その本を読むためだけに用意された、贅沢で最高の読書時間——
「会話のない読書会」は、楽しみにしていたその本を、同じくその本を楽しみにしていた人たちだけが寄り集まった空間でただ読む、という読書会です。
この読書会では、参加者同士が車座になって気の利いた気づきを発表し合ったり語り合ったりすることはしません。映画館で映画を観るように、おのおのの席で、黙々と、ただ読む。コーヒーやお酒や食事を楽しみながら、決められた時間のあいだ、ただただ読む。時間になったら帰る。
参加者たちは見知らぬ者同士のまま、「ここにいる全員が今、同じ本を読んでいる」という認識だけが渦を巻く。ただそれだけが、どうしてだか忘れがたい、濃厚かつグルーヴィーな体験に、なれ、という企てです。
(参考:ご参加の方のご感想等 )
会話のない読書会
日時 |
10月10日(土) 20:00~22:30
open19:30 / close24:00 |
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場所 | フヅクエ下北沢
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読む本 |
ジャック・ロンドン『赤死病』 (本はご用意ください)
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料金 |
2,000円(税別)
2,000円分の飲み食いをしていただけます。感じとしては「コーヒー2杯とケーキ」とか「ご飯と飲み物とちょっと」とか、そのくらいです。余ったりはみ出たりする分は差額のお支払いで何でもご注文いただけます。(メニューはこんな感じです)
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定員 |
5名 |
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予約 |
こちらからお申し込みください
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内容
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「読む本」を読みます。 |
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適宜飲食物をオーダーしつつ、飲み食いしつつ、自分のペースで読みます。 |
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この日から読み始めるでもいいし、この時間で読み終わるような箇所まで進めて来るでもいいし、再読するでもいいし、好きなように読みます。 |
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途中で疲れたらしばらく他の本であるとかに退避可。外出しての休憩も可。映画館同様途中で帰るのはできたら我慢。 |
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22時半で終了のお知らせ。 |
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閉店時間の24時までは残って読み続けてもいいし、もちろん帰ってもいい、という感じです。
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◎作品紹介
2073年のサンフランシスコ港の近く。文明を知る、ただ一人の生き残りの老人が孫たちに、〝赤死病〟による人類滅亡と文明崩壊の過程を話して聞かせる。感染率が極めて高く、顔や体中が深紅の色に変わり、短時間で死に至る〝赤死病〟が2013年に大流行した。老人は当時27歳で大学教授をしていたが、講義中に学生が発症し、教授は「感染が疑われる者」として急に避けられるようになる。やがて疫病が終息し、そこに現れた世界とは……。
人口が急増した中国の絶滅を図るため細菌兵器による戦争を描いた衝撃のSF「比類なき侵略」、二作に連なる地球規模の文明観が展開されるエッセイ「人間の漂流」を併録。
「ジャック・ロンドンは現在を凝視し、過去を透視し、未来を幻視した。
だから彼が、二〇二〇年の世界を予見していたかのように思えても驚くにはあたらない。
……まあでも驚くけど。」——柴田元幸氏
(2020年は毎月10,20,30日に開催する予定です)