fuzkue(フヅクエ) - 一人の時間をゆっくり過ごしていただくための静かな店

7月の現状

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とうとう落ちた。
とうとう、というのは、去年これを書き始めた10月からわりといい調子っぽいというか上り調子という感じが続いていて、10月、11月、12月とずっと「そろそろ落ちるのでは」みたいなことを書いていたように記憶しているのだけれども、上がり下がりはしつつはっきりと落ちるという感じにはならなかった。要はずっと堅調で、それに慣れてしまって、だから何月からかは忘れたし見にいけばすぐにわかるだろうが面倒なので見にいかないが「そろそろ落ちるのでは」ということを書かなくなった。「まあこのくらいはいけるってことかな」となんというか安心というか、しつつあった。だからなんというか、書き始めるタイミングを間違えたな、とも思ったのだった。つまり、どんどん調子が悪くなっていく去年の7月、8月、9月と、そのあたりで書き始めていたらよかった。そうしたら「上り調子です!」ということも一段と鮮やかな出来事として届けられたような気がするが、なにぶん調子がよくなっていった10月から始めてしまったものだから、「あれ、今月なんかよかったです」「あれ、今月もなんだか」「あれれ、まだ調子いいぞ〜」「営業時間伸ばして売上急増!」「まだまだ維持してるぞ!」「万歳万歳!」「やーこんなん普通っすわ普通、フヅクエこんくらいはいけるっぽ」みたいな、そういう流れになってしまったため、なんというかこれではただの「わりといい調子になりつつある店の記録」じゃないか、と思っていた。

その矢先、とうとう落ちたわけでした。7月。いやー、ダメだった。特にダメだったのが金曜と土曜だったんですけど、金曜と土曜っていうのは書き入れないとならないあたりで、そこで「え????」というような日が何日もあった。
特に土曜日がひどかった。去年の1年間で8日間しか達さなかった売上というのがあって、だから去年でいったら「いやー、今日はよかった!」という日にあたるわけなんですが、開店時間を12時にしてからというもの6月までは休日(土日祝)55日のうち49日がそれに達していて、なるほど、12時間開ければ休みの日はここまではいけるのね、という、そういう水準があった。のだけど、7月は休日11日中5日しか達さなかった。今までがそれ達成率89%だったのが7月は45%というわけで、特に土曜日は5日中1日だけだからなんと20%という惨憺たるもので、なんというか、「いやーこれは……」という感じでした。
(ところでいくらか前にこの「日」の読み方のなんちゃらみたいなやつをネットで見かけて「ほんとだなあ」と思ったんですけど「休日11日中5日」というのもほんとそれで「ほんとだなあ」と思った)

そういうわけでなんかこう、ダメ7月だったわけで。
7月は、売上が落ちる理由の一つには当然挙げないといけないものはあって、14日からパソコン使用のルールを大幅に変えて実質的にかなり限定的にしか使えなくなる、というやつがあった。
フヅクエ、パソコンわりと使えなくなるってよ | fuzkue
最近はなんとなく少なくなっていた感覚はあったのだけれども、これまでは日によりけりだけれども均してみると一日にたぶん一人二人の方が、パソコンでお仕事なりなんなりという方だったので、それをできなくするということはその分はなくなるということだよなというのは当然、わかっていたんですが、その影響はまあきっと当然ある。
のだけどいまいちどの程度の影響なのかわからなくて不吉で不穏なのは、7月は前半からさっぱりダメな週末(特に土曜日)が出現していたところで、だからこの変更だけでガクンと落ちたわけでは全然ないらしかった。数字を見比べてみたところ平日は下がって金曜と土曜は上がって日曜は下がっている、という、びっくりするくらいなんの参考にもできないものだった。まあそもそもサンプル数が少なすぎて比較も何もなのかもしれないけれど。

ただ、ただというか、だから、今回の変更は不吉&不穏なタイミングでさらに自ら手放すみたいな、売上を考えるとわりと自傷行為的な変更になっちゃったなこれみたいなところを一瞬思ったりもするのだけど、それでもこの変更は店にとってきっといいものだったと思いたい。思いたいし、思っている。
僕にとっては何よりも、先の変更お知らせ記事で書いているように「うーんどうかなーこれ響くかなーどうなのかなー」という逡巡をしなくてよくなったというのはすごく気楽だし、なによりも注意をしなくていいというのは本当にいい。人に注意をするというのはけっこう、とてもすり減るもので、反感とかも覚えられやすそうだし、心がわりと疲れる。僕がもっと心を鬼のようにできる人であればいいのかもしれないけれども、たいへん仏様のような人なので、注意はしんどい。というそういうものが発生するリスクがかなり減ったというのはとても楽で、よかった。
お客さんにとっても、前に隣がパソコンの人だったときは静かでまったく気にならなかったけど今日の隣の人は少しカチカチ気になるなあ、というような当たり外れリスクが生まれない、という状況はきっといいもののはずで、だから、これによってフヅクエはよりいい店になった。より確かに本の読める店になった。そう思う。だからきっとこのままでやるのだろう。

なんかこう、フヅクエは、ちょこちょこといろいろと変わりながら進んでいっているわけなんですけど、誰のためにやるの? どう過ごすことに最適化された場所を目指すの? という、その軸の部分についてはたぶん今まで一度もそれを裏切るような仕様変更はしていない気が、もしかしたら都合よく改竄された記憶かもしれないけれども、していて、なんというか、いろいろありますけど、そういう点についてはよくがんばっているなというか、立派だなというか、かっこいいよなこの店というか、まあなんというか思う。
先週久しぶりの読書会をやって、あ、これは8月か、まいいや、やって、それで来てくれた人たちが黙々と同じ本を読んでいる光景を見て、見てというか僕も読んでたんですけど、感じて、ああこれは本当にいいなと、マジでいい店だなと、まあなんというか思って感動した。

というそういうわけでこれからもがんばるぞーみたいなところで、というか振り返りに戻りますけれども7月ダメで、あー……って思っていたんですけど思い出したのが去年は7月8月9月と、先ほども書いたけれどもどんどんダメになっていった時期があって、それで10月から復活みたいな感じだったんですけど、もしかしてこの店って夏場ダメだったりするの?という説を先日思いついた。なので10月からまた「よーし」と思えるようになるといいな、夏は耐えて忍んで過ごせってことかな、なんなら旅行でもいっとけってことかな、と思ったが、しかしどうか。ってこれ振り返りじゃなくて今の心構えというかただの希望的観測というか願いというか祈りになっちゃった。
ひとつ言えることは、7月の低調によってやっと物語が面白くなってきたぜ、ということだ。ハハハ。ウソウソ。ただの強がり。いやでもまあこういうアップダウンはあったほうがいいよね、何にとってあったほうがいいのかは知らないが。

しかしそれにしても、今の営業形態におけるこの店の下限というのはどれくらいのところなんだろうな。というのは気になるところではあって、人をもう少し雇いたいと、先月書いたけれども、それ僕は今年前半の数字を基準に考えていたところがあるので、え、落ちるんだ、となったときに、これ雇えるの?とか簡単に思っちゃって、情けない話ですが、思っちゃって、まあでもそんなこと言っていたらいつまでたっても雇えないのでやっぱり募集だな募集。仲間ほしい。
なので引き続き週3,4,5日とか、月8万とか10万とか、そのくらいの働き方ですが、興味ある方おられたら、というところで。という話でした。

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