写真左上:石膏ボード貼ってるところ
右上:グラスウール仕込んでるところ
中左:パテ塗り手伝いに来てくれた友人
中右:パテ塗られたあれ
下:左官屋さんと外構屋さん
やっと俺にもやれることが発生したぜ!というところで、せっせとパテ塗りをする日々が始まった。
パテ塗り作業はなんか木の板みたいなやつの上に紙粘土みたいな白い塊落としてそれ水でゆるめて、固すぎず柔らかすぎずにして、それを専用のヘラみたいなやつで「スッ」とやる、というそういうやつです。目の高さまではいいのだけど、見上げながらやるのがいろいろしんどかった。
8月13日。
「11日目とか。私はパテ塗りを始めました
厨房の枠組みができて石膏ボードもおおよそ貼られたため本日から石膏ボードの間の溝やビスを埋めるパテという紙粘土みたいなやつを塗る作業が始まった。塗って、乾かして、ヤスリで滑らかにして、塗って、乾かして、ヤスリで滑らかにして、というのを繰り返す模様。
塗るのはいいのだけどヤスリが大変で。厚く塗り過ぎたみたいで、より大変で。キレイにやらないとペンキ塗ったときに溝のところが思い切り線になって浮き出ちゃうらしいのだけど、すぐに「これ客席から見えない部分なんだし線なんていくら出ててもいいよな」と思い始め、やる気がまったく起きなくなったのでその気分に従って一生懸命やるのを中止した。
なお、トイレの壁とか見えるところは一生懸命やるつもりで今のところいる。
今日で施工管理屋さんがお盆休みに入るので、明日から週末にかけては淡々とパテ塗りをがんばります。
今日は施工管理屋さんのお友達の元照明修復師さんというのか、が来てくださって、あれこれ一緒に考えていただいた。ある分野について人よりもとんでもなくものすごく長い時間を掛けて考えている人たちであるところのプロの視点っていうのはやっぱり新鮮で面白い。それにしても施工管理屋さんまわりの人たちはなんだかみんな本当にいい人たち。
トイレ。防音のために石膏ボード片面2枚貼り、さらにグラスウールというガラスの繊維の触るとすごくチクチクするやつを中に仕込む、のを静観。」
元照明修復師の方はこれから何度か出てくるので名前を設定しておくと武岡さんで、だいたいボーダーのシャツを着ていたような記憶があっておしゃれで親切な人だった。
しかしなんていうか、「それにしても施工管理屋さんまわりの人たちは」と書いているけれども、それにしてもで、この工事に関わってくださった人たちを見ていると、「え、世界ってなんかこんなクリーンな感じでしたっけ」という気になるというか、なんだかみんな本当にいい人たちで、今考えてみても、なんだか本当にみんないい人たちだったなあ、なんだったんだろう、あれは、と思う。
14,15,16日。
「12日目とか13日目とか。溝を埋めていく日々。
世間にならってお盆モード、というつもりはないのだけどどうにものんびりした気分で。
10歩進んで9歩下がるような感じに「ぶえー」となっていたパテ塗り作業も一昨日に友だちが手伝いに来てくれたこともありわりと順調に進んだので、昨日は一日こもって事務的なことというか融資の書類の作成。銀行から送られてきた書類は実に官僚的で面倒くさくて、金融機関ってそういえば僕も何年か前だったか前世でだったか忘れたけどかつて働いていたことがあるような気がするのだけどたしかにこんな感じだったよなあと思い出しながら鬱屈するみたいな過ごし方をしたりして今日は現場に行った。
行ってみると左官屋さんと外構屋さんがいらしていて、二人はともに長崎のなんとかという島の出身ということだった。
彼らは美しい手つきで床にある段差を埋めたり、コンクリートブロックとコンクリートブロックのあいだの溝をきれいに埋めたりされていた。その傍らで僕は固まったパテをサンドペーパーでこすってならしてスベスベにする、という作業をしたり、すぐに飽きて煙草吸ったり、作業に戻ったり、すぐに飽きて「お茶とか買ってきますけど何がいいですか」とか言っていた。飽き切ったところで左官屋さんに「こんな感じでどうですか」と問うたところ「ばっちりです」とのお答えをいただいたので作業を完了とした。
溝を埋めていく日々。僕と銀行および信用保証協会のあいだに横たわる大きな溝を埋めてくれる左官屋さんはどこかにいないものか。
やらなきゃいけないことは山ほどある(のだろう)けど、なんというかやんなきゃいけないことってなんだったっけなー、という感じで明日とかはぼけーっと過ごしているんだろうなという所存です。」