スタッフ募集のお知らせ

2023.03.23
こんにちは。本の読める店フヅクエの阿久津隆と申します。最近読んでいる本はトーマス・ベルンハルトの『アムラス』とトム・ニクソンの『すべては1人から始まる』です。
スタッフ募集のお知らせでございます。今回は休日にフヅクエを手伝ってくださる方を募集します。
①初台・西荻窪
週末および祝日に、月4〜10日程度勤務できる方2名程度。
勤務地はシフト次第で変わります(慣れやすいように、できるだけどちらかの店舗に偏るようにできたらとは思っております)。
②下北沢
週末および祝日に、月4〜10日程度勤務できる方2名程度。
勤務地は基本的には下北沢固定です。

フヅクエとは

フヅクエとは、読書をして過ごしてもらうことに特化した「本の読める店」です。2014年に初台で始まり、2020年に下北沢、2021年に西荻窪にもできました。
"何かを好きだと思う(たとえば読書)、その自分をより屈託なく肯定できる社会、互いに異なる「好き」により敬意を払いあえる社会、より安心して何かを好きでいられる社会をつくる"
"本の読める場所・きっかけの創出を通じ、「幸せな読書の時間」の総量を増やす"
このモットーのもと、ゆっくりと歩を進めているところです。
今後ますます幸せな読書の時間の総量を増やし、本が好きな人たちにとってより豊かでより愉快な世界になることに貢献していきたいと考えています。

フヅクエで働くにあたって

フヅクエで働くにあたって何よりも大切な資質は、電車とか、どこかの待合室とか、公園のベンチとか、街角とか、どこでもいいんですが、人が本を読んでいる光景を見るとなんとなく「あ〜なんだかいいよねえ」とつい思っちゃう、そして「今日はひたすら本読んじゃうぞ〜」というときのワクワクした気持ちを知っている、そんな人であることだと思います。
フヅクエでは、大きな決断に際してもそうですが、日々の細々としたことにおいても、「心地よく本を読みたい人にとってどうなのか」が判断のよりどころになります。そのときに、この場所が守るべき光景、応えるべき気持ちを、我が事として捉えることができる人間である必要がある、というか、必要があるというかそれよりもなによりも、日々目の前で立ち上がる光景を美しいものとして感受できたほうが仕事をしていて喜びがあるはずだから、そんなふうに感じられる方に働いてほしいと思っています。
人が寄り集まって黙々と本を読んでいる。ただそれだけといえばそれだけなんですけど、これが本当にびっくりするくらいきれいな光景なんですよね。これをひたすら守りたい、それがフヅクエの日々です。
また、最近やっと定まりつつある感じの行動指針、働くみんなに常に言いたいぞという行動指針はこんな感じです。
・ひとに親切をする
・欲望や違和の価値を信じる
・ルールをつくりつづける
・諦めることなく言葉を尽くす
誰もしゃべらない店なので接客とか関係ない店でしょと思われるかもしれないですが、とても大切な要素だと考えています。とても大切というか何より大事。
「ここはなににも脅かされないでいられる場所だ、傷つかないでいられる場所だ」とお客さんに感じてもらうためには、人間の力はすごく必要です。僕らが発する言葉ひとつ、態度ひとつ、表情ひとつで、お客さんの時間はリラックスした時間にも、温かい時間にも、よそよそしい心地の時間にも、寂しい時間にもなるものです。
お客さんにより気持ちよく過ごしてもらいたい、より安心して過ごしてもらいたい。そう思うからこそ掛けられる言葉や取れる行動があります。
また、本を読んでいる人にとっての何よりの歓待は「邪魔をされないこと」なので、より気持ちよく過ごしてもらいたい、より安心して過ごしてもらいたいと思うからこそ掛けないでおける言葉や取らないでおける行動もあります。
「目の前にいる人にはできれば心地よく過ごしてもらいたい」というシンプルな気持ちに沿って、「店員の言葉、接客の言葉」に縛られない、自分から普通に出てくる言葉を使って、必要であれば言葉数を費やしながらでも、人と接することができたら、単純に気持ちがいいよね、他者を気にかけることは自分を気にかけることにもなる、それ自体が自分自身を言祝ぐことにもなるよね、と考えています。
フヅクエは、誰も傷つかないでいられる場所でありたいと思っています。過ごしてくれるお客さんはもちろんのこと、働く人も傷つかないでいられる場所でありたい。
お客さんが偉いのでもなく店の人が偉いのでもない。自尊心の一部を明け渡すことが店で働くことなんかでは決してない。フヅクエは、無言のうちに互いに敬意を払い合えるような、そんな場でありたいと思います。
そのためにこそ、まず僕らが普通でいること、その場にいる人たちに自然と敬意を払えること、自然な心持ちで親切であろうとすること、これはなんかめちゃくちゃ大事なことだな〜と思っています。
ここまでがその1の「ひとに親切をする」の話で、全部やると長くなるのであとの3つは割愛しますが、なんかそんな感じです。「Our Story」のところにフヅクエをつくっていく過程みたいなものが少し書かれていますが、この4つの要素がどれも確認できると思いますので、よかったら読んでみてください。フヅクエの成り立ちや流れている考え方とかを書いた『本の読める場所を求めて』も、発行後考えが変わった部分もあるのですが、根幹はずうっと同じなので、フヅクエの考え方みたいなものを知るにはおすすめです。
そんなわけで、長くなりましたが前置きはそんな感じです。

募集内容の詳細

📖 応募条件
週末および祝日に、月4〜10日程度勤務できる方。
※実際にシフトに入っていただく日数はシフト状況次第でもっと少なくなるかもしれません。月によっても変動すると思います。
・なお、飲食店勤務経験等は問いません。
あ、ところで、そうだ。だから今回は休日の人員確保を目的としているわけなんですが、お読みの方の中には「フルタイムとかの募集であれば」という方もおられるかもしれません。そういう方に向けてですが、「今後のフヅクエの採用はもしかしたらこの休日スタッフ募集が中心になるかもしれません」ということをお伝えしておきます。
というのも、今回の募集は、レギュラーなスタッフの退職を発端とし、休日スタッフだった方に「レギュラーなスタッフになりませんか?」とオファーし、受けていただき、それに伴って休日に人が足りなくなるので募集、という流れなんですが、この、「休日スタッフだった方がレギュラーなスタッフになる」というパターンは3度めです。店舗の運営の安定みたいなことを考えたときに、今後もこの流れを基本とするのがいいかもしれない、と、すぐに考えは変わるかもしれないですが、今はそう考えているところです。
🕰️ 勤務時間
シフトに応じ、4〜8時間程度。一番早いシフトで出勤時間は11時、一番遅いシフトで退勤時間は22時半です。
💴 雇用形態・待遇
アルバイト
時給1072円
交通費全額支給
まかないあり
労働保険
📚 仕事の感じ
レギュラーなスタッフの手伝いとして、洗い物・調理補助・提供・会計といった仕事をしていただく感じになると思います。
習得していくといろいろ調理していただく感じにもなります。今いる休日スタッフの方は、「え〜いつの間にかフヅクエのメニューだいたい作れるようになってるじゃないですかw」みたいな方もいます。
今回「初台・西荻窪」と「下北沢」を分けたのは、BONUS TRACKの広場に面する下北沢はテイクアウトもやっており、覚える仕事内容がけっこう異なってくるためです。
ところで「休日スタッフ」とか「レギュラーなスタッフ」とか書いていますが、これは普段フヅクエで使われている言葉ではなく、阿久津が今勝手にそう呼んでみたもので、休日に働いてくれる方については長らく「イン・ターン氏」と呼んでいたのですが、「でもインターンてわけでもないもんなあ」と思い、わりと最近「ウィークエンダー」と呼ぼう、となったのですが、あまり定着せず、というそんな流れです。だからなんなんでしょうね。なぜこれを書こうと思ったのか、今となっては思い出せません。
 

応募方法とその後の流れ

①エントリーフォームのご記入
こちらのフォームにご記入いただき、ご提出ください。
 
確認次第、数日以内に受付完了のメールをお送りします。
その後のご連絡は、恐れ入りますが面接に進んでいただく方にのみとさせていただきます。面接に進んでいただく方には、受付完了から10日以内にご連絡します。
②面接
③採否のご連絡

応募締切

特になし。採用決定次第募集終了とします。
長々とお読みいただきありがとうございました。
双方にとって素敵な出会いとなればいいなと考えております。たくさんのご応募お待ちしております。