その本を読むためだけに用意された、贅沢で最高の読書時間——
「会話のない読書会」は、楽しみにしていたその本を、同じくその本を楽しみにしていた人たちだけが寄り集まった空間でただただ読む、という読書会です。
この読書会では、参加者同士が本について語り合ったりすることはしません。映画館で映画を観るように、おのおのの席で、黙々と、ただ読む。コーヒーやお酒や食事を楽しみながら、決められた時間のあいだ、ただただ読む。時間になったら帰る。
参加者たちは見知らぬ者同士のまま、「ここにいる全員が今、同じ本を読んでいる」という認識だけが渦を巻く。ただそれだけが、どうしてだか忘れがたい、濃厚かつグルーヴィーな体験に、なれ、という企てです。
今回も西荻窪での開催となります。西荻窪店主岸本さんからのご案内はこちら。
「金持ちの独身男性はみんな花嫁募集中にちがいない。これは世間一般に認められた真理である。」
英文学を読む会、というのをやってみたくて、今回は第一回です。
ジェイン・オースティンの『高慢と偏見』を読みます。
英文学の中でも特に有名な文章からはじまる、恋愛小説、いや、結婚小説です。
ベネット姉妹の恋愛模様を、実に軽やかに、ユーモアと皮肉たっぷりに書きつづっています。
近所に越してきた裕福な青年紳士、高慢ちきな大地主、娘の結婚のことしか頭にない母親、おべっかばかりのいとこ、パーティー好きでお転婆な妹。
あー、いるいるそういう人〜、と思わず笑ってしまうほど生き生きとした登場人物は、舞台が200年前のイギリスであることを忘れさせます。
『高慢と偏見』の翻訳はいくつかありますが、お手持ちのものでかまいません。
これから買うぞ、借りるぞ、という場合は、個人的にはちくま文庫をお勧めします。
https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480038630/
また、「せっかくだから原書で」ということで英語版でも結構です。
はじめて読む人も、映像版を見たという人も、久しぶりに読み返すかという人も、いっしょにオースティンの描く200年前のイギリスに飛び込みましょう。
ご参加お待ちしています。
開催概要
日時
7月25日(金)
予約ページはこちら
19:30~22:00(19:00開場)
※この日の通常営業は18:00までとします。
場所
フヅクエ西荻窪
読む本
ジェイン・オースティン『高慢と偏見』
※ 本はご用意ください
料金
1870円(税込み)
※ 2ドリンク付き
※ 別途お食事のオーダーもしていただけます。カレー、サンドイッチやチーズケーキ等、いろいろあります
定員
10名
キャンセルについて
お申し出が前日までかつ「そこまでに売切れになっていなかった場合」は返金させていただきます。当日のキャンセルによる返金対応はおこないませんのでご了承ください。
当日の流れ
「読む本」を読みます。
飲み食いしつつ、ただただ読みます。
途中で疲れたらしばらく他の本に退避したり、外出しての休憩も。
22時で終了のお知らせをします。それまでたっぷりどっぷり読書の時間をお楽しみください。
という感じで、なかなか味わうことのない読書体験になるのではないかと思いますので、ぜひいらしてください〜!