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というか凪。
毎日「今日も凪いでんなー」とは思っていたのだけど、昨日の土曜日が久しぶりに「お、ウェーブ?ビッグなやつ?」という、そんなにビッグではないにしても久しぶりに忙しさみたいなものを感じた日で、「俺ずっと動いてんなーわちゃわちゃと」となったので、今日もそれなりの覚悟をもって臨んだところ、「いやいやさすがにないでしょう、日曜日でこの閑散は、さすがに」という久しぶりレベルの暇日曜ということになってうろたえる。
「好不調の波が激しいですね」
今日の日ハムは大谷が7回零封で、1-0という緊張感があったであろうゲームを制した模様ですが、徐々にどっしりしてきた感はあるけれど大谷もまだいい日があったりダメな日はちゃんと崩れたりで波があり、「今日は大丈夫だわ」というような、何年間かのダルビッシュのような安定感はまだないように思えるけれど、フヅクエの波はそんなもんじゃあない。
いややっぱり凪か。基本的に凪いでいて、砂の城か何かを水際でちゃぷちゃぷ作っていたら極々たまーに胸の高さくらいの波がきて「溺れるかと思ったよ!」とか言う感じか。
こう圧倒的に暇な日はむしろほとんど危機感は覚えなくて(そんなことないかな、少なくとも今日は覚えていない)、「ま、じゃあ存分にぽけーっとさせていただきますわ」という感じになっているのだけれども、問題というか難しいなと思うのは仕込みの量とかの塩梅なんですよね。
ブルペンで毎日肩を作っている中継ぎエース(若手)が「いつでもいけるっす!俺、いつでもいけるっす!」みたいにそれなりにやる気を出してスタンバイしているけれど、いつまで経っても勝ちパターンにならないから「あ、今日もなしっすか」「あ、今日もっすか、うっす」となって気の持ちようなどの調整が難しいみたいなところで、そういう点はやっぱりベテランが長けているんでしょうね。
ベテランにも色々な人がいるだろうけど、そこまで熱さずに待ってすっとゲームに入っていけるみたいな、静かに燃やしておくみたいな、そういうのが、この世界で長く仕事を続けていくコツですね。もちろん体はちゃんとした準備をしておかないといけないわけですけど(年も年ですし、昔みたいに無理はきかないですからね笑)、気持ちの面で言えば今だったら寝起きで「投げろ」と言われてもいけちゃう気がしますね」彼はそう言うと小さく笑った。鎌ヶ谷の太陽に焼かれた真っ黒な肌と対照をなす、真っ白な歯がその時きらりと、光ったッ…!!
photo by 東間 嶺