む。時間になったら帰る。
参加者たちは見知らぬ者同士のまま、「ここにいる全員が今、同じ本を読んでいる」という認識だけが渦を巻く。ただそれだけが、どうしてだか忘れがたい、濃厚かつグルーヴィーな体験に、なれ、という企てです。

西荻窪店主岸本さんからのご案内です。

英文学を読む会、第3回は、メアリー・シェリーの『フランケンシュタイン』を読みます。
ハロウィンも近いので、ゴシック小説です。
誤解されがちですが、「フランケンシュタイン」は怪物を青年の名前で、怪物には名前がありません。
作り出した生命の神秘に触れようとしたフランケンシュタインと、彼が創りだした怪物。
怪物を拒絶する青年と、創造主に拒絶された怪物。
はたして、恐ろしいのは怪物でしょうか。それとも人間なのでしょうか。
科学と神秘が織りなすダークな物語の世界へと、旅立ちましょう。

『フランケンシュタイン』の翻訳はいろいろありますが、個人的には新潮社か東京創元社のものがおすすめです。
もちろんお好きな翻訳で、あるいは英語で、お楽しみください。