1:ソファの採寸
2:縦置きされた文机
Facebookの進捗報告が途絶えている。9月19日までハーレイ・J・オスメント君の現在だとか、キングス&クイーンの上映情報だとか、保坂和志と寺尾隆吉のトークイベントだとか、東浩紀のインタビューだとか、大森靖子のインタビューだとか、が静かにシェアされているだけで、工事のことがうんともすんとも書かれていない。何やっていたのか。
日々の行動を記録していたメモ帳から拾ってみよう。
9月12日。
9月13日。
採寸。本屋講座
9月14日。
川越でサイドテーブル、文机、照明購入その他。ドイトで塗料
9月15日。
採寸、日暮里で布探し。革買う。事務仕事。ショップカード入稿。
だそうだ。9月12日なにやってたんだろう…
13日と15日に採寸とあるが、これの説明を。ソファを探している中で、荒井さんが、家にソファが余っているが使いますか、と。
聞いてみると、何かの現場でソファのウレタンや背もたれをゲットし、板金屋さんに行ってその骨組みを作らせてもらったことがあったという。だが現在は立てて物干しとして使っており、もし要るならば差し上げますと。大きさを聞くとちょうどよく、「ぜひ!」となった。
それでウレタンのままではもちろんあれなのでカバーを作る必要があるわけなのだけど、「そういえば」と思いついた。母、そういうの得意じゃなかったっけ。「というところでいかがでしょう、作っていただけませんかね」と尋ねたところ「よござんすよ」と。そこで指示された通りウレタン等の採寸をおこない、母に伝えると、そんな感じだったのでした。なのであの緑のやつ荒井さんfeat.俺の母みたいな異色のコラボレーションというか実にホームメイドなソファなんですよ。気に入っている。
それから文机購入は大切というか。
フヅクエという名前にしようというのは決まっていたけれど、別に文机を探してはいなかった。とにかく一人がけのソファであるとかそれに使うサイドテーブル的に使えるテーブルとかを探さないとな、というところで川越にいくつかそういったお店があるという情報を聞きつけ、それで車を借りて行ってみた。
晴れた日で、空が広くて、すげーロードサイドだなーこれとか思いながら、すげーロードサイドだなーほんととか思いながら、川越行った。で、チェックしていたアンティーク雑貨屋さんの一つに入ってみたところ、「ん、文机では?」というものが目に留まった。即決というか、あの速やかな購買行動は店の方からしたら「文机を探していた人」以外なにものでもなかっただろうけれど、「あ、文机、そうですか、買います」みたいな、なんかそういう感じだった。現在それは荒井さんfeat.俺の母のソファのテーブルとして活躍していらっしゃる。大変このましい買い物だった。
川越はなんかほんと、ちょっと町中から外れたらすげーなんかほんとロードサイドだった。なんかそれはこれまで通ったすべてのロードを俺に思い出させた。ほんとなんかこれ。