フヅクエができるまで(25)8月30〜9月1日、床張り!

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1:一丸になって階段を運び上げられた厨房機器あれこれ
2:床張り初日。ボンド係、とんとん係、フィニッシュ係、計測係、押し切り係、お掃除係等、明確な役割分担がなされた(ローテーション制)
3:初日その2
4:手前が押し切り、オレンジのやつにつながっているのがフィニッシュ
5:2日目。永山がすごい教えている
6:永山さんさすがだなあと思った丸
7:トイレと洗面台が置かれていないトイレがなんというか今見ると新鮮
8:床張り終了
楽しかったなあああ!という3日間。作業自体いろいろと気持ちいい類だったことと、何人も友だちが手伝いにきてくれた嬉しさというか、にぎやかな環境が楽しかったというのと。
読んでいて、またフィニッシュ使う作業をしたいものだと思いました。
8月30日。
「xx日目。目に見えて変化する
今日はバカみたいに重い厨房機器たちが搬入されるというので何人かの友人に懇願してみたところ有り難すぎることに来てくれて、6人がかりであれやこれや荷揚げ。
ガスレンジとか150kgだそうで大変な重さなのだけど、ポジション取りに失敗したというか成功したというか、わりと手持ち無沙汰くらいの感じになって最後はガスレンジ運んでいる男たちを写真にでもおさめておこうかなとかいう選択肢が浮かんでくるほどだったが撮らなかった。
大きい厨房機器のほとんどが並んだのでだいぶ厨房っぽくなった。
そのあとは床張り。
木の裏にボンドつけて、合わせて、げんのう(とんかち)と余り物の木材でトントン詰めて、フィニッシュネイルというプシュッ!という釘で固定。終わりのところは間物(まもの、そのままの長いやつ)だと半端が出るので長さ測って切って、の繰り返し。細かい分業体制が確立された。
フィニッシュネイルは音と手応えがたいへん快感であり、間物を押し切りという固定された丸ノコで切る作業は妙な全能感があった。
隅っことかの難しいところは施工管理屋さんとリペア屋さんの友人にやってもらい、あとはみなさんで力を合わせて。
一日で半分以上張れたのでめでたい。来てくれた友人たちが楽しそうにやってくれたのでよかったなあと。たいへん感謝。
明日も床張り。わりと楽しい作業だよ!(来てね!)」
8月31日。
「昨夜は終電を逃したため店の厨房に養生シートを転がした上で寝た。寒かったのでダンボールをかぶって寝ればよかった。
朝から引き続き床張り。店で寝ると寝起き20分くらいで作業を始められるのが便利。
今日も幾人かの友人が手伝いに来てくれ、みなどんどん床張りの要領を得ていく感じが見ていて面白かった。僕も押し切りですーっと木を切ったり、げんのうをトントコトントコいい音出して叩いたりしているとふいにプロっぽい気分になれる瞬間があったので頼もしかった。
ただ素人にはたいへん身近な限界があるため、配管や壁等の障害物があるところとかかまちのところとか丸ノコでフリーハンドで切ったりという難しいところは今回多くのことをお願いしているリペア屋さんのおさななじみの友人が器用に丸くやったりなんやかんややっていて、その手つきと出来上がりは見事なものだった。
と思いつつ後半はわりと一人でトイレを淡々とやっていたら友人たちが丸ノコ使いこなし始めたり、なんか丸い穴あけられるようになっていたりしてびっくりした。トイレにこもる僕は奥の掃除用具入れとか、見えないんだし適当でオッケー、といういつもの症状を出していた。
一日中腰をおろしたり上げたりの繰り返しだったため今は腰がとても痛いし眠たい。
おかげさまで客席、トイレ、それぞれ残り一列まで終わった。なんて惜しいんだ!という終了の形となったが土日でそうとう進んだので好ましいし、そろそろ寝袋でも持って行こうかと思った。」
9月1日。
「xx日目。床が張られ終わった
今日は銀行に行って、どうか融資を、融資を、と頭を下げるということはしないまでも心中では「融資お願い!後生だから!」と思いながら相談をしてきた。
そのあとに現場。残り一列の床張りを。今日はわたくしも丸ノコなるものを使わせてもらって、まっすぐ切るつもりがふわふわ揺らいだ板をいっしょうけんめい作成した。
それにしても無垢材っていうのは本当にまあ、なんというか面白いもので、呼吸しているらしく湿気とか乾燥でどんどこ収縮するとのことで、さっきまでまっすぐだったやつがこんなに反りましたか、みたいな反り方をして、反っちゃうと「おすざね」「めすざね」というずいぶんな呼称の凸と凹がうまくはまらなかったりして、自然を相手に悪戦苦闘というていになった3日間。面白いね。
3日間、やはり普段やりなれない動きだけあり土日の疲れがそうとう残っているみたいで今日は少し屈んでいるだけでもしんどいので短い時間ながらすごいこれ疲弊するなーと思いながら作業をおこなった。その甲斐あって床が張られ終わった。めでたかった。めでたかったので帰りは友人とベルク行ってビール等飲んだ。
本棚とかの造作はたぶん僕は役に立たないだろうから明日からは残ったフローリング材を使ってコツコツとブックスタンドを作ろうかというところ。なかなか楽しみ。」